無題29 後編

105 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/12(水) 22:19:27 ID:rrqat9XK
姉の表情は「口を滑らせた!」と明朗に語っていた。

「あっ?」
「……いやなに、うん、お前、眠りが深いんだな。うん」
「……どういうこと」
「いやなに、うん、ただちょっと、資料としてな、実地取材というか」
「見たの」
「……。」
「俺の」
「……。」
「俺が寝てる間に」
「……。」
「お前は俺が寝てる間に俺のコレを見たっていうんだなズボンとパンツを下げて」
「先端の皮は着脱可能になってるのか? なんだかグロテスクだな…」

と、姉はおれの股間に顔を近づける。
鼻息がかかりそうだ。
物珍しいものを観察するようにマジマジと眺めまわす。

「大きくなると剥けるというのは凄いな。
 寝ている時のお前のコレは、半分くらい皮がかむっていたんだけれど。
 普段はデリケートな秘部を防御していて、使用時には自動的に戦闘態勢になると。
 便利なものだなあ。仮性包茎って言うんだろう?」
「知るか!」
「なに恥ずかしがることはない。日本人男性の7割はそうだというし
 ダビデ像を見るに西欧人だって普段はそれが普通のようじゃないか。
 それに重要なのは普段より実際に使用するタイミング、つまり今の状態だろう。
 なかなか立派なものだと思うぞ。と言っても私は他に知らないが。
 ほれコンプレックスに浸ってないでさっさと始めないか」

慰められた。
その上でせかされた。
姉はホレホレと手を振っている。

仕方ない。
あきらめていきり立った自分のものにそっと手を添える。
熱い…。
愚息は熱を持ち破裂しそうなほど膨れ上がっていた。

「ん……」

ゆっくりと撫でさするように手を上下する。
右手を円筒状にして、触れるか触れないか、ぎりぎりのところで止めて優しく摩擦する。
こそばゆいような甘美な快感が下半身全体を包む。
その感覚に身を委ねようとすると――

「おお…これが男の自慰行為か。
 なかなかその、うん、すごいものだな」

姉がつぶやいた。


106 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/12(水) 22:20:01 ID:rrqat9XK

ベッドの上で四つん這いになるようにして、小さなメモになにやら熱心に書き込んでいる。
ふと手を止めてこちらを見上げる。

「気持ちいい……のか?」

姉は小首をかしげた。
うなずいて答える。

「ちょっと私にもやらせてくれないか」

おれの返事を待たずに姉は手を伸ばしてきた。
姉の手がそっとおれ自身に触れる。

「う」

冷たい姉の手が触れ
思わず声が漏れてしまった。

「だ、大丈夫か?」
「うん…。そんなに強く握らないで、優しく、上下にこすって」

おずおずと姉の手が動き出す。
姉の小さな手からは、おれのペニスがだいぶんはみ出ている。
ぎこちない上下運動が滾ったモノを刺激する。

「硬いものだな…。それに、熱い。こんなものが本当に入るのか」

こうして背中からお尻までを見渡すように眺めてみると
姉の体は本当に小さい。
たしかに現実の男性器を見て
この小学生のようなサイズの姉が不安がるのも仕方がないかもしれない。

「気持ちいいのか? これでいいのか?」
「うん…もっと速く。強く握らないで…」

姉に促すと素直に手の動きが速くなる。
初めてやられるものだけど
他人の手でこすられるのはなかなか気もちがいい。
自分の予測を超えた動き、刺激が与えられて、予想外の快感がある。


107 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/12(水) 22:20:22 ID:rrqat9XK

「どうだ? イキそうか?」
「うん、もうちょっと…」

手の動きが速くなる。
リズムよく上下運動をする。
ポニーテールを結んだ姉のうなじが汗ばんでいるのが見えた。
姉の白い肌が紅潮している。
背中の中央には背骨がコツコツと小さく隆起している。
視線を奥へと下らせていくと小さくて丸い、形のいいお尻が揺れている。

