293 名前: バカとビッチは使いよう・裏 2011/07/24(日) 20:20:54 ID:uN+XdzWg
兄に恋人が出来た。
事実を文字にするとたったそれだけのことである。
仲の良い兄妹であれば祝福すればいいことであるし、仲が良くなければ無視すれば言いだけの話。
それが兄に恋人が出来た数多の妹にとっての普通の行動であると言える。
しかし私にとってはそれは全く持って当て嵌まらない。
血の繋がった実の兄が好き。
だからこそ悲しい、寂しい、そして兄の恋人である片倉 春香に憎しみを覚えている。
他の人が聞けば正気かと疑うでしょう。
それが世間一般から異常だと言われていることだと理解していてでも、私はもう止まれない。
すでに戻れない段階まで来てしまっているのだから。
きっかけは小学校高学年の時、母親はもう死んでいて、父親から強姦された時から。
もしかしたら私に母親の面影を見ていたのかもしれないが、あのクズのことを思い出したくないので考えるのを止める。
兄さんはそのことに気づいたのでしょう、毎日私を匿ってくれて、あのクズに暴力を振るわれていた。
元来かなりのブラコンだった私は、その時から自身の世界が兄さんと私だけになってました。
そして幾ばくかの時が経過したとき、父親がバイクで事故を起こし丸焼けになって死んだと連絡が来る。
それから私たちは親戚の夫婦に預けられる。
しかし私には分かってしまいました。
あのクズをどうにかして殺害したのは兄さんであると。
そして、私は兄さんに恐怖を抱いてしまった。
私のためにしてくれたことなのに、私の所為で兄さんの歯車を狂わしてしまったのに、拒絶をしてしまう。
唯一、私だけは味方で無ければならないのに、兄さんにそのことを気づかれてしまい傷つけた。
そして兄さんは私と距離を置くようになる。
私もその時の恐怖が脳に残っており兄さんを避けるようになってしまう。
それからの生活は以前よりも遥かに向上した。
親戚の人達はとても優しかったし、あの父親が居なくなったのだから当たり前のこととも言える。
しかし何かが物足りなく感じてしまう。
学校で友人と話すのはそれなりに楽しいし、たまにあの父親の悪夢を見るが心配なく夜も寝れるのに何かが足りなく、その何かを私は切望していた。
それに気づいたのは数ヵ月後だった。
ある日の夜、トイレに行こうとして兄さんの部屋を通り過ぎようとすると、中から兄さんの声が聞こえた。
その時は未だに兄さんと顔を合わせない毎日でしたが、気になって中を覗く。
すると兄さんは、月明かりの差す部屋の隅で、父親のことを呼びながら「ごめんなさい」、「赦して」とガタガタ震えながら言っていた。
私は居ても立ってもいられず、兄さんの部屋に入り抱きしめる。
そして兄さんの体温を感じてようやく気づく。
漠然と求めていたのは兄さんだったと言うことを。
あの狭い世界に居た私にとっては、もう兄さんは空気と同じ切手も切り離せない存在なのだと言うことを。
現にこうして兄さんを抱きしめているだけで、とても幸せな気分になれる。
しかし、それと同じくらい途方も無い
負い目を感じてしまう。
私のために尊属殺人という禁忌を犯し、毎日苦しんでいる兄さんの横で私は、日常を謳歌していたのだと。
兄さんに汚いことを全て押し付けて、逃げていたと言うことを。
だからこそ、その日から悲しませてしまった分も含め兄さんを愛し、幸せにすることを決意した。
しかし、その決意は兄さんに恋人が出来た時、言い訳でしかないことに気づいた。
なぜなら、本当に兄さんを第一に思っているのなら、無理をしてでも祝福し、色々と手を回すべきだろう。
兄が片倉 春香を本当に愛しているのだから尚更だ。
しかし現実は片倉 春香を憎み、否、殺意を抱いている。
そしてどんなことをしてでも、例え兄さんを傷つけることになってでも、兄さんの隣に居る権利を奪い取りたい。
294 名前: バカとビッチは使いよう・裏 2011/07/24(日) 20:21:50 ID:uN+XdzWg
そこまで考えて自嘲の笑みがこぼれた。
兄さんのためと考えていながら、本音は自身の欲望のためだけ。
自分はあれだけ忌避している父親と同類の存在だと悟る。
しかし気づいてしまった以上、最早引けない。
兄さんの隣に居られないなら死んだ方がましだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
