僕は今、近所の人からタブンネを預かっている。何でも一週間出掛けてくるから預かって欲しいとの事だった。
実は僕はポケモンの世話は得意では無いが、断る事が出来ず、了解してしまった。今思えば本当に愚かな事をしてしまった。
タブンネはその外見から、大人しい者かと思っていたが、全然そんな事は無かった。
僕が近付くと敵意を剥き出しにして威嚇してくるわ、四六時中ミィミィと甲高い声で泣き叫ぶので五月蝿いことこの上ない。
仕方が無いのでボールに仕舞おうとすると、何をされるのか分かったようでタブンネが突進してきた。
僕は運動神経はそれ程では無く、突如攻撃されたと言う事もあって避ける事が出来ず、モロに突進を受けてしまう。
幸いタブンネはそれ程攻撃が強くないので、大した事は無かったが、ついに堪忍の袋が切れ、僕の怒りは頂点に達した。
「このぉ・・・豚がぁああ!!」僕はそう叫び、タブンネに向かって走っていった。そしてタブンネの耳を掴み、思い切り地面に叩き付けた。
これは自分でも驚いた。タブンネと言うポケモンは意外にも体重が30kgを超えており、普段なら僕が簡単に持ち上げれる者では無いのだが。これが怒りの力なのだろうか?
「ビャアアアアア!!!」タブンネの叫び声が響く。だがこんなもので僕の怒りは収まらない。僕はタブンネを引きずりながら、自分の部屋へと向かった。
僕は今、自分の部屋に居る。ここは特殊な防音施設があり、部屋の強度も高い。普段はここでポケモンをトレーニングさせたりポケモンバトルを楽しんだりするのだが、今日はそんな目的ではない。
僕がタブンネに向ける感情。これは紛れも無い殺意だった。近所の人から預かっているポケモンなのだが、そんな事は最早どうでも良い話だった。
辺りを見回すと、ダンベルが目に入った。これはポケモンの筋力トレーニングに使うものだが、別にタブンネに筋トレをさせるつもりは無い。
掴んだダンベルをタブンネの尻の穴に突っ込んだ。タブンネは痛みで暴れるが、顔面を蹴飛ばすと大人しくなった。
「さて、次はどうするか・・・」そう思いつつタブンネを見ていると、ある物が目に入った。それはタブンネの触覚である。
僕は自分の机にあったカッターナイフでタブンネの触覚を切り落とした。「ウビィイイイ!!」タブンネは悲惨な叫び声を上げながら触覚があった場所から血を撒き散らし、悶えている。
何故かその様子が実に愉快で、僕は自然と笑いながら、タブンネの無様な様子を見つめていた。
しばらくすると、タブンネの動きが鈍ってきた。出血多量なのか、さっきまであれ程泣き叫び、暴れていたのに、今や苦痛に満ちた顔でうずくまり、荒々しく呼吸するだけだった。
死に掛けてる様子を見ても詰まらない。そこで僕はタブンネの口をこじ開け、スポーツドリンクを流し込んだ。
当然タブンネは抵抗するが、既にそれ程体力が無いらしく、最早僕から逃れる事は出来ない。
スポーツドリンクを全て飲ませると、タブンネは最早タブンネと言うよりベロベルトに近くなっていた。
腹は大きく膨れ上がり、ケツからは血が垂れている。
そろそろ飽きたので、僕は思い切りタブンネを踏み潰した。すると、体中から色々な液体をばら撒きながらタブンネは破裂して息絶えた。
近所の人から預かったポケモンなのだが・・・まあいい、代わりは幾らでもいる。その辺の草むらでタブンネを捕まえて、それを渡せばバレないだろう。
そう思った僕は、モンスターボールを持ち、家を後にした。
終
最終更新:2014年10月21日 03:02