姉はこすっているモノにそっと顔を近づけると
音をたてないように唇をふれた。

「うあっ」

情けない声を出してしまった。

「ん? これが気持ちいいのか?」

姉は何度も亀頭に口づけをし俺の反応を楽しんだ。

「ヤバイ、もう…」
「イクのか? いいぞ! イケイケぇ! ホラッ! そらイケっ!」

姉の手の動きが一層速くなる。
快感が高まっていく。
股間が熱くなる。
再び姉が亀頭に口づけをした瞬間――

「…ッ! ウッ……」

快感は臨界点を迎え、意思とは関係なく腰が何度も波打った。
姉の顔に勢い良くザーメンが飛び散り
ペニスは爆発するように何度も膨張を繰り返した。

荒い息が出る。
速くなった心臓の鼓動に合わせペニスも上下する。

「イった ――のか?」


108 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/12(水) 22:21:05 ID:rrqat9XK
髪や顔、胸のあたりに出たばかりの精液をベッタリとつけた姉が訊いた。
そうだと言う。

「そうかこれが男性のオルガズムか。
 …すごいな、すごい勢いだった。
 破裂するかと思うほどに膨張した次の瞬間、先端の小さな穴から音を立てて
 …その、出てきた」

顔中についた精液をぬぐいながらブツブツと言っている。
猫が顔を洗うようにして右手を顔に押し付けぬぐっているが
なかなかとれずに難儀しているようだ。

「うう、すごい粘度だ。ネバネバとしてなかなか離れない。
 においは…あるが、そんなに悪臭というほどでもない。少し生臭いが」

俺は呆然としたままその様子を眺めていた。
姉の手によってイカされてしまった。
巨大な快感と少しの後悔が身を包んでいる。
姉は顔からぬぐった精液を人差し指に集めたかと思うと、おもむろにそれを口に含んだ。

「お、おい」

姉は指を口に突っ込んだまま
もごもごと舌を動かしてなめとっているようだ。
姉の表情が変わった。
眉間にしわがより、眉毛がハの字になる。

「……マズイ」

うべえ、と舌を出して言った。

「味があるようでないようで、苦いようで臭いようでそれでいて口の中にまとわりついてベチョベチョして飲み込めない。鼻水みたい」

マズイ。
と再び言って、枕元のティッシュを何枚も取り出し口元をぬぐった。

「そりゃ、うまいことはないだろうよ」
「だって、お前の漫画には精液をハチミツでも舐めるようにいかにも美味しそうに飲み込むシーンが…」
「エロ漫画の知識を信用するんじゃありません!」

アホだこいつ。


109 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/12(水) 22:21:29 ID:rrqat9XK

そういえば小さいころは庭の木の樹液を舐めて苦い苦いと泣いていた。
言うには「だってカブトムシはうまそうに舐めているから甘いのだと思った」。
むかしからこのようなヤツであった。
三つ子の魂百までと言うな。
馬鹿は死ななきゃ治らないとも言う。

「ありがとう」

姉がペコリと頭を下げた。
普段聞くことのない姉の礼に、少し面食らう。

「おかげで参考になった。
 男の自慰行為がどのようなものであるか
 いかにして行うものか、またその際の注意点や気をつけるべきことがよくわかった」
「ほほう」
「たとえばあまりペニス自身を強く握ってはならない」
「うん」
「たとえば竿の部分と亀頭の部分に違う刺激を与えるときもちがよい」
「…うん」
「動きを速くすればするほどに快感は増して、快感が蓄積されるとオルガズムを得る。
 ふむ、こうして考えてみると女性のそれと共通点も多いな。
 性別は違えどやはり同じ生き物、同じ性行為ということか」
「そうだな」
「じゃ、これで…」

と言って姉は手刀をつくり
電車を降りるサラリーマンがそうするように
それを上下させて部屋から出ていこうとする。

「お、オイ、待てよ」
「なんだ弟よ。ありがとう参考になったぞ」
「いやその…」

セックスをするんじゃなかったのかよ俺たちは。
という事を言おうかと思ったが少し迷った。
最初は姉とセックスなんて考えたくもなかったのに
いつの間にかおれは
それをするものだと覚悟して思いこんでしまっている。
いや、より正確に言うと
おれはこの姉といまセックスがしたくてたまらなくなっていた。

うるんだ姉の目、
上気した白い肌、赤く染まったうなじ、
柔らかな唇、ぬっとりとよく動く舌、
小さな手、広いおでこ、柔らかく丸いお尻、
つつましいサイズながらそれに触ると敏感な反応を返す胸、
そういったものが、
姉の体が
姉がいつの間にか愛おしくてたまらなくなっている。

性的興奮を得た一時の気の迷いだという気もするし
ずっと思っていたものをようやく自分で認めたのだという気もしている。


110 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/12(水) 22:21:50 ID:rrqat9XK