まずは利用できるものを探すため兄さんの身辺、片倉 春香の身辺を調査した。
最悪、片倉 春香を殺害するため行動パターンを調べ、暇な時間帯を調べ、毎週どのようなスケジュールなのかを探る。
後は兄さんに片倉 春香と出掛ける日を聞いておけば大体は把握出来る。
そしてある事実を掴む。
片倉 春香が自分が兄さん以外の男と話している時に、兄さんが嫉妬してくれないことを不満に思っていることを。
そしてこれを基にして、兄さんに憎しみを抱く佐々部という男を利用して兄さんと片倉 春香を引き剥がすこと出来ないかと考える。
それを成すには佐々部という男のことも調べなければならない。
まず佐々部と言う男は兄さんに、複数人でカツアゲをしようとして逆に返り討ちあった。
そのことを目撃している同じ高校の人が居たらしく、このことが学校中に広まり兄さんを怨み、復讐したいと考えているそうだ。
馬鹿だ。今度から馬鹿と呼ぼう。
しかしルックスはいい方なので、頻繁にSEXしているそうで、うまいらしい。
以上のことを調べてこの馬鹿は使えると判断した。
不倫や浮気などが長続きするのは基本的に愛するものへの飽きと現実逃避だ。
今回狙うのは後者の方。
特に意志の弱い人ほど、浮気をしてしまった後に恋人にばらすと脅せば、愛する人にばれたくない、嫌われたくないと考え、現実逃避するために浮気を繰り返す。
ついでに浮気相手のSEXが上手ければ尚、長続きしてしまう。
ばれたらそちらの方が嫌われるとも気づかずに。
そして片倉 春香は押しの弱いところがある女性だ。
さらにあの馬鹿はSEXは上手いと聞く。
この条件なら一度浮気してしまったら、高確率で長続きしてしまうだろう。
そして最終的にSEXに嵌ってしまうか、愛するものにもう嫌われるからと現実逃避して浮気相手に逃げることになるだろう。
この方法ならおそらく兄さんと片倉 春香を引き剥がせる可能性があるが、同時に兄さんを深く傷ついてしまう。
しかし私は兄さんに申し訳なく考えるより、その後に兄さんを慰めれば兄さんの心は私の物になるかも知れないと言う考えだった。
そして数日後、私は行動を開始した。
あの馬鹿の下駄箱に手紙を入れる。
内容は『自分はあなたと同じ相川 夕に徒ならぬ感情を抱くものだ。あなたの復讐の手伝いをしたい』といった内容だ。
嘘は言っていない。私が兄さんに徒ならぬ感情を抱いているのは事実だ。
だが、手紙の内容から考察すると勝手に兄さんに憎しみを抱いているものだと勘違いしてしまうだろうけど。
さらに片倉 春香が兄さんに不満を抱いていること、片倉 春香が暇な時間帯、浮気の手法を教える内容を手紙に書く。
普通ならあんな怪しさ抜群の手紙を誰も信じないだろうが、そこはあの馬鹿の馬鹿さ加減に期待したい。
手紙を出してから数週間後、どうやら事がうまく運んだようで、効果が出てきたようだ。
なぜなら兄さんは最近、毎日のように帰りが早い。
それよりも本当にあの手紙を信じて行動したようだ。
自分にとっては好都合だが、正直複雑な気分である。
それにしてもそんな馬鹿と浮気してSEXに嵌るなんて、今度から片倉 春香の呼称はビッチに決定だ。
「ただいま」
考え事してる内に兄さんが帰ってきたようだ。
「おかえりなさい、兄さん」
兄さんがリビングにやってきて、私に話を掛ける。
「蓮がこんな時間に帰ってるなんて、めずらしいな」
「そういう兄さんこそ。最近は彼女の方に構って、いつも帰りは遅いですのに」
「うっ」
どうやら兄さんはビッチの行動を怪訝に思っているらしく、指摘すると苦虫を噛み潰したような顔になる。
まあ原因は私にありますから、白々しいことこの上ない。
「今日はたまたま春香が用事あって、遊びにいけなかっただけだよ」
「そうだったのですか」
「じゃあ、俺は自分の部屋に居るから」
と自分に言い聞かせるように言って兄さんは逃げ出してしまいました。
基本的に兄さんは私と話したがらない。
295 名前: バカとビッチは使いよう・裏 2011/07/24(日) 20:22:34 ID:uN+XdzWg
どうやら過去に私が兄さんを恐怖してしまったことが原因で、私が兄さんのことを快くないと勘違いしているみたいだ。
しかしそんな勘違いももう少しで終わる。
ある日、兄さんが帰って来て突然泣き出してしまった。
