679 キモウトレイ sage 2010/05/03(月) 00:53:17 ID:cG+AEQaF
俺は、木網大太35歳独身で失業者だ。
金無し、職無し、女無し…身寄りも無し
本来なら物語にも成らない人生だが…
「お兄ちゃん~♪」
こいっは、木網宇都13歳…えっ妹がいるのかって?確かにいる…
享年13歳そうこいっは、幽霊なのだ…
「お前イキなり現れるなと言ったろう!」
「予告して現れる幽霊なんて居ないよぉ」
こいっのお陰で現在オナ禁中だ、AV借りて来たらいきなりdiscが破損するし
エロ本見てたら本が燃え出す始末だ…
俺は、全うな感覚なんか持ち合わせてもいないので本来なら宇都を襲ってやりたい
が肉体が無いのでそれも出来ない
まあ宇都を喜ばすだけなのでこのことは、言えないが…
宇都は、一生のほとんどが病院だった。黒髪で色白、アイドル並みの美少女と言う
のが病院内の評価だったらしいのだが
何故かそんな美少女が死後まで俺にこだわるのか俺には、さっぱり解らない
理由無き偏愛、それがキモウトなのだ…と誰か言ってたッケ
680 キモウトレイ sage 2010/05/03(月) 00:54:56 ID:cG+AEQaF
「さて、俺コンビニでも行って来る」
「お兄ちゃん、ちゃんと栄養の有るもの採らないと駄目だよ!」 「幽霊に家事なんか出来ないだろう」 「うん…」落ち込んだ宇都を無視して店に向かった。
PM7:00いっものコンビニに寄る時間だ
家からコンビニの道のり…「チョットあなた!!」…またこいっか…
いっも絡んで来る占い師の菅井キン似のバーサンだ。
「はい?」「あなたに、今夜不吉な事がおきます」…ハア、またか…
「あのネエ…失業者で彼女もいない…コレ以上結構ですけど…ハ・ハハ」
そう一言吐き捨てると俺は、バーサンを無視してコンビニに向かった。
「いらっしゃいませ~」高いソプラノボイスが店内に響く。
最近入った夜勤のお
姉さんだ…チョットギャル系の入った茶髪だが笑顔がとても
可愛い。現在の楽しみの一つだ
しかし慌てて弁当を買うような俺では無い、慎重にレジの方を見ると…
いた!オーナーの無愛想親父だ。あの親父いっもレジを占拠して中々離れない。
フフフしかし俺は、知っている後数十分もすれば親父はレジ裏の事務所に
引っ込む筈だ…彼女の柔らかな手の感触をゲットするまでは…
681 キモウトレイ sage 2010/05/03(月) 00:56:16 ID:cG+AEQaF
俺は辛抱強く待った。キタ~親父がレジ裏に引っ込んだ。
このチャンスを逃す俺では無い、幸いにレジに人も並んでいない。
俺は素早くレジに向かった。
「ありがとうございます。唐揚げ弁当ですね」ウーン可愛い…
「温めますか?」勿論だ…俺のアパートにはレンジなど無い。それからもう一つ
彼女が後ろを向いている間彼女のうなじ、肩、お尻を十分堪能しなければ…
俺が呆けていると…
「は~いそれでは380円になります」
いかん…俺は気を取り直して財布から千円を取り出した。 「620円のお釣りで~す」
くぅ~たまらんこの手の感触、家だと宇都が居るし公園のトイレでオナニーでもと
にやけて考えていると…
いきなりドーン!!とゆう衝撃と共にレジの棚から
煙草がボトボトと一気に落ちてきた諏訪、地震か?と考える暇も無くレジの後ろの
重そうな棚が一瞬グラリと揺れたかと想うとドガシャーン!!
と言う音と共に彼女に襲いかかった。
「キャー」と言う悲鳴を最後に彼女は動かなくなった
682 キモウトレイ sage 2010/05/03(月) 00:57:20 ID:cG+AEQaF
その後直ぐ救急車がかけっけて来て幸いに彼女に命の別状は無いみたいだ。
俺も簡単に警察に事情を聞かれたが直ぐ帰された。
帰り際オーナーの親父が 「これで三人目か、だから夜勤の子にレジを任せるのは、嫌だったんだ」
と呟いたのが気になったが…
俺は家路の道をトボトボと歩いていると
「あなた!」またあの占い師のバーサンだ、今は電波女の相手をしている気力が
無かったので無視して通り過ぎようとすると。
「あなたは、霊に取り憑かれています。常に監視されてますね」「!!」
霊だと?しかし宇都はアパートから動けないはずだが…
俺は全速力でアパートまで走った、そおいえば会社の面接の時お茶を出してくれた
女の子が可愛いナァと思ったら引きった笑いを浮かべて逃げてゆく面接が終わった
後きずいたらズボンのチャックが全開だったとか、よくあった。
今まで怪我してやめたコンビニの女の子達も…
俺は乱暴に扉を開けると、「宇都、テメェ」「あらお兄ちゃん遅かったわね」
「みんな、みんなお前の仕業だったんだ」
俺はいつの間にか小さく肩が震えていた
683 キモウトレイ sage 2010/05/03(月) 00:59:11 ID:cG+AEQaF
「あら?何の事」「ふざけるな!!コンビニの女の子達も面接の時も!!」
宇都は焦るでも無く嘲笑うような笑顔で
「今頃気づいたの?おめでたいお兄ちゃん~♪」
「しかしお前地縛霊でアパートから動けないはずじゃあ…」
「あはははは~誰が地縛霊って、私はアパートに取り憑いてるのでは無くて
お兄ちゃんに取り憑いてるの♪」
「お前…」 「お兄ちゃんに近づく泥棒猫はみんな抹殺してあげるわ」
俺は愕然となりその場で固まってしまった。
宇都は、優しく俺の肩を抱き呟いた。
「でもね、お兄ちゃん、お兄ちゃんがこちらの世界に来たら私達は永遠になるの…
それまで私がお兄ちゃんをちゃんと監視しなきゃ~」
俺は薄れ逝く意識の中で有るはずの無い宇都の感触を感じた…
最終更新:2010年05月09日 22:25