転生恋生 第二十四幕

310 :転生恋生 第二十四幕(1/6):2010/12/17(金) 03:13:41 ID:MwP0Ae87
目が覚めると、股間が湿っていて不快感があった。夢精していたからだ。
 夢の中で、俺は司との初体験をリプレイしていた。そのせいだろう。
 それでも月曜日だから学校がある。のんびりしてはいられない。
 ウェットティッシュで拭いてから、下着を替え、身支度をして1階のキッチンに降りた。
 後から来た姉貴は、2日目ということもあってか、だるそうだった。この分だと、今日も無事に過ごせそうだ。
 相変わらず登校中は姉貴が無理やり腕を絡めてきたが、俺はさして気にならなかった。
 道行く途中ですれ違う男子高校生が、ことごとく子供に見える。今日の俺は全てにおいて余裕たっぷりで冷静だ。
 女を知ることが、これほど男としての自信をつけさせてくれることだとは思わなかった。
 もちろん、腕力で姉貴に勝てるわけがないから、隠し通さないといけないのは変わらない。
 それでも、俺は何となく、この先も姉貴をうまく出し抜けるような気がしてきた。
 校門のところで姉貴と別れて自分の教室へ向かう。既に何人か来ていて、俺の隣の席では猿島が文庫本を読んでいた。
「おはよう」
「おはよう」
 俺の挨拶に顔を向けた猿島は、ちょっと文庫本に視線を戻しかけてから、もう一度俺の方を見た。
「何か、いいことでもあったの?」
「どうして?」
「なんだか、今日の桃川君はいつもより堂々としているわ」
「まあ、ちょっとな」
 詳しく説明するわけにもいかないから、適当にあしらった。猿島もそれ以上は追及してこなかった。
 午前中はずっと、ちらちらと横目で猿島を見ていた。
 凄く無表情で澄ましているけど、こいつにもアレがついているんだよなぁ。
 あのときはどんな声を出すんだろう。
 そういや、司にクンニをしてやらなかったな。とにかく挿れることしか頭が回らなかった。
 血なまぐさかったのもあるけど、次はちゃんとしてやろう。
 早く司に会いたいな。
 ……そんなことばかり考えていたから、授業の内容がまるで頭に入らなかった。
 そして待ち遠しかった昼休みになる。
「センパーイ」
 俺が弁当を抱えて教室を出ようとしたときには、既に司が来ていた。
 いつにもまして、犬が尻尾を振るようにポニーテールが揺れている。
「畜生……あんなロリ彼女と弁当食ってみてぇ……」
「あーん、とかやってるんだろうな……うらやましすぎる……」
「死ね! リア充がッッ!」
 背後で田中山の呪詛の声が聴こえたが、全然気にならない。
 悪いな。俺はお前らに決定的な差をつけちまったぜ。


311 :転生恋生 第二十四幕(2/6):2010/12/17(金) 03:14:26 ID:MwP0Ae87
 司といつもの場所へ行く。そそくさと弁当を食い終えて、俺は司を抱き寄せた。
「体は大丈夫か?」
「んーとね、なんかオマタに挟まってる感じがして、変なの」
 油断するとガニ股になりそうなのを、懸命にこらえてるということだった。
「まだ、痛いのか?」
「それはないけど、あのときのことを思い出すと、ちょっと痛いような気がする」
 幻肢痛みたいなものか。女は色々と大変だな。
 懸命に痛みを耐えていた、昨日の司の健気な様子が脳裏に蘇ってくる。
 俺は司の尻を撫で回した。ちょっとでも痛みが和らぐんじゃないかと思って。
「ご主人様ぁ……」
 司が甘えた声を出しながら、俺の胸に頬擦りする。
 たまらなく愛しいのと同時に、欲情が湧いてきた。股間に血が集まるのがわかる。
 休み時間はあと15分くらいか。5分もあれば十分だけど、問題は場所だな。
「あん……」
 司の吐息が甘くなったような気がする。俺に尻を撫で回されているうちに感じてきたらしい。
「なあ、ちょっと人気のないところに行かないか?」
「んー、もう時間がないかなぁ。ボク、次は体育だから着替えないと」
「すぐに済ませればいいだろ」
「すぐに済ませたらつまんない」
 そう言って、司は俺から離れた。息の乱れもおさまっている。
「今日はおあずけ。もう行くね」
 いともあっさり言い捨てて、司は走り去ってしまった。俺は生殺し状態で放り出された。
 もやもやというか、ムラムラしたやり場のない気持ちを抱えたまま、俺も教室へ戻るしかなかった。