どうやら私の計画が成功したようだ。
「あはは。兄さん大丈夫ですよ、私が時間を掛けて慰めてあげますから」
兄さんが私のものになるのを考えると笑いが止まらず、声に出してしまった。
もちろん兄さんに聞かれる愚行はしない。
朝日が私の部屋に差し込む。
兄さんはよほど、盛りのついた雌豚のビッチを寝取られたことがショックなのか、ぐっすり寝ているようだ。
「起きてください、兄さん」
「ん……」
起きないようなので実力行使に移る。
兄さんの頭の上で握りこぶしを作り、そのまま振り下ろす。
「起きてください兄さん!」
兄さんの頭に拳骨を入れると飛び起きるかのように目を覚ます。
結構力を入れましたのでこれで目を覚まさなかったら人ではない何かであろう。
「何すんだ!」
「何するもどうも、もう朝ですよ。目覚まし掛けないで何をやっているのですか。とりあえずおはようございます」
「あ、ああ…。おはよう、蓮」
兄さんが挨拶を返してくれる、こんなことでも私にとって至福の一時。
「すまない、今日は学校に行きたくないんだ。だから蓮、連絡しておいてくれないか」
そんなことを考えていると、兄さんが当然そんなことを言い出した。
どうやら昨日のことがよほど尾を引いているようで、兄さんはそんなことを言い出す。
「何をバカなことを言っているんですか? 大方、片倉先輩に振られたのですか?」
「っ!」
図星を突かれたので兄さんは驚いた顔している。
知ってて言っている私は相当意地の悪い人間であろう。
だけど兄さんに的確にフォローを入れて好感度を稼ぐにはこういった流れにする必要があったので致し方ない。
「図星ですか。偉い事は言えませんけど、ここで別れたと言うことは近い内に別れることになったと思います。片倉先輩も数多くいる女性の内の一人です。
だから兄さんにはもっと相応しい方がきっといます。ですから頑張りましょう」
「ありがとう蓮、頑張ってみるよ」
「どういたしまして、それでは下でご飯を用意しておきますので」
と言って、私は朝ごはんを用意するべく1階に下りる。
部屋の出る前に見えた兄さんの顔は、私のフォローが効いたのか笑顔が浮かんでいる。
まだ兄さんを落とすには時期尚早だ。
まずは外堀からしっかりと埋めていく必要がある。
「待ってていてくださいね、兄さん。すぐに身も心も私の物にしてあげますよ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
このまま上手く行くかと思ったが、事態は思わぬ方向に進んでいった。
兄さんの委員会の後輩が兄さんを熱心に慰めて彼女の座に居座ったようだ。
鳶に油揚げをさらわれるとはまさにこのことである。
名前は冬原 小雪。
兄さんのことが前から好きで、片倉 春香がいたから兄さんへの恋を諦めた人物で、私が警戒していた自分の一人でもある。
性格は大人しく、どこか小動物を思わせるところがある人物だ。
家庭は自営業でコンビニをしていて、家庭は比較的に裕福な部類に入る。
両親、特に父親は厳格な性格なようだ。
部活はやっていないようだが、よく家の手伝いをしているため暇な時間は少ない。
296 名前: バカとビッチは使いよう・裏 2011/07/24(日) 20:23:26 ID:uN+XdzWg
近くの喫茶店によく行くようで、接触するにはそこしかない。
しかし、片倉 春香のように不満に思っていることなどの情報は無く、隙があるかは今の段階ではわからない。
一応、気休めにしかならないと思うが、あの馬鹿達にこの情報を下駄箱に手紙でリークしておく。
ただし馬鹿とビッチは顔や名前が割れているので、知り合いを使った方が効果的であることは記載しておく。
一刻も早く兄さんと冬原 小雪と引き剥がす手段を見つけなければならない。
このまま兄さんを奪われる訳にはいけないのだから。
あれから結構な日数が過ぎて、私の気持ちは澄み渡る青空のようなとても爽やか気持ちになった。
気休め程度で期待していなかったのですが、馬鹿たちが思いの他頑張ったらしく兄さんと冬原 小雪を引き剥がすことに成功する。
それにしても付き合ってこんな短時間こんなことになるとは、流石に私の予想を遥かに超えてしまった。
彼女は次からビッチ2と呼称することにする。
二回も同じ男に寝取られたのだから、おそらく二度と女性を信用することはありませんが、そこで兄さんの心を私にゆっくりと向けさせれば兄さんは永遠に私のもの。
