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「先輩!着ぐるんだ自分の格好見たいですよね!こっち来てください!」
 そういって美優は急いで私の手をとって強引に私を鏡の前に立たせた。
 そこに映っているのは私ではなく、メイド服を着たアニメ顔のかわいらしい女の子だった……

 うそ!この子誰?……これ……私!?

 私は手を口元に動かしてみると、鏡の中の女の子も口元に手を動かした。
 手を下すと、それと同時に女の子も手を下す……

 ドックン!ドックン!ドックン!

「どうです先輩?着ぐるみを着てみた気分は?」
 美優の声が右の耳から入って左の耳から抜けていく……

 私は……私はどこいっちゃったの?

「そうだ!着ぐるみに名前つけましょう!
 先輩の名前は眞田真紀(さなだまき)だから…サキちゃん!サキちゃんにしましょう!
 それでいいですか、せんぱ…じゃなかった……いい!サキちゃん♪」

 ゾクゾクッ!

 あぅ!…さっきのかんじだ……
 体がとけちゃいそう……なんか…きもちいい……

 全身を覆われ、美優に「サキちゃん」と呼ばれてしまい、「真紀」という自分を完全に消されてしまった……
 そんな私の体を、美優に「縫ぐるみ」と言われときの…甘い…あの感覚が駆け巡っていった……

 ……はっ、だめだめ!また倒れちゃう…しっかりしなきゃ!

 首を大きく横にふり、私の新たな顔となったサキのほほを手でパンパンとはたく。
「え?サキちゃんじゃ嫌ですか?」
「んっ!」

 ちっ、違うの!そうゆう意味じゃないの!

 私はもう一度首を大きく横にふる。
「じゃあサキちゃんでいいですね!よろしくね、サキちゃん♪あっ、それとサキちゃんは私の妹だからね♪」
美優は後ろから私の両肩にポンッと手を置き、ニコッと微笑みかけた。

 その名前で呼ばれると、またきそう……

 私は「あの感覚」に耐えながらも、「サキ」として頷いた。

 このときの私は気づいていなかった……「あの感覚」が私の…秘所を濡らしていることを……

エアコンが効いてても着ぐるみに閉じ込められてるから体がほってってかなり暑い……
 ボーっとしながら立っていたらマスクの中で、口元からツーっと何かが垂れそうになる。
 これって……唾!

「むぅ!ズズー!」
 あわてて息を吸い、手で拭こうとしたけどサキの顔がそれを邪魔する。
 口が開きっぱなしだから自然と垂れてきちゃう……気をつけなきゃ……

 マスクの中で悪戦苦闘している私を見ながら、美優は尋ねてきた。
「どうかしたの?サキちゃんはお人形さんなんだから喋っちゃだめだよ♪」
 サキの唇に手を当てる美優。
 そういえば美優の口調がサキになってからちょっと変わった。サキは美優の妹だから?
 なんか同級生と話してるときの口調になってる……

 もう先輩として見られてない……完全にサキとして扱われてる……
 あっ!またくる……だめ!…耐えなきゃ……

 体をビクビク震わせながらも、私はコクっと小さく頷いた。
「ふふ♪サキちゃんかわいい!」
 美優はあのときのように顔を私の胸に沈め、私の脇を通して手を背中に回し、優しく私を抱き始めた。
「やっぱり柔らかくて、きもちいい……これがやりたかったの……」

 私がサキになっても甘えん坊なところは変わんないね……ちょっと安心した……

 私は美優の頭を撫でてあげた。

 それから5分以上は経った。
 美優は未だに私を抱きしめている。
 体がほってっているうえ、抱きしめられてるから肌タイがかなり湿ってきた……

 美優…暑いよぉ……

 疲れから美優を撫でている手が止まる。

「……あれ?あっ、ごめんね!立ったまんまじゃ疲れちゃうよね!座って座って♪」
 私を抱きしめていた手を解くと、美優は私をその場に座らせた。

「ふぅ~~。ふはへは~~。」(ふぅ~~。つかれた~~。)
 座らせてもらえたから思わず声を出ちゃった!
 私はあわててサキの口元に手をやる。

「そうそう!声出しちゃだめだよ!」
 美優は腕を組みながら、うんうんと頷く。

 なんか想像してたよりも疲れる…体力には自信があるのに……
 それに……さっきから体がほてって…変な感じだし……

「あっそうだ!サキちゃん!女の子座りして♪」
 私はうな垂れながらも頷き、女の子座りの格好をした。
 そしたら美優はコロンと寝転がり私の太ももに頭をあずけてきた。

「頭なでなでして……」

 もう…甘えんぼさんなんだから……

 さっきみたいに美優の頭を撫でてあげる。
「これもやってみたかったの……気持ちいい……」
 そういうと美優は目を閉じ、ものの一分としないうちに穏やかに呼吸をし始めた……

 ……?うそっ?もう寝ちゃったの?

