HとIの隙間(提唱者:キモウト)

362 HとIの隙間(提唱者:キモウト) 1/4 sage 2011/02/04(金) 16:35:52 ID:DU/UUyqN
「おに~ちゃ~ん、入るよ~?」

「あれ? どうしたのお兄ちゃん? 何かびっくりしてるみたいだけど」

「あ、もしかして、ちょうど今オナニーするところだった?」

「ごめんね~? 邪魔しちゃった?」ニヤニヤ

「『だったら出てけ』? だが断る! 私の一番好きなことは、恥ずかしがるお兄ちゃんを眺めてニヤニヤすることだー!! …あぁん嘘々! だから鍵閉めないでよおにーちゃーん!! ふぅ…まさか締め出されるとは思ってなかった…」

「へ? ううん別に? 用はないよ。ただお兄ちゃん何してるかな~っと思って」

「あ、女の人の写真はっけーん! わー可愛い人だねー? …ちょっとお兄ちゃん! そこは『お前の方がずっと可愛いよ。フッ』とか言うところでしょ常識的に考えて!? …引くなー!!」

「まったくぅ…それよりお兄ちゃんこの人? 何がって…」



「『新しい』彼女さん」



「何でってそりゃ解るよ。だってこの写真立て、お兄ちゃんのお気に入りでしょ? 確か、最初の彼女さんが、お兄ちゃんの誕生日にプレゼントしてくれたやつだよねー?」



「いつまでも過去にしがみついててみっともな~い♪」



「うわぁ…盛大に『orz』ってる…ねえお兄ちゃん、頭踏んづけていい? ボケとは何よボケとは!?」

「ま、お兄ちゃんも耳が痛いだろうし、今日のところは弄るのはこれくらいにしとこうかな? …何? 何 か 文 句 で も? …よろしい」

「あ、そうだ。お兄ちゃん、お兄ちゃんに一つ聞きたいことがあるんだけど、いい? …ありがとー!」

「えっとね、あのね、お兄ちゃんはね…」



「この女(ヒト)とエッチして気持ちよかった?」



「どうしたの?」




363 HとIの隙間(提唱者:キモウト) 2/4 sage 2011/02/04(金) 16:36:22 ID:DU/UUyqN

「何をって…だから、『この女とエッチして気持ちよかったか?』って聞いてるんだけど?」

「ああ、何でエッチしたのが解ったのかってこと? そりゃ解るよ~♪ だって私は、お兄ちゃんの妹なんだから♪ ぷー!」

「えっとね、3日前、お兄ちゃんのパンツが2つ乾してあったから、それを見た私の『女の勘』が『ピキーン! 見えた! そこっ!』だったんだよ。 フッ、兄上も意外とお甘い様で」

「ううん。別に彼女さんとエッチしたことをどうこう言うつもりはないよ? 前にも言ったけど、私は別におにいちゃんを縛るつもりはないから」

「で、話は戻るんだけどさ、お兄ちゃん…」



「この女とエッチして気持ちよかった?」



「どうしたのお兄ちゃん? どうして答えてくれないの? ま、まさかお兄ちゃん…EDになっ…いったーい!」

「イタタタ…もう! いきなり妹を殴るなんて何考えてるの!? 『お前に言われたくない』? なによそれー」

「まあいっか。で、どうなのお兄ちゃん? 気持ちよかった? この子おっぱいおっきいし、パイズリとかし放題だね~? 『まだそこまではヤってない』? それは失礼…でも『まだ』ってことは、いつかはヤる気なんだね。わかります」

「ところでお兄ちゃん、気付いてる? さっきからお兄ちゃんの目…



「すっっっっっごくヤらしいよ?」



「ま、これからオナニーしようってところに、こ~んな超☆極上!の美・少・女♪が来たんだから、ハァハァするのも仕方ないよね? うん」

「さて、このまま何事もなかったかのように部屋に戻るのもいいんだけど…」

「ねぇお兄ちゃん。せっかくだからエッチ…ううん」



「セックスしよっか♪」





364 HとIの隙間(提唱者:キモウト) 3/4 sage 2011/02/04(金) 16:36:55 ID:DU/UUyqN

「同じこと? ううん。エッチとセックスは、似てるけど全然違うものなんだよ?」

「エッチは、男と女なら誰でも出来るの。男の人のオチンチンが勃起して、女の人のオマンコが濡れれば誰でも出来る。そう、好きな人じゃなくても。別に相手のことをどう思っていようと、相手のことが好きでも嫌いでもできる。それがエッチなんだよ?」

