善悪

「ごめんなさいミィ!!」
ママンネは男に土下座した、傍らのベビンネは「チィ?」と首をかしげている
「私たち、悪い事しないミィ。公園から出て行けと言うなら出て行くミィ!だから、許して欲しいミィ!」
「許すと言われてもなぁ・・・」
男は煙草をくゆらせながら、二匹に近づいた
「気に入らねぇな」
「ミィ!?私たち、悪い事は・・・」
「それが気に入らねぇっつってんだよ」
男はママンネの額に煙草を押し付けて消す
「ミギャアアアアア!?」
「悪い事しなけりゃ人間から許されるってか?気に入らねぇ!」
男はママンネの腹にボディブローを入れる
「お前らは人間から食料を奪い生ごみを漁り公園で我が物顔で生活する害獣なんだよ!」
「私たち、そんな事しないミィ!!」
男は大きく右足を振り上げた
「人間の顔色窺うその態度が気に入らねぇ!害獣らしくしろ!!」
グシャ!
ママンネは顔を蹴り潰され地面にのびた、そして二度と動かなかった
男は死骸にすがって泣くベビンネを無視して帰路についた
男の言動をじっと見聞きしていた草むらの子タブンネ達に気付かないまま

それからしばらくして、公園には生ごみを漁ったり人間やポケモンを襲って食糧を奪うタブンネが出没するようになったという
(完)
最終更新:2015年02月11日 15:38