飼育

「起きろ豚共!」
この声で私たちの1日がはじまる。
私はタブンネ。同じ種のなかまと共に小屋に入れられ、理由も無く酷い扱いをされている。
「起きろっつってんだろゴルァ!」
今怒鳴った奴が私たちを小屋に押し込んだ張本人だ。
ここで起きないとサンドバッグにされるので渋々目を覚ます。
食べ物は残飯。はじめは吐き気がし、木の実が食べたいと泣き言を言っていたが、
1年以上もこんな食事をしていたら慣れてしまった。
ここでは朝から晩まで小屋内に繋がれて、何もさせられないが何もすることができない。
勿論掃除なんて奴はしないし、私たちもできないから小屋は糞尿まみれ。
私たちの体はドロドロに汚れきっているが、洗えるわけもない。
そのまま夜になり、食べ物を渡される。勿論残飯だ。
…私たちはどうして生きているんだろう。
サンドバッグにしても性処理にしても何かをするだけマシだ。
私たちは何もさせられない。ただ放っておかれているだけ。
本当に、私たちの生きている意味って何なんだろうか…。
何故奴は私たちを小屋に閉じ込めるんだろうか…。
最終更新:2014年06月18日 02:15