「でもセックスは違う。セックスはね? 本当に好きな相手とじゃないとできないの。互いに心が通じ合っていて、お互いの存在、温もり、心が溶け合うくらい想い合っていないとできない。決して気持ちよくなれない」

「お互いが絶頂した後も、心と身体が満たされたまま、『幸せ』という気持ちで一杯になる。『幸せ』が体中を駆け巡って、触れ合った肌から自分の『幸せ』があふれ出ていく」

「触れ合った所から、相手の『シアワセ』が流れ込んでくる。自分の『幸せ』と相手の『シアワセ』とが交じり合って、もっともっと『シアワセ』になれる」

「それがセックスなんだよ?」

「え?『だったら尚更彼女の方がいい?』…クスクス、何言ってるのお兄ちゃん?」



「お兄ちゃん、『シアワセ』になれた?」



「私知ってるんだよ?私が部活で汗を流していた頃、お兄ちゃん彼女さんとエッチしてたでしょ?」

「言ったはずだよ? 女の勘が『キュンキュン唸った』って♪」

「そんなことより、どう?『シアワセ』になれた? 繋がったとき、心と身体が満たされた? 私とセックスしたときより『シアワセ』になれた?」



「…違うでしょ?」



「当然だよ。だって、あのオンナはお兄ちゃんを愛してないんだもん」

「セックスが出来るのは、互いに通じ合った相手とだけ。互いに『愛しい』と思える相手とだけ。『愛し』合う二人だからこそ出来るのが、セックスなんだよ?」

「だから、あの女とどれだけエッチしても、それはセックスにはならないの。お兄ちゃんがどれだけ気持ちよくなろうと、どれだけ気持ちよくしてあげようともエッチ止まり。セックスのセの字程度にしかならないんだよ」

「でも私は違う。私ならセックスできる。私だからセックスにできる。私しか、お兄ちゃんのココロとカラダを満たしてあげることはできないの。他の誰にもできない。私にしかできないことなんだよ?」




365 HとIの隙間(提唱者:キモウト) 4/4 sage 2011/02/04(金) 16:37:18 ID:DU/UUyqN
「『何が望みだ』って? 別に脅迫してるわけじゃないよ? お兄ちゃんの弱みを握ってるわけでもないし、お兄ちゃんに何かしてほしいわけでもないの。言ったでしょ? 『お兄ちゃんが彼女を作ろうとも構わない』って。まぁ、」



「お兄ちゃん『が』私『を』欲しいっていうのなら別だけど」



「私も結構モテるからね~? 3組の○○さんほどじゃあないけどw」

「どうするお兄ちゃん? 私が他の男と付き合ったら? 私が他の男を好きになって、彼も私のことを愛してくれて、私とその人がセックスしちゃったらどうする?」

「今はお兄ちゃんだけの心と身体を満たしてあげられる私が、その人だけを満たしてあげられるようになったらどうする?」クスクス

「お兄ちゃんとセックスしてくれる人がいなくなっちゃうかもね~? お兄ちゃんの全てを埋めてあげられる人間が、私以外に本当にいるのかな~?」ニヤニヤ

「ま、まだ時間はあるし、よ~っく考えるといいよ? お兄ちゃんは一体誰を選ぶべきなのか、ね?」

「とりあえず、今は私が満たしてあげる♪ この女(ヒト)じゃ埋められなかった、この女では埋まらなかったお兄ちゃんの隙間を、私の愛と欲望と快楽で満たしてあげるね?」クスクス



「お兄ちゃん、だ~い好き♪」

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最終更新:2011年02月21日 20:38
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