512 そこまでキモくない姉 ◆XVFC49ny2Q sage 2010/07/18(日) 14:39:02 ID:df90D46M
僕は街を歩いていてよく振り向かれる。僕の歩いたあとにはジェラシーが一斉に芽吹く。
種をまいているのは僕の
姉さんで、姉さんは僕の腕に両腕で堅くしがみつき、僕の肩の上に頭を乗せてうっとり幸せそうな顔で並び歩いて一帯にどす黒いフラワーガーデンを作り上げる。
冴えない男と見惚れるような美人の組み合わせ、そこに犯罪性と冴えない男への憎悪が生まれてしまうのは霊長類の雄として仕方がないことなのだろう。
僕だって、可憐な女性を脇に侍らせ他の雄の嫉妬を買う事に優越感を感じるような俗な男の一人だ。けれど脇の可憐な女性が姉なら話は別だ。
僕本人はただ恥ずかしく、周りの男は羨望の炎を燃やし、周りの女は公衆の面前でのいちゃつきに嫌悪を催し、これじゃ姉さん以外は誰も幸せにならないではないか。
でもそれが想像できるようなら街中で弟の腕にしがみついたりはしないのだ。
思えば僕のこれまで十七年間の人生は姉尽くしだった。
子供のころからずっとそうだったものだからよく調教された犬のように疑問を感じることなく主人の傍から離れなかった。
けれどこんな牙の抜けた犬でも姉に立ち向かった事がなかったわけではない。それは言葉通り反抗期と呼ばれる時期だった。
・目覚め
513 そこまでキモくない姉 ◆XVFC49ny2Q sage 2010/07/18(日) 14:40:36 ID:df90D46M
「俊也(としや)、育児ごっこしようよ!」姉がノックもなし小学六年生にもなった一人前の男の部屋のドアを開いた。
黒のツインテール、端正な顔を斜めに傾けて甘えるような目つき。弟でもドキっとしてしまうようなセクシーな表情だった。
もしそれまでの幼生の僕ならばこれで、情けない顔をしながら姉の元までとぼとぼ歩いて行っていただろう。でも小学六年生の僕はそんな負け犬ではなかった。
「嫌だね。あいにく僕はもうそんなことしようとは思わないんだ!」きっぱり物事を発言する気持ちよさを胸一杯に味わった、僕はハードボイルドに目覚めていた。
「えーなんで。しようよしようよ!」姉はそんなことは意に介さず、ずかずか部屋の中に踏み込んできて僕の腕を掴んでぶんぶん振った。姉は昔から病的に空気の読めない女だった。
パシィンと勢いよく腕を振り払う。
「いやだって言ってるだろ! つーか何が育児ごっこだよ。あんなの僕が乳首吸わされてるだけじゃないか。中学一年にもなって弟におっぱい吸わせて恥ずかしくないの」
その瞬間、じわぁと姉のパッチリ二重のお目目に涙の玉が浮かんで溢れた。
「またやっちゃった……。ごめんね。お姉ちゃんばかだから。自分の部屋で反省してるね」姉は細い腕で涙を拭いながら踵を返し部屋を出ようとした。
「ま、まって姉ちゃん!」僕は姉の腕を掴んで引きとめた。責め返されないことで一方的に攻撃をしてしまった罪悪感が込み上げたのだ。僕は情にほだされてないぞ、というのを口調でアピールしつつ言った。「まぁちょっとだけならいいけどね……」
「でも……いいの? 気持ち悪くない?」姉は振り向かないまま憐憫を促すような声で答えた。
「いい、いいよ! 普通の姉弟なら多分このくらい普通にやってるし!」
「うん、そうだよね!」そう言って姉は僕のベッドに腰掛け自らのTシャツを捲り上げ、スポーツブラを外して薄桜色の未発達の突起を露出させた。それから優しく言った。「ほら、おいで」
僕はやれやれという感じに上を向いてから、床に膝を付き、細いくびれに腕を回してしがみついて、姉の方が僕よりやや背が高いからちょうどいい位置にきている――その膨らみかけの小さなおっぱいをゆっくりと口に含んだ。ちゅうちゅうと赤ん坊がするみたいに乳首を吸った。
姉は少し息を荒くしながらも、愛おしそうに僕の頭を撫でた。「俊夫はいい子ね」
僕は子供扱いされたことにむっとして、舌でその蕾を円をかくように刺激した。