「…さては、怖気づいたんだろう。姉ちゃん」
「な、なんのことだ」
「処女で何も知らないからこそ意気揚々と『セックスをするぞー』なんて乗りこんできてみたものの
 いざ実際に男のペニスを見たり、それが動くところを見たら、
 とてもじゃないけどこんなもの入れられないという気分になって怖くなったんだろ処女だから」

姉の体がビクンと震える。
図星か。

「ハイハイ、昔から姉ちゃんはそうだったもんな。
 言うことだけは威勢が良くて実際にやる段になってビビっちゃうっての。
 覚えてる? 小学校の木に登って降りられなくなって、俺が助けに行ったの。
 あの時も姉ちゃん『こんな木くらい楽勝だ!』つってガンガン登って行ったよな。
 降りるときのことなんて考えもせずに」
「古いことを…!」
「ビビってないって言うんなら、その証拠を見せてもらわなきゃなあ」
「おっ怖気づいてなんていないぞ!」
「じゃあ、そうだね…。そうだ、舐めてきれいにしてよ、コレ」

おれは股間を指さす。
精液にまみれたペニスがそこにある。

「な、なんだと…」
「お掃除フェラっていうの。フェラチオやったことないでしょ? 処女だし」
「フェッ、フェラチョーぐらいあるさ! あああるよ!」
「ウソでしょ」
「…ぐ」

やはり図星か。

「処女処女うるせいや! ええい何だ、そんなものを舐めるくらい! 処女にだってできるさ!」

部屋から出ていこうとしていた姉は引き返し、ベッドに飛び乗った。

「見てろ!」

あぐらをかくおれの前にふたたび四つん這いになり、
ややしおれたペニスを手に取った。


111 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/12(水) 22:22:15 ID:rrqat9XK

「うわっ、ちょっと柔らかくなってる…」

精液のせいで手とペニスがぬるりと滑る。
姉はおそるおそるそれに顔を近づけていく。
すぐそばまで顔を持ってきたところで動きが止まる。
やはり躊躇しているのだろう。

「においが……」
「どうしたの、早く。それともやっぱり怖いの?」
「わかっている!」

姉は意を決したように目をつむり、
大きな口をあけておれのペニスに――かじりついた。

ガリッ。

「!!!!!!!!」

くぁwせdfrtgyふじこlp;@!”!!
声にならない音が漏れた。
驚いて口を離した姉の額を掌底で引き起こし
ベッドの上でおれは丸まった。

「お、おう。すまんな。噛んじゃった」

頭上から姉の戸惑ったような声が聞こえる。
噛んじゃった(テヘ じゃねえよ。
これがどれだけ重要な機関か全くわかっていないのだ。
命にかかわる。
股間を押さえてベッドの上を転げ回った。

「…プッ、ハハ、アハハ」

なにがおかしい。
命の危機にもだえる男の姿がそんなに面白いか。
という事を言いたかったがうめき声にしかならなかった。
ちくしょう、思い切り噛みやがって。
歯形がついたらどうしてくれる。


112 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/12(水) 22:22:40 ID:rrqat9XK

「だってお前、そんなに丸まって震えていると、まるでハリネズミかアルマジロみたいだぞ」

アハハ、と高笑いをしているのが聞こえる。
誰のせいだと思っていやがる。

「ごめんごめん」

と、背中に姉の手が乗せられた。

「そんなに痛いのか? 大丈夫か?」

背中を撫でさする。

「…もう、大分おさまったよ」
「そうか。悪かったな」
「ううん、俺もつい調子に乗って意地悪言っちゃった」
「なに、お互い様だ」

姉は優しくおれの太ももを広げ
ゆっくりとその間に顔をうずめていった。

「すっかり小さくなっちゃったな」

今度は優しく、凄く気をつけているのが見てわかるほどゆっくりと
口でペニスを包んだ。

「ん……」

温かい。
温かくて柔らかい。
姉の口内の感触がペニスを通じて伝わってくる。
ぬるぬるとして滑らかな頬袋や
生き物のように動きまわる舌
ペニスを吸い上げる唇がそれぞれに動き回っている。

姉は柔らかく小さくなったペニスを撫でしゃぶるように舌を動かし
ゆっくりと上下動を始めた。

「ん……んっ……んっ……」

口いっぱいにペニスをほおばっている姉から少しずつ声が漏れる。


113 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/12(水) 22:23:39 ID:rrqat9XK