私がそんなこと考えながら学園内を歩いていると、不意に聞いたことがある声が聞こえる。
覗くとそこには馬鹿とビッチとビッチ2が居た。
「相川の奴、とうとう登校拒否になったみたいだぜ」
「でもご主人様、あんな粗悪なチンポの持ち主、居ない方が世の為ですよ」
「違いねぇ!ぎゃははっ!」
頭悪そうに笑っている。
兄さんを罵倒されるのは気分が悪いですが、所詮は私たちの物語を引き立てる脇役のですので、さっさと場所を移動しようとすると無視できない会話が聞こえてきた。
「そういえばよぉ。確か相川の奴に妹が居たよなぁ?」
「確かに早漏のせんぱいには勿体くらいの妹さんが居ましたよぉ」
「じゃあ妹さん、蓮さんと言うのですが、彼女にもご主人様の素晴らしさを教えてあげませんか?短小の夕くんには勿体無いですから」
「そうだな。妹の蓮ちゃんにも天国を見せてやって、短小早漏の呪縛から解いてやるかぁ」
脇役の分際で何を勘違いしているのかそんなことを言っている。
どうやら調子に乗りすぎているようですが、ある意味では好都合です。
あの3人を叩き潰せば兄さんを慰めるときに有効な手札の一つになります。
兄をバカにされた分も含め、分不相応にも私たちの世界に介入するバカ達を完膚なきまで叩き潰しておくことを決意した。
私はあの三人を叩きのめす対策を練ることにした。
あの時の会話から察するに、私のことをSEXに誘い、拒否したら強引にでも拘束してでもする算段だろう。
一応スタンガンや特殊警棒、催涙スプレーと防犯ブザーは常に持ち歩いてはいるが、不意打ちをされると万が一の可能性もある。
そうなれば表面上は誘いに乗っておく方が安全。
どうせ私は父親に強姦されて汚れているし、多少のことは気にする必要も無い。
そこでトラウマに残るくらい、心身にダメージを与えれば奴等も懲りることでしょう。
そしてとある日の家への帰宅途中、馬鹿とビッチとビッチ2が現れた。
相変わらず頭悪そうにニヤニヤと笑っている。
一応、いきなり拘束して強引に行う可能性も考慮して、防犯ブザーやスタンガンの準備をしておく。
「蓮ちゃん久しぶり~」
ビッチが私に話し掛けて来る。
煩わしいですが、表面上にこやかに対応する。
「お久しぶりです。本日はどのようなご用件ですか?」
「そうだねぇ、蓮ちゃん今日は私達と一緒に遊ばない?」
こんな奴らと一緒にいるだけでも最悪だが、ここは一応頷いておく。
「俺、佐々部というんだ。それにしてもマジで相川の奴に勿体無いくらい可愛いなぁ、今日はよろしくな、蓮ちゃん」
(名前で呼ぶなこのクズが)
心の中で私はこの馬鹿を完膚なきまでに痛めつけることを誓った。
あれから私は誰の家だかも分からないところに連れられ、リビングに通される。
最初は雑談から始まった。
297 名前: バカとビッチは使いよう・裏 2011/07/24(日) 20:24:10 ID:uN+XdzWg
学校での話題、テストの結果の話、最近の流行などくだらない話を。
それから数時間たった後、あの馬鹿は頃合だと思ったのだろう。
どうやらレイプ紛いのことをするのではなく、普通に私を誘ってきた。
「なあなあ蓮ちゃん。俺さあ、何だかみょーな気分になって来ちゃったんだけど、一緒に気持ちいいことしない?」
「遠慮させて頂きます」
「ええ、そんなこと言わないでさあ。俺、すっげー上手いんだぜ。蓮ちゃんに存分に女の悦びを教えてあげるからさぁ」
そう言うと、あの馬鹿は私のスカートの中に手を入れ、女性器に手を触れてくる。
そして気持ちよくさせようと、いやらしく指を動かしてきた。
そして私は、そんな馬鹿の言葉や行動をとても冷ややかな目で見ていた。
「ほら、すっげー気持ちいいだろ?今度はキスしようぜ?」
そうして、あの馬鹿は私にキスをせがんできた。
そしていい加減色々と限界だった私は、懐に隠し持っていたスタンガンを押し付けることであの馬鹿に返事を返す。
「ぐぎゃあああああ!!」
バチバチ! と大きな火花を上げあの馬鹿の体が大きく跳ねて崩れ落ちた。
改造した通常のものより高威力のスタンガンだから当然であろう。
そして私以外の全員から「へっ?」と呆けたような声が上がる。
何が起こったのか訳がわからない、といった馬鹿な顔を晒す3人に思わず笑みが零れてしまう。
「蓮ちゃん……一体何を、ぎゃあああああああ!!」
