タブンネハザード おまけ

  • おまけ

友人「ほらほら。逃げないと爆発するよ!どこに逃げるのかな?」
俺はタブンネをスレイヤーで追い回していた。奴の目の前で突然スピードを落として逃げる隙をあげたり、突然上から目の前に落としてみたり、様々な方法を試して遊んでいた。
友人「あ!手が滑った~♪」(突然タブンネの頭すれすれに落とす)「ミヒャアアアア!」(頭を押さえてうずくまる)
こういう状態になっても落とさない。すれすれで止めて再び持ち上げる。…爆殺しまくってこいつしかもう残ってないんだよ。そう思ってたら、あいつが話しかけてきた。
俺「締めに、タブンネ300体の絶望コーラスを響かせようと思う」
友人「マジか?もう終わらせるのかよ?」
俺「大丈夫。絶対聴きごたえのあるコーラスになるからさ。ビデオを撮ることも忘れないし」
友人「分かった。楽しみにしてるからな。そのコーラス、ぜひ聞かせてくれ」
俺「任せろ。素晴らしい合唱になるだろうから。あいつらの歌(笑)などより絶対上だ」
友人「OK。それじゃ…もうお前には用は無い」 ドーン!「ミギャアアアアー!」
…フィナーレか。長いようで、あっという間だったなあ。


  • おまけ2

愛誤「こ、これは…」
俺の見たものは先ほどまで居た場所ではなく、謎の闘技場だった。だが何故か自分の体がまったく動かない。動こうと思っても、びくともしないのだ。
闘技場に入ってきたのはタブンネちゃん。愛らしいその姿。天使のようなピンクのボディ、くるりとまいた慈愛に満ちた触角。天使の羽のようなふわふわした尻尾。見つめたものすべてを癒す神聖なるサファイアアイ。ああ、タブンネちゃんはやはりいい。世界一、いや、宇宙一の可愛さだ。
上からの声「ではこれより、エキシビションを行おう。ターゲットはタブンネ。狩るものの名は…オディノだ!」
愛誤(なんだと!?世界一可愛いタブンネちゃんを狩るだと!?許せん!そんなことは…!ところで、オディノって…?)
上からの女性の声「オディノの腕なら、さぞや美しい劇が見られるのでしょうね」
愛誤「誰だ!?だが、この俺が居る限りそんなことは」オディノ「覚悟…!」愛誤「俺の体が動いて…!まさか!」
そう、俺はオディノなるものの体に閉じ込められていた。体の支配権は無く、感覚だけは存在する。声を出しても届かない。つまり、これは…。
愛誤「俺が、タブンネちゃんを、虐待するのか…?」
オディノ「タブンネ、ぼこぼこにする。その後、油に入れて火にかける…」
愛誤「なんだと!許せん!可愛いタブンネちゃんを、天使を食べるなど!」
だが、そんな発言とは裏腹に、体は言うことを聞かない。突然右手に何かを殴った感覚が走った。まさか…そんな…まさか…
「ミギャア!」「殴る!蹴る!押し倒してさらに殴る!」「ミイ!ミギャアアアア!」愛誤「うわああああああああああ!」
勝手に動く身体、殴られるタブンネ。止めようとするに決まっている。神の使いを殴るなどと、このような暴挙、許せるはずがない!
オディノ「溶けた鉄、体に当てよう、泣き叫べ。汚い豚は、鳴き声が合う」 ジュウウウウウウ!「ミガアアアア―――!」
くそ!止めろ!そいつを、神の使いを虐待するな!この豚野郎(オディノ)!貴様には人の心が無いのか!?ピンク色の慈愛溢れるお身体に、溶けた鉄の棒を押し当てるなど!人間のすることではない!悪魔のすることだ!
虐待男は俺の叫びも無視して目の前の天使を傷つけていく。…もう許さん!
愛誤が精神力を使って止めようとしているが、しょせん愛誤さんではどうしようもない。
オディノ「愛誤さん。無駄な抵抗行って、結局何も、出来はしないねー」
愛誤「うるさい!止めろ!今すぐこの虐待を止めるんだ!さもないと…」
オディノ「記憶見な。たくさん虐待するがいい。そのうち君の、心も壊れる」
オディノの言葉が終わると同時に愛誤の頭に記憶が流し込まれる。愛誤さんの最も大嫌いな映像だ。
愛誤「くそおおお!止めろ!止めろ!」
オディノ「無駄無駄無駄!」
愛誤「ぐおおおおお!このまま虐待をするなど、俺の良心が、タブンネちゃんへの愛があるかぎ…」
目の前にタブンネの惨殺死体が並べられる。そして、それらが目の前で切り刻まれる。
愛誤「…止めろ!これ以上、そんな光景を見せるな!嫌だ!」
オディノ「苦しみ続けるがいい。ずっとずっと…。永遠に…」
愛誤「見たくない!こんな…地獄は…見たくない…天使を…殺すなどと…うう…ううう…」
地獄はまだまだ終わらない。

愛誤「なんだこれは!どうして俺の体が動かない!」
俺が目を覚ますと、何故か磔にされていた。そして、目の前にはタブンネちゃんが。
愛誤「た、タブンネちゃん!この縄をほどいてくれないか!」
俺はタブンネちゃんに縄をほどくように頼む。だが
タブンネ1「無力な奴を、助けてやる義理は無いミイ!」
タブンネ2「おまえなんか、そこでのたれ死ぬがいいミイ!」
タブンネ3「助けてもくれない無力なお前に手を貸しても、何も変わらんミイ…」
タブンネちゃんの口から出たのは、俺の中の「天使」のイメージを破壊する言葉だった。
愛誤「な、なあ。頼むよ。俺はお前たちを助けたいんだ!だから」
タブンネ1「黙れミイ!助けるとか言って、何もできなかったお前に、タブンネ様の…何が分かるんだミイ!」
愛誤「な…なんだと…」
タブンネ2「お前たちが保護したおかげで、うちのベビちゃんは…ショットガンで首を撃ち落とされたのよ!」
愛誤「そんな!そんなのあいつが悪いんじゃないか!俺は悪く」
タブンネ3「所詮愛誤なんて、何もできない屑の集まりだミイ。ミイミイ神様に救われたんだミイ。愛誤など…」
タブンネs「要らないミイ!愛誤なんか邪魔なだけミイ!」
こいつら…。人の優しさを…そんな風に見てたのか…。
タブンネ2「お前たちなんて、飯だけよこせば存在自体要らないんだミイ!汚らしい愛誤め!」
俺は…こんな糞豚のために、今まで…。許さないぞ、糞豚が…。

そんな風に罵倒されていたとき、あいつが現れた。
ミイミイ神「どうじゃ?それが豚どもの本心じゃ。醜いじゃろう、傲慢じゃろう?」
あいつの言葉は、タブンネの本性を見て愕然とした俺の心の隙間に入ってきた。
愛誤「俺は、こんな奴らに今まで尽くしてきたのか…。他のポケモンを邪険に扱ってまで…」
怒りが、憎しみが、溢れてくる。許さないぞ、糞豚が…。
ミイミイ神「悔い改め、タブンネを我の生贄に捧げるのだ。全ては…」
ミイミイ神、その先は言わなくてもわかっている。
愛誤「全ては…糞豚の浄化と、殲滅のために…」
俺の拘束が解け、自由の身になった。やることは1つしかない。
愛誤「お前たちを保護していた俺が馬鹿だった。許さない、何があっても絶対に…」
そして俺は、ミイミイ神への生贄を集めるため、動き出すことにした。
最終更新:2015年01月03日 01:02