■Scales of War Extra: The Far Stride(遠旅)
第三部 ヴァサモリクのねぐら
旧北街道で旅人の失踪が相次いでいる。
あるいは同じ経路上で、夜の闇に紛れてレスティン湖から姿を現し、隊商を襲う凶暴な獣の噂も流れている。
その獣が何なのか、誰も知らない。
しかしその数々のうろたえながらの話の中には黒い翼、落ちくぼんだ瞳、
そして骨から焼け落ちた肉が語られていた。
加えて、一帯で複数のダーク・クリーパーの目撃情報もあった。
ファー・ストライダーズは、シャドウフェルでの戦いの後、ドレリンの渡しにて休息を取っていたが、
通りすがりの行商人からその話を聞き、助けを求められた。
今ひとたび、この邪悪を探し出し、相応しい報いを受けさせるという使命が
ファー・ストライダーズに託されたのである。
シャダーカイのインダを倒した際に、彼らは黒い石を発見した。
石に染みついた悪臭は、その出所への手がかりとなるはずだ。
沼地産のこの黒い石にはシャドウフェルへと転移をするのに十分なだけの力が籠っており、
この黒沼の付近で事件を起こしている湖の怪物は無関係とは思えなかった。
レストの廃墟へと向かったファー・ストライダーズは、
そこで慎重な探索の結果、沼地の近くに洞窟を発見した。
実際入り口はさほどしっかりと隠されていたわけではなかった。
あたりの地面には死体や、捕まった不運な旅人の所持品などが散乱しているのだ。
ヴァサモリクは財宝や食料にはさほど興味はないと見える。
つまり楽しみのために殺すのだろう。
ファー・ストライダーズがやって来ると、
はたしてブラック・ドラゴンのヴァサモリクは
手下のダーク・クリーパーからその接近を知らされ、正面から待ち構えていた。
年若いとはいえ、腐敗と酸を司る強大な黒竜相手の戦いは激しいものだった。
しかしついにファー・ストライダーズの刃がその喉元に突き立ち、
邪竜は息絶えて沼地に沈んだ。
ヴァサモリクのねぐらから奪われた略奪品を回収し、
ファー・ストライダーズはドレリンの渡しへと戻った。
こうして街道を騒がせていた黒い獣の一件は回復し、
谷でのファー・ストライダーズの名声はますます高まるのだった。
依頼人の商人は礼を言い、それからこう付け加えた。
「あなたがたほどの勇者ならば、ぜひ西の
オーバールックへと行くべきです。
谷中の冒険者たちがいまあそこへ集まっています。
なんでもボルドリンズ・ウォッチにオークの侵略が迫っているとか。」
ボルドリンズ・ウォッチは西のオークの荒野から谷の文明圏を守っている最後の砦であり、
ここを守ることは、間違いなく谷の命運を左右する重要な使命だろう。
かくしてファー・ストライダーズはオーバールックを守るべく、西を目指すのだった。
●登場人物:
- ヴァサモリク…黒沼に住み着いていたヤング・ブラック・ドラゴン。
シャダーカイのインダやダーク・クリーパーといったシャドウフェルの勢力と手を組み(あるいは、彼らを手下とし)、
谷での勢力を拡大しようとしていた。
ファー・ストライダーズにより討伐され、死亡。
最終更新:2016年04月03日 23:04