ポケモンにはいまだ多くの謎があります。
イッシュ地方に広く生息するタブンネもその1匹。
非力でありながらピンクの目立つ体・白いしっぽ・ハートの肉球などなど…
野生で生きていくにはあまりにも困難な彼らがどうして
イッシュで生き延びてこれたのか多くの学者が研究してきました。
その結果、タブンネの新しい一面をみることができました。
今回は、タブンネの生態についてみていきましょう。
ここは、とあるタブンネ愛好家のお屋敷。
ここではサファリゾーンのような広い庭でタブンネが放し飼いにされています。
タブンネ以外のポケモンがいないので、
多くの学者がここでタブンネの生態をを研究しています。
ひみつのちからで作ったタブンネの家。
パパとママ、それに繁殖期を迎えたオスが住んでいます。
今3匹は眠っていますが彼らの寝相を見てください、
みんなうつ伏せで眠っています。
これは白いしっぽにクセをつけないためだと考えられています。
タブンネはオスメスともにふんわりとした白いしっぽを持っていれば
モテるので、仰向けに寝てクセをつけたり、
地面で汚さないよう気を使っているのです。
さて、
タブンネ一家が目を覚ましました。
子タブンネはママにしっぽのお手入れをしてもらっています。
人間だといい年してこんなことをやってもらってたら恥ずかしいですが、
タブンネは仕方ないのです。
なぜなら首が短く、自分のしっぽを見ることができません。
そもそもタブンネの短い腕では自分のしっぽをさわることができないのです。
そのため、タブンネは家族でしっぽのお手入れをしあうのです。
しっぽのお手入れバッチリの子タブンネ。
彼はお嫁さんを見つけ、新しい住処をつくるべく家を出ました。
といってもまずやることは腹ごしらえ。
子タブンネはオレンの木へ向かいます。
オレンの木を見つけた子タブンネ。
子タブンネは木に向かっておうふくビンタやとっしんをします。
タブンネは木登りはおろかジャンプもろくにできないので
木をゆらしてきのみをとるのです。
……それにしても草むらがガサガサゆれていますね。
野生のタブンネはよくオレンのみを持っていますが
食事の準備をしているタブンネなんでしょうね。
おなかがいっぱいになった子タブンネ。
次に彼がむかったのは、オボンの木です。
食べたばっかりなのにエサさがしなんて食いしんぼうだなあとお思いになるでしょうが
これはお嫁さんへのプレゼントです。
タブンネはオボンのみが大好物ですが、彼らがそれを口にする機会はほとんどありません。
そんな貴重なオボンのみをプレゼントすることで異性へのプロポーズ表現となるのです。
人間でいうところの婚約指輪ですね。
解説している間にオボンの木につきました。
オボンの木にもオレン同様きのみがなっています。
子タブンネはオボンの木に向かって何度もとっしんをします。
しかし、オボンのみは1つも落ちてきません。
オボンの木はタブンネの力ではびくともしないのです。
タブンネは頭にアザをつくり、目に涙を浮かべています。
そのとき、「ミッミッ」という声がしてきました。
子タブンネが振り向くと、そこには自分と同じくらいの
オスタブンネが3びきいました。
彼らもお嫁さんをゲットすべくオボンのみを採りにきたのです。
子タブンネは彼らにきのみが落ちないことを伝えます。
話をきいたオスタブンネたちはどうするか悩みましたが、
全員でとっしんすることにしました。
タブンネたちはオボンの木から間をとり、一斉にとっしんしました。
するとどうでしょう、オボンのみが1つおちてきました。
これぞタブンネのとくいわざ「てだすけ」です。
1ぴきの力は弱くとも、数の力で高い威力のとっしんをうみだしたのです。
タブンネたちは4ひきでとっしんを繰り返し、
なんとかオボンのみを4つ手に入れました。
そして、オボンのみを1つずつ持ち、
「お互い幸せになろう」と誓い合い、別れました。
ついにオボンのみを手に入れた子タブンネ。
後はメスタブンネを探すだけですがどうやって探すのでしょうか?