 驚いたことに、こんな短時間で美優は私の膝枕で眠ってしまった……

 美優の寝顔…かわいい……ちょっといたずらしちゃお♪

 美優のほっぺをツンツンと指でつついてみるけど、全然起きない。
 今度はほっぺたをプ二プ二とつまんでみた。すると……

「むぐぅ…へんぱい……これ…着てくらはい……」
 と寝言の様につぶやいた。
 夢の中でも私に着ぐるみを着せようとしてる……こっちの私はもう着ちゃったのに……

 そんなことして遊んでたら外で急にサイレンが鳴りだした。
 色々しているうちに12時になったらしい。

 美優がいきなりガバッと起き上がった。
「お昼…お昼にしよう!」
 美優は台所に直行していった。驚くべき切り替えの早さだ。
 そして冷蔵庫からウィダインゼリーを1つ取り出すと、すぐにこっちに戻ってきた。

「今日はこれでいいや!」
 立ったままウィダインゼリーを飲む美優。その早さはまさに10秒チャージだった。

 え?私のお昼は?

 美優に気づいてもらえるように何回も自分を指さす。
「サキちゃんはお人形さんでしょ?何も食べないの♪」
 少しいじわる気に美優は言った。

 そんな…ひどい……
 人形なんかじゃ…ないのに…… 

 目から涙があふれてきた……
 涙を手で拭こうとしてもマスクで遮られる…
 何も食べさせてもらえないし……涙を拭くことさえできない…… 
 そんな自分がすごく惨めに感じて美優の前だというのに私は肌タイの手でマスクの顔を覆いながら本気で泣いてしまった……

「ひっく、ひっく、ふぅぅ……」
 泣きじゃくっている私に気づいた美優は、あわてて私の前に座り込んだ。
「うそうそっ!ちゃんと先輩の分も用意してありますから泣かないでくださいよ!」
「ひっく、ふぐぅ……ほんほ?」
「はい!今持ってきますからね!」

 美優は再び台所に直行する。
 そしてコップと細長いチューブを片手で持って、急いで冷蔵庫の中から1リットルの紙パックジュースを取り出し戻ってきた。
「ほら!これ、せんぱ…じゃなくて、サキちゃんの好きなジュースだよ!だから泣かないで♪」

 目がぼやけててよく見えないよぉ……あっ!ピーチdeジュースだ!

 美優はコップをテーブルに置き、ピーチdeジュースを注いぎコップにチューブをさした。
「あっ、飲む前におはながたれてるから鼻かもうね♪はいっ、チーン!」 
 美優はティッシュを私のマスクの鼻にあててくれたので、私はおもいっきり鼻から息を出した。
 ティッシュが私の鼻水でグチョグチョになっちゃた……

 鼻が通り、桃の甘い香りがただよってくる……
 美優は私のマスクの口にある小さな穴にチューブをググッと差し込んだ。
「はいっ!これで飲めるからゆっくり吸ってね♪」

 ゴクッ、ゴクッ……冷たくておいしい!

 エアコンがついてるけど、1時間以上着ぐるみを着ている私は変な緊張と暑さで喉がカラカラだった。
 マスクの猿轡のせいでかなり飲みづらかったけどゴキュゴキュ喉を鳴らしながら、
 私はコップに入っていたピーチdeジュースをあっという間に飲み干した。

「もう飲んじゃったの!?もっと欲しい?」
 大きく頷く。やっぱりピーチdeジュースはすごくおいしい!
「ふふ!かわいい♪」

 美優がコップに注ぐのと同時に、私はピーチdeジュース飲んでいく。
 1リットルもあったのにすぐになくなっちゃった……お腹がタプタプする。
 でも私は着ぐるみを着る前よりも元気になっていた。

 ジュースを飲み干した私を見て美優はニコッと笑い、マスクからチューブを抜くと、
 チューブとコップを台所に置きに行った。

 美優は台所から戻ってくると小物入れから何かを取り出し、それを背中に隠す……なんだろう?
「どお?元気出た?」
 再び大きく頷く。できればもっと飲みたかったけど……
「じゃあ撮影会しよっか!」

 ……撮影会?