むくむくと、姉の口の中でペニスが固く大きくなっていくのがわかる。
快感で復活していく。

「ん……ぷぁっ、すごいな、どんどん大きくなっていく」

一度姉が口を離し、唾液でてらてらと光るソレを改めて眺めた。
やはり少しこわごわと眺めているが
フ、と息をもらすように笑うと

「こいつめ」

と軽くデコピンをした。
オゥフ。

「な、なんだよ」
「なんでもない。なんていうか…」

姉はそっとペニスに唇を寄せ
チュ、と音を立てた。

「バカみたいなヤツだなと思って。
 ちょっと強い刺激を与えれば、大の大人が転げ回るほど痛がって
 優しく撫でたり舐めたり、気持ちよくしてやれば、
 バカみたいに素直に反応してあっという間に反応して大きく固く変身する。
 なんだかお前そのままみたいじゃないか」
「…ひどいことを言われている気がする」
「そうか? 誰もお前のことを歩く生殖器とか言ってないぞ」
「…やはりひどいことを言われている気がする」

このっ。
おれは四つん這いになっていた姉の胴体をもち、一気に体を持ち上げる。

「ひゃあ! 何をする!」

空中で姉の体を半回転させ
上下さかさまに抱いたまま、ベッドに寝転がる。
姉の股間が目前にある。
姉の目の前にはおれの股間がある。
姉の股間にはうっすらと産毛のような陰毛がごくわずかに茂り
その奥がなめらかに光っている。
濡れている。


114 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/12(水) 22:27:29 ID:rrqat9XK

おれは思い切り舌を伸ばし
思い切りなめとった。

「ひゃあ…あんっ……!」

姉の背中がぞくぞくと震え
口からは切ない鳴き声のような声が漏れた。

「ちょ、ちょっとお前…! そんなところ……!」

姉の異議を気にせず舌を動かし、赤く充血したそれを刺激し続ける。
ぬる、んぐ、ちゅぱ、ぺろ、むに。
下から上に大きく舐めたり
左右に細かく振ったり
すこし唇でつまむようにしたり
舌先でツンツンと割れ目をつついたり。
舌を動かすたびに姉の体が細かく動き、声が漏れる。

「んあっ…ああッ……イヤっ…」
「嫌なの?」

顔を上げて聞くと
股間のあたりで首を左右に振る姉が見えた。

「俺のも舐めてよ」

姉はゆっくりと顔を下げ
再び俺のペニスを口に含んだ。
俺もまた姉を舐める。

姉は与えられた快感をやり返すように
口と舌を動かしてペニスに刺激を与えてくる。
俺も快感に負けじと舌と口を激しく動かす。

「んっ……むっ……んんんっ……」

口をふさがれている姉の口から声が漏れる。
のどが震えるたびに細かい振動がペニスを包み快感の波が起きる。
先に音を上げたのは姉だった。

「ちょっと、コラ、ストップ、ほんとに、このままじゃ、ダメッそんなの…!」

舌先に触れる感触が少し変わった。
そのものがひくひくと震えている。
最初は一本の筋のようだったものが、肉が割けるように開いて
淫靡な匂いのする汁とともに濡れ光って全く別の様相を見せている。
薔薇の花弁が花開くようにじんわりと緩んでいったそれは
赤く染まって充血し、呼吸をするように小さく震え何かを待ち受けている。
そこだけが別の生き物のようだ。

(女のコレも十分ものすごいよな…)

そんなことを思いながら口と舌を規則的に動かし続ける。

「あああっ…ん……んんっ……! ね、ホントにぃ……!」

姉の喘ぎ声が大きくなる。


115 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/12(水) 22:31:11 ID:rrqat9XK

快感が十分に蓄積されたところを見計らって
舌をと尖らせるようにして
できるだけ深く濡れた穴に滑り込ませた。

「ッハ、ハァン…! ァアア…アアアア………あ……!!」

瞬間
姉の体が跳ねるように振動し
どこから出るのかわからないほど高く大きな声が出た。

姉はとても支えていられないというように身を落とし、
俺の体にかぶさるようになった。

「イッた?」

俺の問いにも姉は息を荒げるだけで答えない。
呼吸に合わせ、肩と背中が大きく脈打っている。

「ねぇイッたの?」
「うる…さい…。そんなこと…言えるか…バカ…」

姉がすっかりうるんだ瞳をこちらに向けた。
汗ばんだ体はじっとりと熱く、俺の身に押しつけられている。
姉の頭の向こうに、高く屹立したマイサンがある。

「姉ちゃん、俺まだイッてないよ」

一度射精したからまだ余裕がある。
腰を振ってペチペチと姉の頭にソレをぶつける。

「やめろ…馬鹿……」

まだ息の荒い姉はろくな反抗もできない。
俺の体に乗っかったままで息を荒げている。

「セックス、しようか」

姉はすこし目を見開いたかと思うと
コクリ、と小さなあごで頷いた。


116 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/12(水) 22:31:41 ID:rrqat9XK

