633+2 :名無しさん@ピンキー [sage] :2012/01/16(月) 01:07:46.45 ID:wsTJok+t (1/2)
そろそろセンター試験の出来が悪かった兄弟を慰める姉妹のSSが投下されるはずだ!
634 :名無しさん@ピンキー [sage] :2012/01/16(月) 04:20:51.49 ID:Uvtfst8v (1/2)
>>633
こっそり
小ネタ投下
姉モノだよ!
不意にコトッという音を立てて置かれたホットミルクで満たされたマグカップに驚き、顔をあげる。
そこには優しげな微笑みを浮かべた姉の顔があった。
「カズくん、あんまり気を落とさないで」
そう言いながら、姉が手を俺の肩に置く。
俺はついに耐えきれなくなり、姉に縋りつき泣いた。
「優
姉さんにあんなに.....あんなに、勉強みてもらったのに.....、それなのに俺.....あんなつまらないケアレスミスして.....」
「いいんだよカズくん、私が好きでやった事だし。それに今回の結果で志望校が無理なら留年したって良いんだよ?」
そう言いながら、優しく慈しむように俺を抱きしめながら頭を撫でる姉に、歯止めが効かなくなった俺は、それから約30分姉の胸でひとしきり泣いた。
「そろそろ落ち着いた?」
そう心配そうに姉が囁く。
俺は小さく頷いて、目尻の涙を拭う。
「みっともないとこ見せてゴメン。でも、もう大丈夫だから.....ありがとう」
照れ隠しに、俺が俯いたままそう告げると、姉は屈託のない笑顔を浮かべた。
「よかった。あっ、ホットミルク冷めちゃったね、温め直してくるよ」
635+1 :名無しさん@ピンキー [sage] :2012/01/16(月) 04:48:38.96 ID:Uvtfst8v (2/2)
そう言ってマグカップを持って立ち上がる姉を引き留める。
「そのままで良いよ、俺猫舌だし」
そう言って、マグカップを受け取って冷めたミルクを一気に飲み干す。
すると視界がグニャリと歪み、体の力が抜けていく。
そのままソファに倒れ込み、意識を失う瞬間、今まで見たことのない妖艶な笑みを浮かべた姉が見えた気がした。
以上、PSPから失礼
最終更新:2012年01月21日 17:26