心霊スポット

これは僕が大学生の時に体験した話です。

今から二年前俺は友達のダイキとノブアキと一緒にとある心霊スポットに来ていた。本当はあと一人一緒にくるはずだったアヤもいたが「こういうこと」については敏感な為か「お遊び半分で行くのは良くない。」と一蹴されてしまうのだった。

とか言う俺もあまり行きたい気分ではなかったがダイキがしつこかったので仕方無く行った。

「なあそういやどんな場所なんだ?お前に頼まれてついて来たけど詳細について聞いてないからさ。」

車を運転しているダイキに聞く。

「洋館だよ。そこでは昔夫を亡くした老婆がいてな。それで一人では寂しくなった老婆がタブンネを飼い始めたんだ。」

「…聞いてて普通な話じゃないか?どこが怖いんだ?」

そこでノブアキが割り込んで来た。

「問題はここからなんだよ。最初までは寂しさを紛らわして良かったが老婆が甘えさせ過ぎた所為なのか野生のタブンネと繁殖ばかりして餌も大量にくれなかったら老婆に暴力をしたりとやり放題だったらしい。…当然いくら金が持っていようがそんなことがずっと続けば金も無くなる。やがて老婆は自殺。散々老婆に対して威張り散らしていた親タブンネと子タブンネも餌は老婆が与えていたから当然じきに無くなり子タブンネ達は餓死をしたらしいが親タブンネは生きるためが自分の子供を共食いして生きていたが結局は餓死をしたらしい。…長いがこのようなことがあったらしいよ。」

「それで行った人がいないから俺達で行ってみようというわけだ。

「…なるほどね。にしてもんなことがあったらニュースになるだろ。」

「まあ何年も前のことだしな。そこは今も撤去されてないし。」

そんなことを雑談しながら走行しているときに森林に入った。その奥に洋館があった。

着いた時間が深夜の丑三つ時だからなのか周りは暗く怖い雰囲気が出てた。

「うわあ…。」

「いかにも出そうなところだな。」

「取り敢えずゴールドスプレーかけとこう。野生のゴーストタイプに遭遇するのは面倒いし。」

ダイキはそういいゴールドスプレーを人数分出して使わせてくれた。その後ダイキはレアコイルを出した。

「なんでレアコイルを出したんだ?」

「いや~懐中電灯置いてきちゃったからさ。フラッシュで行けばどうにかなるでしょ。まあ逸れないように行く必要があるけどな。」

この時俺は懐中電灯を忘れて来たことにツッコミをいれたかったが我慢してのみこんだ。

こうして洋館の入口の門を開けて中に入った。門はとても重々しかった。
最終更新:2015年02月18日 17:57