続・とある物産展(理沙すとーりー)前
それに伴い追加のアルバイトも募集することに、
候補は桜井さんの知り合いを連れてくることになった、名前は高見真由。
さて、本題であるが季節ごとのイベントに合わせた着ぐるみ
にしようということになったが、店長が難しい顔になっていた。
アイデアとしてはいいが、コストがかかり過ぎるということだった。
私は自分の彼氏 崇が特殊メイクや着ぐるみのようなものを作っていることを説明し、
どれくらいのコストでできるのか確認することでミーティングが終了した。
帰ってからさっそく崇に相談してみた、崇のご機嫌を取るために
ピッ○ロの着ぐるみを着て。
初め崇は悩んでいるようであったが、ニヤリとした表情を見せ、
誰が中に入るのか?今は業者にどれくらいで発注しているのか?
それにどれくらいの予算なのか?を聞いてくるように言われた。
すぐに店長に電話して、崇に電話を代わってもらう。価格は希望通り、
ただ着ぐるみのサイズは私に合わせて造ることになったことを告げられた。
翌日、出勤すると店長はご機嫌でみんなにデザイン考えてきてねと。
お題は2月のイベントで節分とバレンタイン。節分なら鬼、豆まき、恵方巻き。
それぞれのアイデアを持ち帰り、崇に渡す。アイデアは参考に
お任せというのも店長と事前に決めてあったようだ。
1月下旬、崇は大きなダンボールを持って帰ってきた。取り出したのは赤鬼の着ぐるみ。崇が造っただけあり、すごくリアルにできている。顔は怒っているように見え、
口元にはキバがある。腕や足は筋肉隆々で血管が浮き出ている。
私をベースに造ってあるので胸、そして乳首までしっかりとある。
見ている分にはよかったがピッ○ロの着ぐるみを脱いで赤鬼の着ぐるみに
着替えてみると、胸と乳首が目立ちとても恥ずかしい。
崇からは裸で着るように言われたが、着てみてよくわかった。
下の部分はトイレにいけるように穴が開いていた。
顔はピッ○ロの着ぐるみのように自分の目や口を接着剤でくっつけるので、
まばたきも喋ることも食事もできる。
赤鬼になった私を崇はいろんな角度や離れたり近づいたりして写真を撮っている。
それが終わるといつものように絡み合うのかと思っていたが、
ただ脱がされてそのまま写真の印刷にかかってしまった。
拍子抜けした私は彼に構ってほしくて、再びピッ○ロの着ぐるみに入る。
さっきまで着て汗をかいていたので、少し気持ち悪かった。
崇の元へ行きアピールする。崇は私の手を掴んで持って帰ってきたダンボールの前に。
そしてダンボールから2つ折りにされた大きな太巻きが出てきた。
海苔のところがマジックテープになっていて、剥がしていくと太巻きは巻く前の状態に。崇に横になるように言われて、私はピッ○ロのまま横になった。
全身をすべて覆うことはなく足だけは出た状態で、崇は私をスマキにしていく。
最後にマジックテープを止めて完成。視界は全くなく息苦しい。
すぐに苦しくなり足をバタバタさせたが出してもらえない。
腕を広げて脱出を試みるが駄目だった。
苦しくて立っていられなくなり倒れ込むと崇はようやく私を解放してくれた。
崇は「5分ももたないなら駄目だなぁ」といいながら、メモを取っている。
そして「理沙は息を止められる時間は短いの?」と。
そんなことは気にしたこともなかったので、答えられずいると、
崇は怪しい笑みを浮かべながら隣の部屋へ消えていった。
そしてすぐになにかを持って戻ってきた。それは布団圧縮袋だった。
この時、まさか入れられて空気を抜かれるとは夢に思わなかった。
ピッ○ロの着ぐるみのまま布団圧縮袋に入れられて、
掃除機の音とともにどんどん空気がなくなり締め付けられていく。
体育座りをしていたが空気がなくなり頭を押さえつけられた状態になったとき、
ようやく掃除機は止まった。
手を動かそうとするが、ほとんど動かせない。
身体をひねってみるが袋のビニルが身体に張りつき、こちらも動きが封じられている。
すぐに息苦しくなり身体をさらに動かして抵抗するが、
転がり体勢が横になってしまっただけ。顔が暑くなりどんどん苦しくなる。