横になり、仰向けに寝転がった。
薄暗い部屋の天井が見える。
ぬっ、と、視界に姉が顔を出した。

下から仰ぎ見る姉の顔は
やはり童顔で幼さを残しながらも
幾分か年を経たように見えて
大人の女性の顔に見えた。

「じゃ、じゃあ、その……入れる、ぞ」

騎乗位でコトを行おうというのは姉の提案だった。
彼女が手をもじもじさせて言うには「だって…初めてはそれが入りやすいって…」。
俺が持っているエロ漫画に書いてあった知識だった。
どうも姉の性知識は俺の部屋から盗み見たもので占められている気がする。

そういったわけで俺はベッドに仰向けになり
姉はその俺をまたぐようにしている。
下からは姉のつつましいこぶりな胸がよく見えている。

「おいお前」
「ハイ」
「い、今どこを見ていた」
「姉ちゃんのおっぱい」
「! み、見るんじゃない…」
「無茶言わないでよ。この態勢じゃどうしたって丸見えだよ」
「だって…」
「ハイハイ小さくない小さくない。姉ちゃんのおっぱいは小さくないから。
 いや小さくなくはないけど別にそれでどうというコトはないから。
 柔らかかったし、乳輪も大きくないし、乳首の感度よかったしでぶッ」

真上から手のひらを叩きおろされた。
これで姉は照れているのだ。
いつまでたっても感情表現が幼い姉である。

「う、うるさい…。それより、いく、ぞ」

姉の身体の影に隠れて
股間がよく見えない。
姉はおれのペニスを右手で添えるようにして持ち
そっと自分の股間にあてがう。
くちゅ、と、ペニスの先端に姉が当たっている感触がある。
熱い…。

ぐ、と姉が腰を落とした。


117 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/12(水) 22:32:23 ID:rrqat9XK
ペニスが固く狭い隙間をグイと押し開き、すこし結合が深くなる。

「んはっ……」

上に乗った姉の口から熱い吐息が漏れる。
姉は目をつむり顔をしかめている。
尻を持ち姉の身体を支えた。
柔らかい。
小さな尻に指が食い込むようになる。

「大丈夫?」
「だい…じょうぶ…だ、こんなもの…、どうということは……」

言葉とは裏腹に
中腰になっている姉の身体は細かく震え
苦渋の表情はますます深まり
両手を俺の胸についてこれ以上結合を深めまいとしている。

「無理しなくても今日はここまでにしても……」

優しい言葉を掛けたつもりだったが
姉は悲しそうな表情を見せた。

「お前は、私と…したくないのか?」
胸に置かれた両手から力が抜ける。
額や眉間や口元、顔中にしわが寄るほど力んでいたのに
それが溶けて今にも泣き出しそうな表情に変わっている。
悲しいのだろうか。
途中でやめるようなことを言われて。

「んなことねーよ」

姉の手に再び力が入る。

「俺だって…ここまでしたんだから、最後までしたいし
 途中で辞めたくなんかない」
「だったら…黙って、最後まで、見てろ…。ほら、入るぞ……」

ううんん…!
と苦しそうな声を上げて
姉は膝をベッドに付けるようにして腰を落とした。 

ペニスが最後まで飲み込まれた。
ちいさな姉の股間の中に全部入っている。
すごい圧迫感だ。
上下左右からペニス全体を押し付けるようにぎゅうぎゅうと絞めつけられている。
痛いくらいだ。

「ちょ、ちょっと…」
「このまま…」

声はどちらともなく出た。


118 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/12(水) 22:33:49 ID:rrqat9XK