「気安く私の名前を呼ばないでください」
気安く名前を呼ばれるのが不快だったので、先ほどより少し長めにスタンガンを押し付けると、面白いよう馬鹿の体が跳ねる。
そこでようやく正気を取り戻したのであろう。
ビッチとビッチ2が動き出す。
「あんた!ご主人様に何すんのよ!」
「早く離れてください!」
「少し、あなた達は黙っていてくださいね」
そう言って私は二人にスタンガンを押し付けると、ビッチとビッチ2は悲鳴を上げて仲良く崩れ落ちる。
そうして振り返るとあの馬鹿が体を起こそうとしていた。
所詮改造スタンガンとはいえ、服の上からだったこともあり、動きを完全に縛ることは不可能なようだ。
私は馬鹿に近寄ると再度スタンガンを押し付ける。
「ぎゃああああああああああ!!」
「うるさいですね。いちいち喚かないでください」
そして馬鹿の様子を見ると、なぜSEXしようとして、こんなことになっているのか分からないようで、怯えた様子で私を見ている。
なので私は馬鹿に簡潔に説明することにした。
「実は私、過去のある出来事で性医学的な不感症になってしまったんですよ。だからあなたが触れた時、快感は全く無く、ただただ不快でした。そして、そんな私が
ここに来た理由は私に手を出そうとしていたので、今後は私や兄さんに手を出させないように来たんですよ」
私の言葉を聞いた馬鹿は信じられないもの見るかのように、私を見つめてくる。
私が性医学的な不感症に気づいたのは、兄さんを自身の必要不可欠な存在だと認識する前、友人と自慰行為の話になった時だ。
自身は全くやっていなかったが、周りの人達は自慰行為を普通にしていることに、その時は非常に驚いたことは今でも記憶に残っている。
友人の話ではとても気持ちいいことと聞いて、試しに私も自慰行為を行ってみることにした。
結果、気持ちいいどころか、逆に気持ち悪くなるだけに終わる。
流石にこれには不審に思い、義母に相談したところ、医者に連れて行かれ、性医学的な不感症と認定された。
因みに、その時に過去の多大な何らかのストレス原因と言われ、過去の父親のことがばれて、問題になったのは別の話である。
「そう言う事ですから、期待してくださいね。忘れられないくらいの恐怖をあなたに
プレゼントして差し上げます」
「頼む……やめ、ああああああ!!」
あなたに拒否権は無い。
そのことを思い知らせるようにスタンガンを押し付ける。
そのまま作業的にスタンガンを押し付けるとだんだん、反応が薄くなってきた。
そろそろ頃合になったので最後の仕上げに移ることする。
カバンからナイフを取り出す、馬鹿を全裸に剥いてその写真を撮り、そのカメラを馬鹿に見せ付けるようにして、クスクス笑いながら告げる。
「今日はここら辺にしておいてあげますけど、今後私や兄さんに関わるならあなたのこの恥ずかしい写真、どうなるか分かりますよね? 因みに今回の件とかを警察
に言っても証拠が無いですから、真剣に取り合って貰えませんよ。まあそんなことしたらこの写真がどうなるか分かりませんけど」
明らかに犯罪である、脅迫行為を行う。
しかしこの手の馬鹿には一番こういった直接的な手段が効果的だ。
「仲間とか使って復讐しようとしても構いませんけど、それ相応の覚悟を持って臨んでくださいね? 次は五体満足であるいいですね。分かりましたか?」
そして最後に馬鹿の顔の横に手で持ったナイフを突き刺す。
すると馬鹿は壊れたかのように首を縦に振る。
298 名前: バカとビッチは使いよう・裏 2011/07/24(日) 20:25:05 ID:uN+XdzWg
そうして帰ろうと踵を返すと、そこにはビッチとビッチ2が腰を抜かして未だに震えていた。
この二人には特に手を出す必要が無いのだが、一時でも兄さんを取られた腹いせをする。
「お二人に聞きたいのですが、なぜあなた達はそこの佐々部と言う男が好きなんですか?」
すると二人の顔には疑問の色が顔に浮かぶ。
「二人とも確かこうおっしゃってましたよね。やさしい人が好きだとか、内面がきれいな人が好きだとか」
びくっと二人の体が震える。
二人が兄さんに言った言葉なのだから心当たりがあるのは当然であろう。
「表面上ではそういってながら、知り合って間もない佐々部とかいう男に乗り換えて。どういうことなんですか?」
「や、めて……」