 放課後、教室を出ようとしたところで、校内放送の呼び出しがかかった。
「美化委員長と同副委員長は至急、体育科準備室へ来てください」
 美化委員会の副委員長っていったら、俺だよな。何だろう?
 体育科準備室へ行ってみると、既に雉野先輩が来ていた。そうだ、委員長はこの人だった。
 相変わらず、制服を着ていてもはっきりとわかる巨乳の持ち主だ。
「ふたりともわざわざ呼びつけてすまないわね。ちょっと仕事を頼みたいの」
 顧問の草葉先生は俺たちふたりを連れて部屋を出て行くと、校舎の片隅の、普段使われていない部屋へ入った。
 そこは色々なガラクタがしまわれていた。
「ここは空き部屋だから、倉庫代わりに不要不急の物をしまってあるんだけど、ここにある物の目録を作ってほしいの」
 これはまた面倒なことを頼まれたな。


312 :転生恋生 第二十四幕(3/6):2010/12/17(金) 03:14:59 ID:MwP0Ae87
「俺たちふたりだけですか?」
「そうよ。狭いところへ大勢集めてもかえって効率が悪いしね」
「今日中ですか?」
「今週中よ。だから、終わるまでは毎日来てちょうだい。鍵は預けておくわね」
 雉野先輩が部屋の鍵を受け取った。
「ほな、やっときますわ」
 これといって嫌がるそぶりも見せず、雉野先輩は草葉先生の頼みを引き受けた。受験生なんだから、こんな余計な仕事を引き受けなくてもいいのに。
 ともあれ、俺と雉野先輩は荷物の目録作りに取り掛かった。俺が箱の中身を確認し、雉野先輩がノートに書きとめていく。
 5箱ほど片付けたところで、雉野先輩が「やーめた」とのたもうた。
「どうしたんですか?」
「どうせ1日で終わるわけあらへんし、今日はもうやめにしよ」
 草葉先生も今週中と言っていた。ほどほどのところでやめておいてもいいか。明日以降へ積み残してしまうけど。
 帰ろうと鞄に手を伸ばすと、雉野先輩が俺に抱きついてきた。
「たろくん、あたしといやらしいことしよか」
 直球だな。
「やめてください」
「何で?」
「何でって……。学校ですよ?」
「だから燃えるんやないの」
 何を言ってるんだ、この人は。
 競技場での手コキが脳裏に浮かんだ。あんな公共空間でコトに及ぶ人だから、学校くらい何とも思わないのかもしれない。
 でも、はっきり言わないといけないな。俺は司と恋人同士になったんだから、浮気はいけない。
「俺は司と付き合っているんです」
「知ってるで」
 雉野先輩はあっさりと答えた。
「あたしと司ちゃんは仲ええし」
 それなら、なおさら友達の彼氏に手を出したらいかんだろうに。
「司ちゃんも、あたしなら気にせえへんよ」
 そんなわけあるか。
「俺、もう帰りますから……っっ!?」
 いきなり先輩が俺の頭をつかんで、自分の胸に押しつけた。制服越しでも伝わる圧倒的な重量感を持った柔らかさが俺の頭を包み込む。
「あたしのおっぱいで遊びたない?」
 一瞬で俺の頭に血が上った。続いて股間にも血が集まっていく。昼休み、司にお預けを食わされて、行き場をなくした欲望があっという間に再結集してしまった。
「んふふ……」
 雉野先輩は楽しげに笑うと、素早くブラウスの前のボタンを外した。はちきれんばかりの双乳が紫色のブラに包まれている。
「触ってもええで」
 反射的に手を出しかけたが、俺はかろうじて踏みとどまった。これは浮気だ。許されることじゃない。