「あっ」姉の小さな口から甘ったるい声が漏れた。うつむいて顔を真っ赤にしている。長年の経験から僕は知っていた。こうやって姉をまいらせる方法を。だんだんと口に含んでいるそれが固くなってきているのを感じた。
「はい、おわり」僕は突然姉から唇を離した。
「え!」姉が物惜しげに言う「な、なんでよぉ」
僕は黙って勉強机の前に座った。僕だって馬鹿じゃない。姉の甘ったるい声を聞くと何かいけないことをしているのではないかという気分になるのだった。
「これから明日の宿題するの。まだやってなかった。明日が月曜だって忘れてたから」実はもうやっていたけれどそう言っておいた。
「えーじゃあ、お姉ちゃんが教えてあげるよ」
「いいって」
「どうして」
「しつこいと嫌いになるよ」
「うー」姉はその言葉にドキッとしたみたいでしぶしぶ何度も僕をチラ見しながら部屋を出ていった。「でも分んなかったら呼んでね」と捨て台詞を残して。
514 そこまでキモくない姉 ◆XVFC49ny2Q sage 2010/07/18(日) 14:42:44 ID:df90D46M
一人残された僕は椅子の背もたれにもたれ掛かって天井を向いた。天井材の白い化粧板を眺めながら僕はどうしてこうなったのかを鑑みていた。
姉の葦羽(あしは)は確かに昔から変わったところがあった。といって知能が劣っているとかではなく学校の成績だけでいうなら優秀だった。
けれどちょっと他の女の子とは価値観がずれているようで、――うーん、上手く言い表せないけど結局余り他人とは折り合いを付けられないみたいで同世代に友達があまりいないようだった。
その美貌から男子からは好かれているけどそのせいで他の女子からはいらぬ妬みをうけ、余計小さい頃から仲良しだった僕とばかり遊ぶようになり今では重度の依存が形成されている結果になっている。
なんだかんだで僕としては姉を嫌いなわけではない。僕も価値観はずれているせいだろうけど(僕はどちらかというと社交的で友達はいる)ずっと一緒だから多少の問題は気にならないし、結構可愛いところもあると思う。好きとかでは全然ないけどね!
だから別に姉の性格は問題でないんだけど過剰にベタベタしてくるからその辺がここのところ気になるようになってちょっと反発してしまうのだった。
僕ははぁと溜息をついて、椅子を立ちゲームの電源をつけた。現実逃避だー。
翌日――。
学校から帰リ道、小雨が降り始め、僕が家に着くころには激しい雨に変わっていた。あぶないあぶない、傘持ってなかったから間一髪。
「ただいま」鍵はかかっていなかった。玄関は外との対比で明るい。母は帰ってきているようだ。
「おかえりなさい」ダイニングのドアから母が出てきた。「帰って早々で悪いんだけど中学校に傘届けに行ってくれない。葦羽、傘持って行ってないから」
「えー」僕はちょっとしぶって「まあいいけど、百円くれたらね」
「ったく、じゃああげるから行ってね。場所わかる?」
515 そこまでキモくない姉 ◆XVFC49ny2Q sage 2010/07/18(日) 14:44:44 ID:df90D46M
僕は傘をさして元気よく家を出た。強い雨の日に傘をさして歩くとザザザザと音がして
なんとなく楽しい気分になるのだ。僕は妹を迎えに行くお兄さんのつもりになって姉を迎えに行った。
市立肝阿音中学は家から十分くらいの場所にある。僕の通う小学校とは反対の位置にある。何カ月か前に姉が一緒に下校できないことを残念がっていたのを思い出す。
三つ目の横断歩道を渡って曲がり角を行くと正門が見えてくる。途中で何人も中学生とすれ違ったからもう下校時間は過ぎているだろう。
僕はちょっぴり緊張しながら学校の敷地内へ入った。きょろきょろしながら下駄箱を探す。途中で男子生徒に一年C組の場所を聞いてやっと辿り着いた。
ポツポツと何人か少なくなった生徒が出てくるが姉はその中にいない。
入れ違いになったかなと頭をポリポリかきつつも下駄箱の名前シールをひとつひとつ確認していく。あったあった佐藤葦羽。でも靴はない。僕はやっちまった……とため息をついて帰ろうとしたが上履きもない事に気がつく。ん、どういうことだ?