もう駄目と思い声を振り絞り崇に悲鳴のような声で助けを求めた。
それに驚いたのか崇は慌てて袋を開けてくれた。私は袋から半分出た状態で、
呼吸が落ち着くまで横になっていた。
落ち着いてから崇は私を抱き上げてお風呂へ連れていってくれた。
そして、優しく扱ってくれた。翌朝、仕事へ行く時、店長宛の封筒を渡された。
その封筒を渡した3日後には店長から少し大きめの紙袋を渡された。
その紙袋を持って帰りに崇渡すと、崇は私に赤鬼に着替えてきてと。
私は言われた通りに着替えて戻ってくると、紙袋に入っていたものが並べられていた。
それは虎柄のロングブーツと同じ虎柄のハイレグ水着のようなワンピースだった。
崇に言われるままそれらを身に着ける。
崇は着せるのを手伝いながら、これは桜井さんが作ったことを教えてくれた。
前回、赤鬼を着たとき着ぐるみの上から採寸したのは、このためだと分かった。
ブーツはピッタリでよかったのだが、ハイレグのワンピースの方は少し小さいのか、
股の辺りが食い込んで少し痛い。それに虎柄で分かりにくいが、
精巧に造った乳首がくっきり浮き出ているのが、すごく恥ずかしかった。
次の日、崇は学校が休みなので一緒に店へ行って店長と
話をすることになっているとのこと。
すでに行く準備を整えていた私に赤鬼の着ぐるみに着替えて、
着ぐるみと虎柄の衣裳を渡された。
そんな格好では出勤できないし、着替えていると遅れてしまうと文句を言ったが、
店長には連絡済みだし、車で送っていくからと丸め込まれてしまった。
釈然としないが仕方なしに着替え始める。
崇に裸で着ないと駄目か確認したが、裸でとの返事。
赤鬼の着ぐるみに着替え虎柄のハイレグワンピースを着るがやはり食い込みがきつい。
虎柄のロングブーツを履いて玄関の姿見鏡を見る。とてもこのまま出かけられない。
膝まであるロングのダウンコートを羽織ったら、ブーツが少し目立つくらいになった。
しかし、問題は赤鬼の頭。顔は恐いし角は生えている。
とりあえずニット帽を深く被れば車まではなんとか誤魔化せていけると思い、
この格好で家を出た。
幸い近所の人には会わずに車まで行くことができた。
移動中も周りを驚かせないように、ずっと下を向いていた。
店について崇と共に店に入っていく。
店長に赤鬼の着ぐるみを着た私を引き渡して、納品完了ということらしい。
そのまま2人は店の奥へと消えていった。
私の周りには桜井さんと美優さんがすごくリアルにできてるねぇといって寄ってきて、
私の身体のあちらこちらを触ったり、着心地はどうかなど聞かれたりした。
しばらくして、崇が出てきて「がんばってね」と一言残して帰っていった。
今日から2月、店オリジナルの恵方巻きと煎った黒豆を販売。
あらかじめ吹き込んでおいた販売アナウンスを流しながら、
店の外でセクシーな赤鬼での販売を始めたが、
通りすがりに写メを撮る人はいたが、買ってくれる人はいなかった。
一人で心細く立っていると、店長が足の生えた恵方巻きの着ぐるみを連れて出てきた。
足はよく見ると付根のところまで白いブーツになっている。ヒールも高く足だけに注目するとかなり色っぽい。
店長は桜井さんには苦しくなったら右足で地面を蹴るように言ってあるから、
そうしたら店内へ連れてきてねと。
桜井さんは初め元気よく左右に身体を振ってアピールしていたが、
すぐに苦しそうに前かがみになってしまった。
しかし、地面を蹴る素振りは見せない。
私もこの恵方巻きを着せられたことがあるので苦しさはよくわかる。
そんな中、動いてがんばっている桜井さんには感心させられた。
1時間も経つとかなり寒くトイレに行きたくなってきた。あと30分で休憩に入れる。
トイレを我慢してがんばっている私を見て泣く子供がいると、こっちまで泣きたくなる。その時、突然恵方巻きの桜井さんが倒れてしまった。慌てて店内へ店長を呼びに行く。
みんなで桜井さんを運んで部屋で横にして休憩させる。
幸いすぐに桜井さんは気がついて、大丈夫とのことだった。
桜井さんが倒れてしまったことで早めの休憩に入れた。
