Emacsでのコピー、カット、ペースト、やり直しは全て独自のコマンドになっています。
コピーなどの話の前にまずはリージョンの概念から
リージョン
リージョンとは範囲のこと、マウスでドラッグしたりして色が変わる範囲です。
選択範囲を表しているので、このままでは得になにも起こりませんが、コピーなどのコマンドにより、この範囲をコピーしたりします。
マウスでリージョンを指定するのでもいいですが、マウスを使うのは面倒なのでキーボードでのリージョン指定の仕方を覚えます。
まずマーク(リージョンの開始位置)の設定
^Spc または ^@
つまりコントロールキーを押しながらスペース(または@←環境による)を押せばよい。
こうすると下のエコーエリア(Emacsの一番下の画面)に
Mark set
と表示され、マークがセットされたことが分かる。
次にリージョンの終了位置だがこれは点滅しているポイントが移動した場所までということになる。
リージョンの解除は
^G
とすればよい。
コピー
コピーはコピーしたい範囲をリージョンで指定した状態で
Esc W
つまりEscキーを押した後(指を話す)、Wを押せばよい。
キル(カット)
キル(カット)はキルしたい範囲をリージョンで指定した状態で
^W
つまりコントロールキーを押しながらWを押せばよい。
またポイントの位置から行末までキルするには
^K
とする。これはリージョンの指定がいらないので、一行だけキルしたい場合に便利。
ヤンク(ペースト)
ヤンク(ペースト)は、ヤンクしたい位置にポイントを持って行って
^Y
とする。
アンドゥ(やり直し)
アンドゥ(やり直し)は、前にやった操作を戻すコマンドで
^_
とする。コントロールキーを押しながらアンダーバーを押すのだが、実際はアンダーバーはシフトキーを押さないと打てないので、コントロールキーとシフトキーとアンダーバーを押すことになる。
アンドゥをするとエコーエリアに
Undo!
と表示され元に戻ったことが分かる。
最終更新:2009年10月29日 10:17