「あ、俊也」姉の声が聞こえた。
「姉ちゃん」振りかえると制服姿の姉がいた。だが心なしか悲しそうな顔だった。「どうしたの。傘持ってきたよ。帰ろうぜ」
「もうちょっと待ってて。ごめんね」姉は廊下の奥に戻ろうとする。
「待ってって」僕は靴を脱いで廊下にあがった。「どしたの?」
「えっとね……」姉は言いにくそうにうつむく。「靴がないの」
「え?」
僕と姉は協力して靴探しをした。僕は平時からよく探偵になる妄想をしていたのでいくつも鋭い予想をつけたが全部外れた。結局姉が自分で見つけた。
靴は隣のクラスの下駄箱の使われていない段にあった。姉の顔を見ていると僕は心が痛んだ。僕は姉の肩を二度三度撫でてやると姉は僕の顔を見てはにかんで「大丈夫よ。昔から何度かあったから」と言った。
僕たちは一つの傘をさして帰った。なぜなら僕はうっかりしていて自分の傘しか持ってきてなかったからだ。あいあい傘みたいで恥ずかしかったけど濡れて帰るわけにはいかないから並んで歩いた。
姉は僕が濡れないように少し寄ってくれていたので肩が濡れていた。僕は雨に濡れるのが好きだと言って自分は傘から出ようとしたが(かっこつけてたわけじゃないよ!)、姉が引きとめて結局二人で半分ずつ濡れて帰ることに決めた。男女平等だ。姉は賢い。
516 そこまでキモくない姉 ◆XVFC49ny2Q sage 2010/07/18(日) 14:48:01 ID:df90D46M
家に帰ると母が「あらあらびしょ濡れじゃない。一緒にお風呂入ってきなさいよ。嫌じゃなければね」と言った。
僕はそんな事を言われてわざわざ反発すると逆に意識していると思われると考え、なんとも思ってないふりをして一緒にお風呂へ入った。
風呂の中で、姉の体はちょっとずつ変わっていっているのだなと思った。
恥ずかしいから横目でちらちら見るだけだったけれど姉はスレンダーながらもほんの少しだけおっぱいは膨らみ、前はすじが一本あるだけだったお股はそれを覆い隠すように薄く毛が生えていた。
僕のちんちんも産毛が濃くなってきてるし、二人ともちょっとずつ大人になってきているんだなあと感心した。そのあと姉に頭を洗って貰った。
お風呂から上がったあと僕は姉をゲームに誘った。僕が元気づけてやろうと思ったからだ。
チェスとチェッカーをやったが五回中四回負けた。最後の一回はなぜかすんなり勝てた。
そのあとはご飯を食べて宿題をして歯磨きしてトイレ行って最後に眠くなったので明日の準備をして寝ることにした。時計の針は十時をさしていた。
電気を消してもうちょっとでレム睡眠に入ろうというところで部屋のドアがゆっくりギィィと開いた。僕はうとうとしている猫みたいにビクッっと飛び起きた。
「俊也、起きてる?」
なんだ姉だ。
「寝てたよ、さっきまでね!」
「久々に一緒に寝ない?」僕の皮肉に気付いてないのか無視しているのか姉は言った。
「嫌だよ。この歳になって」
「じゃあちょっとだけ」姉は言うが早いか僕の布団にもぐりこんだ。枕まで持ってきていた。僕に許可を求める意味があったのだろうか。
「ばか姉」僕は背中を向けて言った。パジャマ越しの姉の体温が暖かかった。僕は仕方なくベッドの奥に体をよけてやった。だが姉もついてくる。
「あのね。今日、迎えに来てくれてありがとね」
「べ、別にいいよ……」
「嬉しかった」
「だから別にいいって」
「俊也、好きだよ」姉は僕の背中から胸のあたりにかけて細く柔らかい腕をまわしギュウっと抱きしめた。背中にも柔らかいものが当たっているのを感じる。
「もう、恥ずかしいだろ」
「俊也……」姉は僕の上に跨って対面で抱きつこうとした。僕が姉に押し倒される形になった。姉の体は軽かったけど払いのけようとは思わなかった。次の瞬間、僕の唇に姉の柔らかい唇があてがわれた。
僕はドキドキした。キスくらいなら何度もしたことがあったが、姉は今度は舌を入れてきたのだ。さくらんぼのような香りがする。いつもならば抵抗していただろうが僕は不思議とそのキスが嫌ではなかった。僕は目を瞑って口づけを受け入れた。
姉の小さな舌が僕の舌にチロチロ絡んできて正直気持ちがよかった。僕は股間がむくむく起き上がってしまうのを感じた。僕のあそこが姉のお腹に当たった。
「あ……」姉はキスをやめて口を離した。唾液がツーっとつたって離れた。
「はぁはぁ、姉ちゃん、もうやめよう」ぼうっとして頭が働かなかったけど理性を振り絞って僕は言った。けれど姉はやめなかった。
517 そこまでキモくない姉 ◆XVFC49ny2Q sage 2010/07/18(日) 14:49:58 ID:df90D46M
姉は僕のパジャマのズボンの中に手を滑り込ませ、トランクスの下にも入り込み僕の肉棒を撫でた。
「あっ!」
「じっとしてて、気持ち良くしたげる」
姉の顔は暗がりの中で妖艶でいて可愛らしくもあった。
ニコッと余裕なく笑いながら下の方では僕の性器をゆっくりと指で上下させる。最初は何かくすぐったかったけれどだんだんと不思議な感覚が込み上げてきた。
「ああっ、何これ!」
「やっぱりこれ気持ちいいの?」姉はパァっと嬉しそうに僕の顔を眺めている。
そうだ気持ちいいんだと僕は思った。体の力が抜けて、ちんちんがかゆくなって、擦られるたびにどんどんかゆく、それでいて快感が押し寄せてくる。だめ、おしっこ漏れそう!