「分からないですか?なら私が言ってあげます。あなたにとって気持ち良くしてくれれば誰でもいいです。それがあなたの本性なんですよ。本当にどうしようもない
ビッチですね、自分でも醜いと思わないのですか?」
「い、いやあぁぁ!」
「最低ですね。女として恥ずかしくないのですか?それ以前にあなたは盛りのついた犬畜生と同等ですね。ビッチとはあなたのような人のためにある言葉だと思いますよ。
お二人とも男性の方と付き合わないほうよろしいかと。あなた方みたいな女として最低な人では男性の方にとても失礼ですから」
兄さんを取られた恨みを発散するため、延々と彼女達を精神的に攻撃する。
そして結構な時間が経つと二人はすっかり憔悴してしまっていた。
その様子を見て、私は満足すると帰宅するため家へと足を向ける。
早く家に帰ってお風呂で消毒しないといけないのだから。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
家に着き体中を消毒し終わった頃にはすでに日が変わっていた。
兄さんは引きこもってからずいぶんな期間が経過しているから、そろそろ慰めるにはいい頃合である。
ふと台所に目を向けると、兄さんがまな板の上にある包丁に向かって歩いていた。
「ッ!」
慌てて兄さんの前に立ち塞がる。
「何を、しようとしているんですか?」
「蓮、か……」
「……自殺しようとしているのですか。答えてください兄さん」
……絶対にさせない。
兄さんは私にとって必要不可欠、絶対に生きて貰わなくちゃ困る。
「どうでもいいだろ、別に」
「今度は後輩の方にも振られたのですね」
自分でも白々しいと思う。
元はと言えば、自分が兄さんを手に入れるために行ったことが原因だから。
でも私はどんなことをしてでも兄さんを手に入れると決心したのだ。
私のために。
「…もういいだろ。もう嫌なんだ! 俺が悪いのか! 俺がいけないのか! 2回も寝取られて! しかも同じ男に! もう女なんか信じられるか!」
そんな兄さんに私はキスをし、自分の気持ちを伝える。
「んぅ……くちゅ…んふぅ」
すると兄さんが呆けた顔で私を見つめていた。
兄さんが呆けている間、私は自分の小さな舌を兄さんの口の中に差し入れかき混ぜる。
息は荒くなり、舌が絡み合いくちゅくちゅと音が鳴り、私の唾液に兄さんに流し込む。
兄さんは私の味をどう思っているのかどうか。
「ぷはぁ! 何のつもりだ蓮!」
「何って、私が兄さんのことを好きな証明ですよ。もちろん1人の異性としてですけど」
やっと言えた、自分の気持ちを。
兄妹の関係が壊れるのが怖くて今の今まで言えなかった言葉を。
「お前、それは近親相姦。いや、そんなことはどうでもいい。俺はもう女なんか信じない……」
「大丈夫ですよ兄さん。私たちはただのカップルでは終わりません。血の繋がりという、どんな繋がりよりも深いものがあり、それは私たちを完璧なつがいにします」
「だが…」
兄さんはどこか煮え切らない様子を見せる。
おそらくあの馬鹿のことがよほどダメージとして残っているのだろう。
そこでは私は兄さんに一歩進んで貰うために、今日の出来事を端的に話す。
「佐々部さんでしたっけ、兄さん彼女さんを寝取った方は。何を思ったのかは知りませんが、私にもあの汚らわしいクズは話を掛けてきました」
兄さんがどこか絶望した顔を覗かせる。
その顔を見て思わずクスクスと笑いが漏れてしまった。
慌てて、兄さんを安心させるため続きを話す。
「ご心配なく。あの汚らわしいクズがあまりにも煩わしかったので、二度と兄さんや私に手を出せないくらい完膚なきまで潰して置きましたから」
「つ、ぶした…?」
「はい、豚のように鳴いて許しを請いていました」
兄さんのキョトンとした顔が非常に可愛いですけど、今は兄さんに私の気持ちを信じてもらうことが先決である。
299 名前: バカとビッチは使いよう・裏 2011/07/24(日) 20:25:58 ID:uN+XdzWg
「私の人生は兄さんのおかげで始まりました。あの時、私のために犯してくれた罪で歯車が狂ってしまった兄さんを、私は世界で一番愛している」
「…それは、俺に対する罪滅ぼしでもあるのか?」
「それは多少はあります。ですが私は兄さんのためなら死すら厭わない。証明として今ここで片腕を切り落としても構わない。それ以前に私にとっては兄さんが唯一であり、