休憩の間は、あとから出勤してきた高見さんと美優さんで代わりを勤めてくれている。
我慢していたトイレに向かう。
ハイレグレオタードを下げて、赤鬼のアソコを大きめに開いて用を足す。
トイレから出てきた私に美優さんから「着ぐるみ脱がなくてもできるの?」と質問。
中は裸だし着ぐるみのアソコの部分だけ開いているのでと説明したあと、
急に恥ずかしくなり休憩室に走って戻った。
昼からは黒豆が少し売れた。
恵方巻きは予約だけなのだが、ぜんぜん駄目だった。
休憩後は桜井さんが倒れてしまったので、ずっと1人で通りを歩く人々の視線に
晒されながら声を出していたがこの時間は非常に長かった。
夕方になり高校生3人組も来たので、入替わりで私は上がれることになったが、
ここでたいへんなことに気づく。
着替えるためにロッカーを開けたが、入っているものはロングダウンコートに
ニット帽そしてカバン。
つまり、赤鬼の着ぐるみを着て帰らなければならない状況に。
以前、ピッ○ロの着ぐるみのまま放置されたことがあった。
電車に乗って帰ったが、救いは乗客が少なかったこと。
しかし、今日は違う、夕方のラッシュ時しかも主要な駅で乗り換え
をしなければ帰ることができない
崇に迎えに来てもらえるよう電話したが、出ない。
店長に相談したら、話題になっていいかも!と全く取り合ってもらえない。
仕方なく帰ることにしたが嫌な予感がして仕方がない。
ニット帽を深く被り、ダウンコートのフードも被り顔が分からないようにするが、
異常に顔を隠しているので返って目立つような気もするがそうもいっていられない。
駅の改札を抜けてホームへ、人がいっぱいいる。
何も悪いことはしていないのだが、こそこそと怪しい動きになってしまう。
そんな私のことを不審に思った人が駅員に通報してしまった。
電車に乗ろうとしていた私の肩を駅員が叩いた。
それに思わず振り向いてしまい顔を見られてしまった。
駅員が驚いているうちに電車に乗ろうとしたが、腕を掴まれ引きずり降ろされる。
そのとき、フードもニット帽も取れてしまい、周りは大騒ぎに。
そのまま私は駅長室に連れて行かれてしまった。
部屋に入るとコートも脱ぐように言われてそれに従う。
凄くリアルな鬼の姿に駅員たちも驚いている。
そして、鬼の着ぐるみも脱ぐように言われたが、中は裸で服も持っていないことを
説明するが、分かってもらえず脱げの一点張り。
そして、どうしてこんな着ぐるみを着て電車に乗ろうとしたのか?何が目的なのかという質問攻めにあった。
泣きながら全てを説明してようやく理解を得たころ、警察官が部屋へ入ってきた。
泣いて下を向いている私の代わりに駅員が警察官に事情を説明してくれた。
これ以上の混乱を避けるため、パトカーで家まで送ってくれることになったのだが、
駅長室を出るともうすでに大騒ぎになっていた。
テレビカメラや取材の報道陣それに野次馬、それらを警察官が先導し掻き分けて
もらいながらなんとかパトカーに辿り着いた。
犯罪を犯していないが、警察に捕まった犯人の気分だった。
いつもなら30分で帰れるのに、パトカーで送ってもらっても2時間もかかってしまった。
家に着いて、玄関でブーツを脱いで赤鬼の着ぐるみのままソファに倒れこむ、
明日は休みだと思ったら気が抜けてそのまま寝てしまった。
私の名前を呼ぶ声が遠くで聞こえる。
気がついて目を開けると目の前には崇がいた。
崇が話し始める。
「たいへんだったなぁ、テレビのニュースでみたよ。電車に乗る赤鬼がでた」と。
「帰りの駅では大騒ぎだったよ」と崇は続ける。
私はそれを聞いて、また涙が出てきた。
夢であって欲しかったが私が経験したことは現実だったんだと改めて思い知らされた。
これからは教訓として、仕事先には予備の着替えをいくつか入れて置くことを心に決めた。
翌日は休みだったが、昨日迷惑をかけた駅員さんたちに一言謝りたくて出かけた。
駅長室へ行くと「なにか御用ですか?」と優しい対応。
昨日、ご迷惑をかけた赤鬼ですと答えるとすごく驚かれてしまった。
そして、あのあとも無事に帰れたのか心配していてくれたことを聞いた。