ピタ、と姉の指が止まった。おちんちんの強張りが全然収まらない。ほんというともっとしてほしかった。
「もっといいことやってあげる」そう言うと姉は布団の中に潜り込んで、僕のズボンをパンツごと引き降ろした。そして――僕のおちんちんは何か温かいぬめぬめに飲み込まれた。強烈な快感が全身を駆け巡る。
「ちょ、なにこれ。だめっ」
「きもひいいの?」僕のあそこが振動を感じた。僕はもしやと思った。布団をのけると、ぼくのちんちんを姉が咥えていた。
いつもの可愛いお姉ちゃんが口をすぼめて僕のを咥えて、頬をへこまして、そして口を上下させ僕の性器を刺激する。その姿のいやらしさで僕は興奮の絶頂に達した。姉ちゃんが僕のおちんちんを咥えてる!
姉は舌で僕の性器を舐めはじめた。時々歯が当たって痛いけどそんなことは気にならないほど気持ちよくて仕方なかった。
「はぁっ、姉ちゃんっ、ねえちゃんっ!」
姉が上目遣いで僕の顔を見上げる。愛撫が強くなっていく。舌がうねうねと先っちょに絡みついたとき、僕はちんちんの先から何かがほとばしるのを感じた。
「ああああっ!」僕の根っこがドクンドクンと何度も脈打ち、今まで経験した中で最上の快楽の波が僕の中ではじけ、その間も姉ちゃんは僕のちんちんを吸い上げ、ピュッピュッと僕のすべてが姉ちゃんの口の中に放たれていった。それはだいぶしてから、やがて収束した。
518 そこまでキモくない姉 ◆XVFC49ny2Q sage 2010/07/18(日) 14:51:30 ID:df90D46M
「きもひよかった?」姉は口を開いて僕に見せ、口の中の白いものをごくんと飲み込んだ。「俊也のせーしだよ」
「はぁ……はぁ……せいし?」
「性教育で習わなかったの? 赤ちゃんのもとよ」
僕はやっと理解した。今のが精子――射精だったのか。
姉は僕の体をきつく抱き締める。幸せそうに目を瞑って僕の胸に頬ずりする。
「大好き、俊也」
僕も姉の頭をやさしく抱き締め返した。
「ぼ……くもだよ」照れながらぼそっと呟く。
姉はその言葉を聞くと急に泣き出し始めた。僕は慌てて姉の頭を撫でる。繊細で柔らかい髪がサラサラと手の下で流れる。問答無用でかわいいと僕は思った。
「と、し……や」と何度か呟いていたが、姉は安心したのかそのまま寝てしまった。追うように僕も余韻を味わう暇もなく意識が引きずり込まれていった。
目が覚めると薄暗いけれど、もう朝だと認識できる程度には明るかった。時計を見ると五時五〇分。
姉はまだ僕の腕の中で眠っていた。寝顔すらとんでもなくキュートだった。しばらく姉の顔を眺めていると、姉も目を覚ました。
「あれ、としや……? ……あ!」姉は思い出したのか頬を朱に染めた。「あれは昨日すごくうれしくて、それで――」
僕は微笑んだ。姉もクスクスと笑い返した。そうしてしばらく抱き合っていた。
後から聞いたのだが父の書斎で見つけたエロ本を読んで、俊也はこれをしてあげたらこの漫画の男みたいに喜ぶだろうかと前々から妄想していたのだそうだ。
「これからもいつでもしてほしくなったら呼んでね。お姉ちゃんが全部処理してあげる」その言葉通り僕はそれからオナニーを知るまで当分の間、毎日姉に口で奉仕させた。ま、覚えてからもさせたんけど……。
――と、この後も色々あったけれど、僕が本格的に姉さんの尻に敷かれていくのはこの事件からだった。僕の愛くるしい反抗期、牙なんて速攻でへし折られて飼いならされていったのだった。
人前でいちゃつくのは流石に恥ずかしいけれど僕だって本当は姉さんが大好きなんだ。でも時と場所は考えてほしいかな、やっぱり。
最終更新:2010年07月30日 20:53