絶対でもあります。私はあの時から兄さんに以外の男性に触れられると怖気が走ります。だからこそ私の世界は兄さんと私だけ、他の有象無象はただの塵芥に過ぎません。
私は兄さんと二人で、二人っきりで甘美な世界を創りたい……」
私の真摯な、
真っ白な気持ちを兄さんに伝える。
私がどれだけ兄さんを愛しているのか、どれだけ求めているか、どれだけ必要としているのかを伝える。
「私はずっと、寿命が来るまで兄さんと一緒です。だから創りましょう。私と兄さんしか主要の登場人物がいない物語を」
だから兄さんと、私の気持ちや願いが叶うように祈る。
すると兄さんは頷いてくれた。
私を求めてくれた。
ああ、ありがとうございます兄さん。
それとつらい思いをさせて本当にごめんなさい。
必ず私と兄さんとの二人きりの世界で幸せにしてみせる。
この日、私の長年の長いが叶い、私と兄さんのだけの新たなる人生が始まった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
それから私達はこの記念すべき日の翌日、SEXをすることにした。
兄さんも私が性医学的な不感症だと知っているので、最初は断ってきた。
だから私は誰にも言っていない事実を話す。
それは性医学的な不感症の認定された私が、その後、とあることにだけ性的興奮を覚えることになったことを。
それは実の兄の自慰行為。
しかし兄さんにアソコを触られる想像しても、気持ちよくはならなかった。
それから何度も兄の自慰行為を観察して出した結論は、兄さんの性的興奮している姿を見ると私も性的興奮をしてしまうと言う結論だった。
それを言うと兄さんは私とSEXすることを承諾してくれる。
そうして私と兄さんはお互いにお風呂に入り、暗い部屋の中で全裸で向き合っている。
「なあ、蓮。本当に俺は何もしなくてもいいのか?」
「はい、構いません。先ほども言った通り、私は兄さんが感じている姿を見ると興奮するのです。後半の方は兄さんに何かやって貰うかも知れませんが、最初のうちは
私に任せてください」
そう言うと兄さんは恥ずかしそうにそっぽを向いた。
その様子を微笑ましく思いながらも早速、兄さんの男性器を口に銜える。
「はむ……ちゅっ……ちゅ、ちゅ……ん、ちゅぱ……、ちゅぅぅ……ん~ん、じゅる、じゅるう! じゅる……じゅぽ」
兄さんが気持ち良さそうに体を捩じらせている。
もっとその反応の見たい私は、今度はカリ首辺りを銜え、亀頭を中心的に舐め上げた。
「んふ、じゅる……れろぉ……れろろ……ん、んん!」
「うぅっ!」
すると兄さんは少しうめき声を上げ、段々兄さんのペニスから先走りが出してくる。
兄さんの頬が気持ち良さに朱色に染まって行くのを見て、私の顔が熱くなってきていることを感じる。
言う必要が無いが、兄さんに羞恥心を刺激するため言葉に出す。
「兄さん、どうですか? 気持ちいいですか? 気持ちいいですよね。妹の口にこんなに先走りのお汁を出して。本当に兄さんはエッチな人ですね」
兄さんはその言葉に恥ずかしそうに俯いてしまう。
その姿が余りにも可愛らし過ぎて、今度は見せ付けるように根元から舐めあげる。
「れろ、れろぉ……今度は裏筋も、れろぉ……」
体をビクッとさせて、兄さんは快楽に体を震わせる。
そしてペニスをピクピクとさせている所を見ると、そろそろイってしまいそうだ。
顔を見ると今にもとけそうな顔をしている。
私はその顔を見ていたら、自身の女性器が経験したことが無いくらい濡れてきていることに気が付いた。
「そろそろ兄さんのここ沢山吸って差し上げますね。だからいっぱい私のお口に出してくださいね。ちゅぱ……ちゅぅぅ、じゅる…じゅるる……じゅるる、じゅぽ
じゅるるーーーっ!」
兄さんのペニスが今にもはち切れそうにビクンビクンしている。
「イきそうなんですね?いいですよ。兄さん、イってーーー! ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅ!! んんっ!」
「ああ、蓮ー!」
私が思いっきり吸い出すと兄さんは私の名前を呼びながらとうとうイって、私の口の中に大量の精液を注ぎだす。
私はその不思議な味のする精液を兄さんから残さず吸い出していく。
「ぢゅぅぅぅぅぅぅぅぅ……じゅるる、じゅる、ちゅ……ちゅ……ちゅぱ、ん、こく、こく、ぷはぁ。気持ちよかったですか兄さん?ですが、まだまだ終わりませんよ?