1匹になった子タブンネ。
彼は目をつむり、耳をすまします。
そして、目をひらくと
やっぱり草むらをゆらしながらトテトテ走り出しました。
彼の走った先には一匹のメスタブンネがいました。
彼女はミィミィ歌いながら歩いています。
この歌は、彼女が「結婚相手募集中」と伝えるもので、
オスタブンネはこの歌を聞きつけ、迎えにいくのです。
そして、子タブンネはついにメスタブンネをみつけました。
ピンクの体は離れていてもすぐにわかります。
そして子タブンネは「ミイ~~ッ!!」と叫びます。
その叫びにメスタブンネは振り向き、
向かってくるピンク色のポケモンに向かって手を振っていました。
ついに出会った子タブンネとメスタブンネ。
子タブンネはまず後ろを向き、しっぽをフリフリします。
しっぽのダンスで自分の魅力をアピールするのです。
どうやらメスタブンネはメロメロになったようです。
次に子タブンネはメスタブンネに話しかけます。
「かわいいね」「君が好きだよ」など言っているようで
メスタブンネは白いほっぺがまっかになります。
最後にタブンネはとっておきのプレゼント、
苦労してゲットしたオボンのみをプレゼントします。
これがタブンネのプロポーズ必勝パターンです。
さあ、メスタブンネの返事は?
メスタブンネは自分の心臓に手をあてました。
子タブンネは耳の触覚でメスタブンネの心臓にふれます。
彼女の心臓は早く鼓動しています。そして、嬉しい気持ちが伝わります。
これが彼女の返事です。
タブンネは大事な決断をするとき、
言葉ではなく自分の正直な気持ちを伝えるのです。
こうして子タブンネはお嫁さんをゲットしたのでした。
ついに夫婦となった夫タブンネと妻タブンネ。
しかし、夫タブンネは妻タブンネをおいてどこかへ行ってしまいました。
妻タブンネはすわってオボンのみを食べています。
その顔はとっても幸せそうです。
妻タブンネはオボンのみをたべると夫タブンネのほうへ向かいました。
彼女は夫がどこに行ったかわかるのでしょうか?
と地面を見てみるとハートの足跡がついています。
この特徴的な足跡はタブンネのもので間違いないでしょう。
彼女は足跡をたどって夫のもとへ向かうのです
妻タブンネが足跡をたどるとひらけたところに出ました。
もう足跡はありませんが夫の姿はどこにもありません。
妻タブンネは夫を呼びます。
すると、草がガサガサゆれました。
妻が音のほうへ向かうと夫タブンネがでてきました。
そして夫タブンネは妻タブンネを招き入れると消えてしまいました。
夫タブンネはひみつのちからで新居をつくっていたのです。
夫婦の新居は視界もよく、オレンの木も水飲み場も近くにある
理想的な場所にあります。いい場所を見つけましたね。
新居に入った妻タブンネ、彼女は広い家で大満足のようです。
そんな彼女を見て夫タブンネは嬉しそうにしています。
そして、2匹は仲良くあそびました………
数日後、2匹の家を訪ねると、そこには3匹の赤ちゃんタブンネがいました。
妻タブンネは赤ちゃんたちの頭をなでています。
そして、夫タブンネはオレンのみ持ってきました。
家族のごはんのようです。
この家族は今後も末永く幸せにすごせそうですね。
今回はオスタブンネがプロポーズするまでを見てきましたが、
私は1つの疑問をもちました。
ここのタブンネたちは、タブンネ愛好家の管理する、タブンネしかいない庭に
住んでいるためトラブルもなく事が運びましたが、
野生のタブンネもこんなうまくいくのでしょうか?
野生では他のポケモンも住んでいるためエサのとりあい、
はたまた肉食ポケモンから身を守るなどやらなければならないことは
いっぱいあります。
こんなやり方でイッシュ地方に広く分布できるとはとても思えないのです。
何か秘密があるのでしょうか?
次回は、野生のタブンネの生態をみてみましょう。
最終更新:2014年09月22日 20:28