 私が首をかしげると、美優が背中に隠していたものを見せてきた。デジカメだ!

「これよりサキちゃんの撮影会をはじめま~す♪ほら、立って立って!」
 手を引っ張られ立たされると、美優はいきなり私をデジカメで撮り始めた。
「次は手を後ろにやってうつむいてみて♪そお、そお!かわいい♪」
 言われたとおりにポーズをとる。
 美優はニコニコしながらシャッターをきる。

 そのあとも、お女の子座りとかモデルさんがやるようなポーズで写真を撮られ続ける……
 ちょっと休ませてほしい……
 それに人形扱いされていると感じて……さっきからまた体が変な感じになってる……

 こんな格好したことないから…恥ずかしいよぉ……
 それに…さっきから心臓がバクバクして……あのかんじが…ずっとしてる……

 そんな私に気づくはずもなく、美優ははしゃぎながら着ぐるみ姿の私を撮り続ける……

「そうだ!先輩のケータイにも取ってあげよ!サキちゃんの写真♪」
 美優は勝手に私のバックからケータイを取り出した。

 そんなことしなくてもいいよ!

 美優からケータイをとり上げようとするけど、なかなか返してくれない。
「これは先輩のケータイなんだからサキちゃんには関係ないでしょ!」

 確かにそういうことになるけど……サキの中には私が入ってるんだよ?
 うぅぅ!……またきた……なんなの…このかんじ……

「ちょっとだけだから、お願いサキちゃん♪」
 美優は手を合わせて私にお願いする。
 私はしぶしぶ頷き、十枚ぐらい私のケータイで写真を撮らせてあげた。

「これぐらいで十分かな?じゃあまたデジカメでとりま~す♪」
 美優はケータイを私のバックに入れると、デジカメに持ち替えて撮影会を再開した。

 まだ撮るの……もう疲れてきちゃったよぉ……
 でもあんなに楽しそうだし……もうちょっと頑張ってあげよう。

 その後も色々のポーズで写真を撮られ続けた……

「すっごくいいよ、サキちゃん♪そうだ!四つん這いになってみて!早く早く♪」

 えっ!?それはちょっと…恥ずかしい…… 
 それに疲れてきたし……暑いし……グチョグチョするし……
 悪いけど…もうできない……

 私は自然とイヤイヤをしてしまった。
「え…だめ……そんなぁ……」
 美優は構えていたデジカメを下し、残念そうに顔を下に向けた……

 そんな顔しないで!やってあげるから!

 私はあわてて両手を振る。
「じゃあやってくれるの?」
 私は拳を握り締め、がんばるぞ!のポーズをして首を大きく縦にふる。
 着ぐるみを着てからちょっと動きが大胆になってる気がする……

「ほんと!やった~♪」
 美優がまた元気になり、ピョンピョン飛び跳ねている。

 やっぱり美優にはいつも元気でいてもらいたい……
 相変わらず弱いなぁ……私……
 ……えっ!?もう三時なの!
 これ終わったらもう着ぐるみ脱がしてもらおっと。

 そんなことを考えながら四つん這いになる。
 そのとき私はあることに気がついた……

そういえば……おしっこ…したいかも……

 お昼に1リットルもピーチdeジュースを飲んじゃったんだから当たり前だった。
 一回気になりはじめたらすごくトイレに行きたくなってきちゃった……

「サキちゃんかわいいよ♪今度は右手を口に添えてみて!そうそう」
 おしっこを我慢しながらも、私はポーズを撮り続ける……
 でももう限界に…近くなってきてる……

 おしっこぉ……おしっこしたいよぉ……
 早くお開きにしてよぉ……

 太ももをすり合わせ、モジモジしている私に美優が気づいた。
「サキちゃんもしかして…おトイレ行きたいの?」
 マスクの中で顔を真っ赤にしながら、小さく頷いた。

「ごめんね気づかなくって…じゃあ一緒にいこ♪」
 そう言いながら美優は手を引っ張り私を立たせた。

 一緒に?……イヤ!一人でできるよ!