姉が精根尽き果てたように倒れこんでくる。
背中に腕を回す。
熱い。
背中から熱と汗、蒸気が立ち上っている。

「…ッハァ、ハァ、ハァッハァ……」

姉は苦しそうに小さく呼吸を繰り返す。
そっと抱きしめてやると、緊張をほどいたように
少し呼吸を楽にした。

「……ッフゥ…」
「姉ちゃんの中に、全部入った、ね」
「…ああ…」

それ以上のことは言えないようだった。
しばらく落ち着くのを待っていると姉が口を開いた。

「…すごいな。頭が真っ白になりそうだ」
「やっぱり痛い?」
「痛みもあるが……でも」

姉はまぶたを閉じ、コツン、と広い額をぶつけてきた。

「うれしいな。こうしてお前とひとつになれて」

満足気な表情の姉を見ていると
なんだか胸の奥から込み上げてくるものがあった。
姉の身体に回してた腕をぎゅっと抱きしめる。

「なんだ」

姉がなにか言おうとしたようだが
無視する。
姉の身体を抱き締めたまま
腹筋を使って起き上がる。

「うう…んっ……」

態勢を変えて姉が少し苦しそうな声を出す。
あぐらをかくようにして姉の身体を落ち着ける場所を作る。
姉の足は腰に回されている。
下敷きになっていたさっきまでとは違い
姉の顔を正面から見ることができる。

「痛くない?」
「うん…。痛いは痛いがっ……、大丈夫、だ。
 さっきまでより…奥までぇ…あ……きている」


119 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/12(水) 22:35:13 ID:rrqat9XK

姉の腰に手を回すと、姉は俺の首に抱きつくように腕を回してきた。
唇をとがらせるようにして
姉の額、頬、耳、口元にキスをする。
チュ、チュ、と小さな音がする。
姉の身体は熱を持って汗ばんでいる。
肩や鎖骨を甘噛みすると
気持いいのか悪いのか
姉は身体をうねるように動かした。
鎖骨のくぼみから首を通って顎の下まで
一気に舐め上げる。

「うぁあ……」 

くぐもった声姉の声がその喉から漏れた。
姉の味がする。少し塩気がある。
体臭と、膣から出る分泌液を薄く希釈して混ぜ込んだような、そのものの味。
「姉ちゃんの味がする」
「へ、変態っ……!」

ぎゅう、と首に回された腕に力が込められた。
応えるようにして、腰を突き上げ、小さく動かす。

「アッ…アアッ……!」

驚いたような姉の声が耳元をかすめた。
続けて腰を動かしていくと
それに合わせて姉の口から声が漏れでてくる。

「大丈夫?」
「痛い…が、さっきとは違って…」

姉が身をよじりながら応える。

「痛…気持ち…いい……」

のどを鳴らすような声。
腕を首に回したまま、身をあずけるようにしてため息を吐いた。
ペタリ、と身体をくっつけてもたれかかる。
普段の態度からはとても想像がつかないような声と
甘えきったような態度に
ほとんどなくなっていた理性の残滓も
どうやら吹き飛ばされていった。

「姉ちゃんっ!」
「きゃあっ!」

押し倒した。


120 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/12(水) 22:35:55 ID:rrqat9XK

勢い余ってベッドで跳ね返った姉の頭がおれの鼻頭を打つ。

「うっ」
「ゴ、ごめん。でもお前がいきなり押し倒すから……ヤぁッ!」

もう止まらない。
姉の様子をうかがっている余裕もない。
とにかく自分の腰を、姉の腰に、打ち付けるようにして動かす。
ペニスがうまく出たり入ったりするように
腰だけが動くように集中して。

腰を動かすたびに
姉は身悶えし
身体をうねらせ
喉の奥から甘い声を漏らす。

その動きが膣内にも刺激を与えて
ペニスがさらに怒張していく。

「うんっ……あっあっあっあっ……おっき…おっきぃよぉ……!」
「姉ちゃん、姉ちゃん、姉ちゃん、姉ちゃん……!」

気づけば何度も姉を呼んでいた。
これではまるで姉を求めているようではないか。渇望しているようではないか。
元はといえば姉の突拍子も無いセリフから始まったはずだったのに
気がつけば姉のペースに巻き込まれ
いつの間にか、俺が、姉を求めている。
いつだってこうなのだ。
姉は俺を巻き込んで、俺をその気にさせる。
それでいて用事が済んでしまえば何事もなかったかのように
どこかへ行ってしまうのだ。