313 :転生恋生 第二十四幕(4/6):2010/12/17(金) 03:15:29 ID:MwP0Ae87
今すぐ、この部屋を出るんだ。走って廊下に出てしまえば、雉野先輩だって服を着なおさない限り追ってこられない。
「ほら、遠慮せんとき」
 それなのに、俺の脚は動かなかった。司にはない感触を楽しみたいという欲望が、俺の脚に粘りついて、重石になってしまっている。
 我に返ってみると、俺は手を伸ばして、雉野先輩の胸を揉んでいた。
(ダメだ! 離さなきゃ!)
 理性ではそう思っているのに、俺の掌は雉野先輩の胸に吸い付いて離れようとしない。
 そのまま、誘われるように俺は雉野先輩の胸の中に顔を埋めた。甘い匂いが俺の鼻孔に入ってくる。
 むせ返るような香りに、俺はもう抵抗する気もしなくなった。
「吸ってみる?」
 雉野先輩がブラを上へずらした。桃色の突起が顔を出したので、俺は迷わず唇に含んだ。
「ん……ぁああ……」
 雉野先輩の口から、気だるげな吐息が漏れる。俺は夢中になって、舌先で突起をこねくり回す。
「ええわぁ……」
 雉野先輩の手が俺の頭を撫でる。その手はそのまま肩から胸、腹へと滑っていき、俺の股間を撫でた。
 すっかり硬直しているのを確認した雉野先輩は、細い指先を器用に操って俺のファスナーを手探りで下ろし、中から俺のエモノを引っ張り出した。
「たろくんも気持ちようなってな……」
 そう言ってゆっくりとしごく。昼休みに焦らされていた分を取り戻すように、俺はたちまち昂ぶった。
「先輩、すぐに出ちゃいそうです……っ」
「そう? 我慢せんでもええよ」
 優しい雉野先輩は、屈みこんで俺の股間に顔を寄せると、射出口に軽くキスした。
 美しい顔で、俺のグロテスクな肉棒にキスしている。それだけでたまらなくも、申し訳ない気持ちになる。
「汚いですよ……」
「たろくんのやもん、汚くなんかあらへん」
 司と同じような言葉が雉野先輩の口から出た。そうか、雉野先輩も俺が汚していいんだ。
「じゃあ、口でしてください」
「そのつもりや……」
 雉野先輩は嬉しそうに笑うと、ぱっくりと俺を咥えこんだ。
「んちゅ……んちゅ……」
 舌の動きは、意外とおとなしい。司の方が大胆だった。雉野先輩はいつもアダルトな雰囲気なのに、案外不慣れなのか。
 それでも、媚びたような上目遣いの雉野先輩に見つめられるだけで、興奮してくる。目で殺すってやつか。
 何分間そうしていたのか、実際は1分もなかったのかもしれないが、じわじわと熱いものがせりあがってきて、突然弾けた。
「うぉぅっっ!!」
 俺は雉野先輩の頭をつかんで、激しく腰を振るわせた。雉野先輩はむせながらも、全部飲み干してくれた。


 一人で家に帰る道すがら、冷静さを取り戻した俺は後悔しきりだった。
「また、明日」
 雉野先輩はそんなことを言っていたような気がするが、はっきりとは覚えていない。


314 :転生恋生 第二十四幕(5/6):2010/12/17(金) 03:16:04 ID:MwP0Ae87
司を裏切ってしまった。昨日の今日で。俺は最低野郎だ。あんなに一途に俺のことを好きでいてくれる司がいるのに。
 家に帰って、姉貴と顔を合わせても、上の空だった。夕食に何を食べたかも覚えていない。
 自己嫌悪に駆られている俺の部屋に、姉貴が前触れもなくやってきた。
「たろーちゃん、私、もう大丈夫だから」
 何が大丈夫なのかと聞き返そうとしたが、らんらんと輝く目を見て悟った。
 体調が元に戻ったのか。だから、日課どおり俺を弄びたいわけだ。
 裏切るもへったくれもない。俺は内心で自嘲と諦念の笑いを浮かべるしかなかった。
 いくら俺が司一筋でいようとしても、姉貴の支配には逆らえないんだ。司以外の女に触れないなんてことは不可能だ。
 それならいっそ、俺が主導権を握ってやろうか。姉貴に服を脱がされながら、俺はそんなことを考えた。
 姉貴が俺を慰み者にするなら、俺も姉貴をセックスの練習台にしてやろう。
 姉貴で試したテクニックで司を悦ばせてやれば、せめてもの罪滅ぼしと、姉貴へのしっぺ返しになるんじゃないか。
 俺を全裸にしてから、いそいそと服を脱ぐ姉貴を見ながら、俺はハラを固めることにした。
「きゃっ!」
 いつもとは逆に、俺がベッドの上に姉貴を押し倒したので、姉貴は驚いたようだった。
 俺は姉貴の膝を内側からつかむと、無理やり広げさせた。
「ちょっと……たろーちゃん?」
 姉貴は困惑気味だったが、抵抗しなかったので、俺はそのままじっくり姉貴の秘所を観察することにした。
 今までは見たくもないものを押しつけられていたから、あえて意識の外に追いやっていたが、司のを見たことで、他の人のと比べてみたくなった。
 司のは一瞬生えていないのかと見まごうくらい毛が薄くてまばらだったが、姉貴は毛が密集している。ただ、面積は小さい。手入れでもしているのか?
「あん……たろーちゃんに見られるの、恥ずかしくて感じちゃう……」
 じっくり眺めていると、秘唇がひとりでにぱっくりと開いて、中から液体が溢れ出してきた。なるほど、感じるとこうなるのか。
 俺は人差し指をクレバスに沈めてみた。
「あぅ……」
 姉貴の吐息は無視する方向で、俺は指を動かす。中に突っ込むより、周辺のビラビラを撫でる方が反応がいい。
 空いている方の手で腹を撫でると、姉貴は背を反り返らせた。乳房を揉むと、張りがあった。乳首がはっきりわかるほどに立っている。
 既にぐしょぐしょになっている秘唇の上端にある突起をつまんでみた。愛液で濡れているので、滑らかにこね回すことができる。
「んぁぁぁっっ!!」
 姉貴が激しく腰を震わせた。だらしなく口を開いて、ひっくり返った蛙のような姿勢で達してしまった。
 ……とりあえず、今やったような攻め方を、次の機会に司にも試してみよう。
 それはそれとして、俺自身も収まりがつかなくなっている。姉貴のことは何とも思わないが、溜まったものは出してしまわないと、今夜は寝つけそうにない。
 俺は姉貴に馬乗りになると、左右の乳房をつかんで、俺の肉棒を挟ませた。姉貴の意思とは無関係に、俺の手で両側から摩擦運動を起こさせる。
「あん……たろーちゃん、私がやってあげるのに……」
 姉貴の手を借りることなく、俺は一心不乱に姉貴の乳房で自分のサオをしごいて、そのままイッた。
「んぐっ!」
 白濁液が姉貴の胸から顎にかけてぶちまけられた。