 私は大きく首を横に振った。
「一人じゃしづらいからおしっこまみれになっちゃうよ?それでもいいの?」

 それもイヤ……美優に見られるのも嫌だけど……
 でももう一回見られちゃったし……しょうがない…手伝ってもらおう……

 私は渋々頷いた。
「ふふ♪カメラ置いてくるからちょっと待っててね♪」
 美優はデジカメを小物入れにしまいにいった。

ちょっとあそこが濡れてる気がする……汗だよね……
 おしっこ……漏れてないよね……

 美優に背中を向けてから、恐る恐るスカートを上げショーツの中に手をいれる……

 ……え?うそ!?……濡れてる……なんかぬるぬるしてる!

 私はあの感覚のことを思い出した……

 もしかして私……こんな状況で……感じちゃったの?
 全身タイツの上にメイド服まで着て……顔に猿轡付きのマスクまでかぶらされて……
 着ぐるみの中に閉じ込められてグチョグチョになりながら……「サキちゃん」なんて呼ばれて……
 そんなことされて……感じちゃってたの……
 うそ!こんなのうそ!絶対そんなことない!

 否定しても、頭で考えれば考えるほど体はほてり痙攣し、脳はとろけ、あそこから蜜が噴き出ててくるのが自分でもわかった……
 涙が大量にあふれだしてきた……

 こんなの……うそだよぉ……
 こんな…こんなことで感じちゃうなんて……
 私……変態じゃない……

「お待たせ!おトイレいこ♪」 
「ふっ!」
 急に声をかけらたからその場で飛び跳ねてしまった。

「どうかしたの?さっ、いこ!」
「ひは……へっはいひは!!」(イヤ……絶対イヤ!!)

 こんなこと……美優に知られたくない!絶対イヤ!

 激しくイヤイヤをする。
「もう!喋っちゃだめでしょ!早くいこ!漏らしちゃうよ!」
「やら!!」(やだ!!) 
「いいかげんにしなさい!!!」
「ひっ!」
 ものすごい剣幕で怒られた……
 美優のこんな怖い顔見たことない……思わず立ちすくんでしまった……

「いい子だから一緒におトイレいこ!ね!」
「ふぅ……」
 恐怖から頷いてしまい、美優と一緒にトイレに入った……

「はい!じゃあスカートもって座って♪」

 やだ……やっぱり見られたいないよぉ……

 小さく首を横にふった。
「しょうがないなぁ……」
 美優が私のスカートをめくり上げた!
「ふぅっ!」
「あっ!やっぱり漏らしてる!もっと早く言わなくちゃだめでしょ!」
 美優はショーツのシミをおしっこだと思っているらしい……
 片手でスカートを上げながらもう片方の手でショーツに手をかけた……

 もう…だめ……

 美優はショーツを下におろす…ショーツのシミが糸を引いた……
「えっ!?……先輩……」
「ぐすっ、ぐすっ、みらひへ……」(ぐすっ、ぐすっ、見ないで……)
 涙がまたあふれだしてきた…… 

 イヤ…見ないで……
 こんな…こんなのイヤ……
 着ぐるみ着て……濡らしちゃうとこ見られるなんて……
 裸で素振りしてるのなんかよりも……変態だよぉ…… 

 すすり泣きながら立ちつくす私……そんな私を美優は茫然と見ていた……

美優は、はっ!と気づいたように私の愛汁がついたショーツと肌タイをトイレットペーパーで拭くと、
 ショーツを一気に脱がし、それを美優のデニムのポケットに入れてしまった。

「サキちゃん!スカートもって!おしっこまだしてないでしょ♪」
「ひっく、ひっく……ふぅ……」
 言われたとおりにスカートを持ち、便座に座る……
 すると美優は股のジッパーを開け、肌タイが閉じないように手で広げた。
「はい!出していいよ♪し~し~ぽんぽんぽん……」

 美優の掛け声とともに溜まってたおしっこが勢いよく噴き出す…かなりの量……

 こんなとこまで見られて……もうやだ……

 私は着ぐるみの中で…ただひたすら自分が消えてしまうように祈ることしかできなかった……

最終更新:2014年11月28日 22:48