もう私のアソコ、今までに経験したことの無いくらい濡れてきているんですら。今夜は簡単に寝させてあげませんからね」
そう言って、私は兄さんに跨る。
それで兄さんも次に私が何をしようと分かったようで、兄さんが私に声を掛けて静止してくる。
「待った、ここまでやってもう遅いと思うけど。兄妹だけど本当に蓮は俺とSEXして後悔はないの?」
「ある訳が無いじゃないですか。ずっとこうすることが夢だったんですから。それより兄さんこそいいんですか? 父親に汚された私とこんなことになってしまっても」
「汚い訳ないじゃないか、蓮は俺にとって最愛の人なんだから。それにしても覚悟はとっくに決まってたんだな。分かった。蓮、手を出して」
「兄さん……私は今日ほど嬉しいと思った日はありません。今日の想い出は一生宝物にしますね。じゃあ……いれますね?」
私は兄さんの出した手に自分の手を絡め、固定すると一気に挿入した。
すると私の中に兄さんのペニスが入ってくる感触がしっかりと伝わってくる。
「はあぁぁ……。ん、ん……、兄さんのが、あん……、奥まできてま……す……」
「蓮の、すごい引き締まって、あぐぅ」
「あ、あ、兄さんのが奥まで……奥まで入ってきて、ああああああ!」
兄さんのが奥まで入ってきて、兄さんのが私の中にゴリゴリ当たって!
私のアソコからじゅぷじゅぷといやらしい音が鳴って!
「あ、ああ、すごいエッチな音がしてる! 兄さん! もっと私を突いてください!」
「ああ、ん、了解! くっ! 蓮の中、すっごい気持ちいい」
「あん、あっ、気持ちいい、兄さん、私もすっごく気持ちいいですよ!」
兄さんのペニスが私の一番奥にずんずん当たってる!
子供の頃はあの父親にされていた時は分からなかったけど、SEXがこんな気持ち良かったなんて。
ようやく兄さんとSEX出来ているんだ!
もう絶対に、一生は離さない、兄さんはずっと私の物!
「兄さん! キス、キスもしましょう。キスしながら、私のアソコをズポズポしてください! ちゅっ。ちゅうっ、あん、ん、ちゅ、ちゅう、ちゅ、ああん。兄さんの
が私の中で沢山擦れて、兄さん、もっと激しく突いてください!」
兄さんのペニスが段々とビクンビクンしてきた。
もう私もイきそうになってきている。
「ああん! 奥が、奥がすっごく気持ちいいです。兄さん、兄さん、一緒にイきましょう! 私の一番奥に沢山出してください!!」
「ああ、も、もう! 俺も我慢出来ない! イくよ、イくから! ああ、イくううぅう!!!」
「私も、ああん、私もイっちゃいますうぅぅ!!」
そして私がイくとほぼ同時に兄さんから射精する。
(ああ、出てる! 入ってきてる! 兄さんの熱いのが、沢山!)
余りの快感に少しの間放心してしまう。
そして数分後、私と兄さんの呼吸が平常時に戻ってきた。
「兄さん。まだ、ですよね。まだまだ頑張れますよね。先ほどの宣言通り、そう簡単に寝させてあげませんからね」
私はそう言うと、兄さんの答えも聞かず腰を振り始めた。
あれからやりすぎてしまったことと、兄さんは引きこもっていたこともあり、兄さんは行為の後すぐに眠ってしまった。
そして兄さんが私の隣で、こうして裸で寝ている現状を見て、自然とクスクスと笑い声が出てきてしまう。
私はついに兄さんを手に入れたのだと。
私だけの宝物を。
「ふふっ、あはははっ。本当にほぼ計画通りに行きましたね。バカとハサミは…ではありませんね、バカとビッチは使いようと言うべきですかね。」
そして私はいつまでも、どこまでも兄さんと二人きりで物語を紡いでいくことになる。
最終更新:2011年08月17日 23:00