驚いたのは中身が、かわいかったからだと帰り際に言ってもらい笑顔で
駅長室を後にした。
もう家から赤鬼を着ていかなくていいように着ぐるみをもってきているので店へと向かう。
店に行くと「昨日はたいへんだったわねぇ」と店長は笑顔だった。
そして今日から恵方巻きを予約された方には、今話題の赤鬼とお好きなポーズで
記念写真を撮れることにしたと、一方的に言われた。
チラシにはテレビにも取り上げられたことに触れ、
スポーツ新聞に載っていた写真付の記事もつけてあった。
「今日と明日、予約してもらったお客さんとの写真撮影は明日残業して対応してね」
と、そして「残業代もいつもより多くつけておくから」と店長は言い残して、
奥の部屋へと消えていった。
その日は着ぐるみを置いてすぐに帰った。
翌日は早めに出勤した、誰もいないうちに裸になり赤鬼の着ぐるみに入る。
準備が出来た頃、店長が出勤してきた。
店長はニヤッと笑いながら「気合い入っているじゃない」といいながら、店内へ。
別に気合いが入っている訳ではない。
ただ、誰にも着替えているところを見られたくなかっただけだ。
それに明日で終わり、たった2日耐えればいいと思っていたが、
その2日が限りなく長い2日になるとはまだこの時は思ってもみなかった。
テレビのニュースにもなったので、一目現物を見ようと多くの人で店の前が
一時通行できなくなることもあったが、それでも時間とともに解消していった。
それだけの人が来たので売上げも信じられないくらいとなった。
そして、怖れていた記念写真が夕方から始まった。
整理券を配ったお客さんを急遽造った撮影用スペースで待つ。
みるみるうちに店の中が長蛇の列になり、さらに店外へ伸びていく。
30秒の制限時間を設けて次々に写真を撮っていく。
どさくさ紛れに身体を触るお客さんもいた、販売のときに声を出していたので、
中身が女性だとばれているからだ。
赤鬼の着ぐるみの上からでも触られると不快に感じ思わず声を出してしまったりもした。
いろんないやらしいポーズをさせられることも。
初めは嫌でたまらなかったが、後半はもう疲れてきてどうでもよくなり、
お客さんのエスカレートした大股を開くようなポーズにも応えるようになっていた。
終わった時ブーツは片方脱げて、虎柄のハイレグレオタードも腰辺りまで脱げていた。
さっきまでのバタバタで自分も訳がわからいくらい忙しかったので、胸を揉まれたり、
乳首を吸われていたような気もするが、はっきりとは覚えていない。
全ての撮影が終わったのは夜10時を過ぎていた。
店長の配慮で明日は昼からの出勤となった。
心も身体もボロボロの状態で家に帰り、死んだように眠った。
次の日は節分、赤鬼も今日で終わり。
自分に自身に今日1日がんばれと気合いを入れて出勤した。
店に行くとさっそく店長から軽いトーンで「早く着替えてね」と。
着替えている途中に部屋に店長が入ってきて、
「理沙ちゃんにお願いがあるだけど聞いてもらえる?」と。
また、とんでもないお願いかと思いながらも断ることができないので、
お願いを聞くことに。
お願いとは店長の友人に保育園の先生がいて、その先生からテレビで
物産店の鬼のニュースを見て、その鬼さんに保育園に来てもらえないかということだった。
最近の子供たちはお面の鬼では納得しないのだという。
私は大人相手より子供の方がいいだろうと思い引き受けることにした。
店長は引き受けてくれると思って返事しといたと、そして午後2時に保育園バスが
迎えに来るからよろしくと言って出て行ってしまった。
上半身裸で赤鬼の着ぐるみで自分の胸を隠すようにして話を聞いていた。
時計を見ると1時30分を少し回っている。
虎柄のブーツを履き、赤鬼の着ぐるみに腕を通し恐い鬼の頭を被り、
虎柄のハイレグレオタードを着て完成。
しかし、このまま出て行くのは恥ずかし過ぎるので、
ロングダウンコートを羽織っていくことにした。
準備が出来てから、しばらくして店長が呼びにきた。
続・とある物産展(理沙すとーりー)後
最終更新:2017年12月15日 12:24