「くそっ……このっ……」
「いや……んんッ……っはあっ……」

姉はゆっくりと目を見開いた。
うるみきった瞳が俺を見据える。
目尻には何度も涙がこぼれたあとがある。

「どうしたの…? 落ち着いて……」

優しい瞳が俺を見ている。
そうなのだ。
このひとはいつも気丈で強いふりをしているが
昔から俺にはただひたすら――優しい姉だった。

胸の奥深くに降り積もっていた姉への思いをすべて吐き出すように
全力で身体を動かした。腰の動きが一層速くなる。
そのたびに姉はうごめき、苦しんでいるような表情を見せる。
唐突に、
腰から熱い快感が背筋を駆け上った。

「あっ、ヤバ」


121 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/12(水) 22:36:33 ID:rrqat9XK

イッてしまいそうだ。
慌てて腰を離し、姉からペニスを引き抜こうとする。
すると

「ダメ」

下になっている姉が、俺の腰に両足を回した。
少し困ったような表情の、姉の目が俺をまっすぐに見つめている。

「ダメ、つったって…!」

俺の異議に対する返事はなかった。
代わりに姉は、ぎゅう、と腰に回した足に力を込め
おれの腰と自分の腰を密着させた。
膣の中は一層温かく、ペニスを締め付ける。

姉は俺の耳元に唇を近づけると
少しかすれたような声でそっとささやいた。

「そのまま、なかでだして」

耳から電流を流されたようだった。
電流は背骨を通り全身へ行き渡り
手足の末端をしびれさせた。
強烈な電撃が腰を中心に爆発したようで
尾てい骨から身体を貫くようにして快感がペニスを襲った。
あっ、ちょっ、だめっ。
姉が腕と足にぐっと力を込め、
俺の身体が1ミリも離れないようにしているのかと思われるほどの力で抱き締めた。

「んんっ……んぁっ……はあぁんんッ……!」

全身が何度も痙攣し、ペニスが脈動した。
俺は、姉の中に何度も射精した。
姉も体を震わせ息を荒くしている。
何度も荒い呼気を俺に吹きつけ、抱き締めたままで、身を固くしている。
姉の体が熱い。

「お前……」

姉が言った。

「熱いな。お前の精液は」

聞こえるか聞こえないかというほどの小さな声でささやいた。
潤んだ瞳が満足気に微笑んでいる。
俺が何も言えないでいると
姉は俺の頭を引き寄せ、息が止まるくらいの深い口づけをした。
姉の舌や唇は、乱暴で無遠慮に暴れまわった。

「む…むちゅっ……んぐっ……ぷはっ」

じゅ、蹂躙された。
長いキスをしたあと
唾液でベチョベチョになった口の周りを
風呂上りの牛乳を飲み干した後のような爽やかさでぬぐい
姉はいたずらっぽく笑った。


122 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/12(水) 22:37:58 ID:rrqat9XK

「ほらセックスの後はピロートークというものをするんだろう。してみろ」

姉にせがまれて腕枕をしている。
ふたりとも裸のまま布団にくるまっている。
姉の顔が至近距離にある。
やはりセックスの後にも、世の恋人たちがするような行為を求めてきたのだ。

「してみろったって…」
「甘い言葉と共にセックスの感想を言うんだろう。
 すごく良かったよ…。とか、素敵だった…。とか、愛してる…とか。
 歯の浮くような甘い言葉を囁いてみなさい」
「言えるか!」
「何だ言えないのか。だったら私から言おう。
 痛かったー。話には聞いていたが本当に痛かったな。
 あんな太くて大きな物を入れたり出したりするんだから当然といえば当然だが。
 それでも途中から気持ちよくなってきたし、最後にはオルガズムを得られたからまぁ許してやろう」
「オルガズム…って、イッたってこと?」
「そんなこと聞くな馬鹿!」
「うぐっ」

布団の中で腹を殴られた。
さっきまでのしおらしい態度は一体どこへいったんだ。

「…そうだね、俺の感想としては…」
「お、なんだなんだ?」

再びメモを取り出した姉の目が輝き出す。

「姉ちゃんすごく可愛かった。
 普段じゃとてもみらんないような、表情とか、
 声とか、すごくエロくて可愛かったよ」

姉は握り締めたペンをメモに走らせることなく
ワナワナとうつむいて震えている。

「…? どしたの、姉ちゃん。ほらメモしなよ
 ねえちゃんが、かわいかった、って。…ほらほら」
「うるさぁい! 書けるかそんな恥ずかしいこと!」
「へぇ、恥ずかしいんだ一応。あっ顔赤くなってるよ。耳まで真っ赤だ。ワーイワーイ」
「ワーイじゃないわ! 馬鹿! デカチン! 早漏!」
「そっ、早漏!? デカチンはともかく早漏は…!」
「うるさい馬鹿! バカバカばーか!!」
「語彙無いのかよ! 小学生か!」
「……ばか」