315 :転生恋生 第二十四幕(6/6) :2010/12/17(金) 03:16:39 ID:MwP0Ae87
「ふぁ……もったいない……」
 姉貴が指ですくいとって、口に運ぶ。俺はもう気が済んだから、姉貴に自分の部屋へ戻るように言った。
「えー、ダメだよ。まだ、私がちゃんとしてあげてないじゃない」
 不満を抱えたままの姉貴を追い出すだけの腕力はないので、もう1ラウンド付き合うしかない。
 せめてこちらからリクエストを出すことにする。
「じゃあ、姉貴がパイズリしてくれよ」
「今日のたろーちゃんは積極的で嬉しいわ」
 姉貴は従順に、ベッドの端に腰かけた俺の前にしゃがみこんだ。
 俺は出したばかりだから萎えているんだが、姉貴はまず口に含んで、舌で裏筋を刺激する。
「ん……」
 すぐに俺の性感がうずき出した。条件反射で、姉貴のフェラチオに反応してしまう自分の体が呪わしい。
 ある程度硬さを取り戻すと、姉貴は乳房で挟み込んで上下運動を始めた。
 ……うまいな。胸のボリュームは雉野先輩に譲るが、感触は姉貴の方がいい。ジャストフィットで吸いつくような感じだ。
 体の相性がいいのか? 血がつながった相手の方が気持ちいいっていうのは本当なのか?
「うふふ……気持ちいいんだね」
 姉貴は上気した顔で、ゆさゆさと乳房を揺すっている。
 体がどんどん熱くなるのとは逆に、俺はどこか冷めていた。
 こんなにテクニックのある姉貴が、男性経験を持たないはずはない。そんな確信が深まっていく。
 やっぱり、姉貴には昔、男がいたんだ。俺だけを愛しているなんて、嘘だ。
 雉野先輩や司と何があったかは、もうわからなくてもいい。今は俺のことを欲望のはけ口にしているだけとわかれば十分だ。
 それなら俺も姉貴を「使って」やる。
「……そろそろ出そうだ。飲めよ」
「うん。そのつもり」
 限界が近いのを悟った姉貴は、顔の位置をずらして、口の中に俺の先端部を収めた。
 それから間もなく、俺は姉貴の口の中に2発目を放出した。1発目よりも奥から搾り出すような感覚の射精だった。


 ようやく満足できた姉貴が自分の部屋へ戻ってからも、俺はしばらく全裸でベッドに仰向けになって、天井を眺めていた。
 司に姉貴とのことを知られるわけにはいかない。だけど、知られずに済んだとしても、裏切り行為であることに変わりはない。
 それなら、バレないように注意して、雉野先輩とも関係を続けてしまおうか。司にはできないパイズリを楽しめるしな。
 そんなことを考えている自分は、人間として壊れ始めているんだという考えが頭のどこかに浮かんでいたが、今夜は肉体的に疲れたから、もう寝よう。


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最終更新:2010年12月19日 20:36
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