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Ev97・防御 - (2007/07/08 (日) 15:10:44) のソース

*Ev97・防御 
**作戦
【地形】
≪全般≫
・地形地理や自然条件、建築物などを盾や目くらましとして使い、防御・回避を行う
・予め攻撃が来る方向を予測しておき、遮蔽になるであろう物を見つけておく。
・凹凸のない場所はなるべく避ける。
≪豪雪地帯山林≫
・周囲の森や林、くぼ地に身を隠す
・土や枝、葉っぱをかぶせて偽装する。
・枝葉などを使って偽装するときはなるべく自然な模様になるようにする。
・森林または雪原の模様をした迷彩服を着る。
・皮膚に擬装用のペイントを施したり、どろやすすをつかって迷彩を施す。
・木々を遮蔽として身を隠す事が出来る
・木々や凹み地に伏せて衝撃を緩和
・下生えや木の根、木の洞などに身を隠す事で防御効果が期待できる

【装備】
・敵の爆破系攻撃時には、遮蔽物の陰に伏して対衝撃姿勢をとる
・「遮蔽物」を積極的に盾や目くらましとして使い、敵に狙われた場合は全力で回避行動をとる
・回避行動をとっている味方を援護する形で、側面から援護を行う
・対雪装備や対砂装備を施した靴を使用。速やかに、最小限の労力で移動できるようにする。
・豪雪地域用に、裏が鮫肌の「歩く」用のスキー板とストックを装備
・北国から豪雪用装備を融通してもらい、全部対着用。
・迷彩服(服のカラーはリバーシブルで。表白、裏迷彩柄)を着用して地域に応じて着替え、隠蔽性を高める。
・飲み水や簡易食料を欠かさないこと

【陣形】
・敵の攻撃を集中させないようにできる限り広く分散する。
・四方八方にちらばることで間隔をできる限り広く取る。
・分散移動することで敵の照準を絞りにくくする。
・有視界内では仲間との連携をブロックサインで密に取る。

【体術】
≪全般≫
・相手が攻撃してきた際は体全体を攻撃線からはずすようにして防御する。
・遮蔽物や塹壕、地面のへこみなどを利用して直接敵の攻撃をくらわないようにする
・防御に使える物は全部使い、伏せの可能不可能に関わらず身を限りなく低くする。
・敵の射戦に対して、90度に移動するようにする。
・防御するため、しっかりとした足場を立ち回れるようにする
・敵に接近して走り回ることで相手の視界から見えなくなり反撃を防ぐ
・部隊員と死角を補い合う
・力みすぎないよう心がける(動きに柔軟性がなくなるから)
・相手の勢いや距離、間合いを意識する
・自分にとってベストの間合いで戦うことを意識する
・気を抜かず、最後までしっかり防御に集中する
・即座に行動できるよう自身の姿勢を意識し、常に維持する
・敵の攻撃を回避する時はただ後ろに下がるのではなく斜め前方か後方に移動して回り込みすぐに反撃できるように体勢を整える。
・敵の挙動をつぶさに観察し、少しでも不審な動きをすればすぐに回避行動を行う

**SS

■一斉防御

――その事態を前にして、一番初めに動き始めたのは、指揮官を務める木曽路春海だった。

彼女はまだ少しばかり幼く、4人の精霊使いの中では最も背丈も低く、体格も華奢だったが、そんなことは関係なかった。
彼女には、誰よりもよく聞こえる耳とよく見える眼があったのだ。

だから、彼女が一番最初に気付いて動き始めたのはある意味当然のことだった。

「――!全員、防御!」
いつもの彼女の、変わった口調も今は全く感じられずただ鋭さだけが見える。
それほど切迫した状況なのだ、とその場にいた誰もが理解し、動いた。

何度も繰り返された訓練が、彼らに最善な行動を取らせる。
地形を瞬時に確認して遮蔽物を利用、防御用の姿勢を取り、4人での防御に適した陣形を描いて展開。
比較的、前線での戦闘経験が多い水瀬悠と吾妻 勲の二人が前に出、指揮官である木曽路春海をカバーするように動く。

#ref(seirei-01.jpg)
(絵:木曽池春海)

#ref(seirei-02.jpg)
(絵:プロフェッサーG)

その二人の行動に、彼女は何か言おうとするが、しかしそれを噛み潰して今は走る。
後でひっぱたくのです、と指揮官としては間違ったことを考えながら。
彼女は、未来を見ていた。

後、ひっぱたかれることになるだろう水瀬は、ちょっとぐらいはかっこつけれたかな、と理性ではなく「意地」で、後ろに下がれと叫ぶ恐怖をねじ伏せて踏みとどまった。
(とはいえ、かっこつけたい相手にはまだ会えてないんだ。こんなところで終わってやるものか)などと、決意を固めながら。
彼もまた、未来を見ている。

吾妻は隣にいる小柄な上司であり仲間である少年を、後ろで憤慨しているだろう少女のことを、不敵に笑う仲間のことを考え、凛々しく表情を引き締める。
避けはする、守りもする、戦略的撤退も、する。けれど絶対に逃げないと、決めていた。
前を見て、そして未来だけを見る。

プロフェッサーG、通称教授と呼ばれる彼は、いつもどおりに不敵に笑っていた。
面白い、面白い!この力、この武器。奇眼に帰ったならばこいつをどう吾輩の研究に生かしてくれようか、と考えて笑っていた。
当然のように、未来しかみていない。


全員の身体に精霊回路が浮かび上がる。
4人の前へ向き、戦う意思に呼応しているのだ。

彼らの誰もが過去を振り返ることも、現在を危ぶみ悲壮な決意を固めることも無い。
皆、信じているのだ。。
自分の仲間のことを、そして自分たちがこの攻撃を耐え抜き、未来へと駆け抜けていけることを――


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■RP

木曽池春海@奇眼藩国「馬鹿に………するなあああッ!」
プロフェッサーG@奇眼藩国「ぬう!?こしゃくな連中め!!」
水瀬悠@奇眼藩国「そう簡単に、やられるはずないだろう!」
プロフェッサーG@奇眼藩国「精霊の加護を持て我らが身を護れ!」
木曽池春海@奇眼藩国「こんなところで終わりはしない! こんなあたしでも、帰りを待ってくれてる人がいるんだ!」
水瀬悠@奇眼藩国「誰一人、やらせはしない。必ず、守りぬくんだ!」
プロフェッサーG@奇眼藩国「精霊回路の防護機能は伊達ではないわ!!」

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そしてまた、彼らを支えるものはその決意だけではなかった。
遠くから、けれどすぐ近くのように思える、多くの声。
一つ一つは小さく、けれど集まってそれは加護となっていった。
その名は、友の声――

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(文:水瀬悠)

**応援・RP
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