姉はそのまま頭をあずけてきた。


123 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/12(水) 22:38:19 ID:rrqat9XK

セックスの後の汗の匂いが濃厚に立ち上る。
どぎまぎしてしまう。

「あっあのさ…」
「なんだ」
「その、なんで最後、足、あんなにきつく…絡めたの」
「お前がイキそうだとわかったからな。中でピクピク膨れてきて」
「いやだから、なんでその…。…妊娠しちゃうかもしれないじゃん」
「ああ、そういう……」

姉はそういうと考えこむようにして黙りこみ
しばらく後に言った。

「うん、お前が丁寧に愛撫してくれたり
 必死になって私を求めてくれているのを見ていたらな、
 なんだかお前がすごく愛しく感じて……おもむろに受精したくなった」

じゅ、受精ですか。

「そうか! わかったぞ!」

姉がはじけたように叫んだ。

「何がですか」
「男女の情愛ということについてだ!」

姉はキラキラした瞳で明日の方向を見て拳を握りしめた。

「つまり受精したくなる・させたくなるのが男女の情愛ということか!」

姉は我が意を得たりというような澄み切った表情で握りこぶしを震わせている。
自らの結論に感動しているというに見える。

「姉ちゃん……」

なんかあんた小説家には向いてないわ。

「えっ」

姉は面食らったような表情で俺を見る。

「なんてひどいことを言うんだ。あんなに激しく…私を求めておいて」
「は、恥ずかしい言い方をするなよ、求めたのは姉ちゃんじゃないか」
「ふむ、では正確に言いなおそう。“私たちは互いに激しく求めあった”のだな」
「そ、そんなことは……ある、けど……」

反論したいところだったが
性行為中の我が身を振り返ってみるに
反論できなかった。


124 名無しさん@ピンキー sage 2011/01/12(水) 22:38:39 ID:rrqat9XK

「そうだろうそうだろう、私達は互いに熱く、激しく、獣のように求め合った」
「ケダモノのように……」
「違うまい。いや姉弟で肉体を求め合うなど、犬畜生にも劣る所業だと言わざるをえない」
「なんだよそれ、姉ちゃんがっ……!!」

自分で「セックスしよ♪」などと90年代トレンディドラマのような気軽さで言い出しておいて
事が終われば「犬畜生にも劣る」とはなんという言い様だろう。
この広いおでこの中の脳みそは若年性健忘症でも患っているのだろうか。

「だがそれでも」

姉は言葉を続けた。

「悪くなかった、な」

へへ、と姉は子供のような顔をして笑った。
この人にこういう表情をされると
何故か俺は何も言えなくなってしまう。

姉が満足できたのなら
それはそれでいいと思ってしまえる。
タブーを超えた向こう側に
この笑顔があったのならば
超えた甲斐もあったというものだ。

ただひとつ、腑に落ちないことがある。

「で、なんで相手が俺だったんだよ」

姉だって大学生だ。
男友達が居ないということはないだろう。
あるいは友人の友人を紹介してもらうとか
とにかくただ1度セックスをして
後腐れなく別れるということであれば
なにも肉親に頼らなくたっていい方法がありそうなものだ。

「――…だって」

腕の中の姉は消え入りそうなか細い声で言った。

「セックスは一番好きな相手だけとすることです…って、保健だよりに書いてあったんだもん……」

姉の顔がゆでダコのように真っ赤に染まっていくのが見て取れる。
ほどかれた髪の間から覗く耳も、風呂上がりのように赤く染まっている。
湯気が立ち上がってきそうだ。

「ばーか……」

ボソッと呟いた姉の声をかき消すように俺は強く姉の身体を抱き締めた。

「またしような、姉ちゃん」
「……。」

しばらく返事はなかったが
姉はほんの少し、顎を揺らして頷いた。
姉はそのまま俺の胸に顔をうずめ、ぐりぐりと額を押し付けた。


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最終更新:2011年01月24日 22:37
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