374 名前: ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2014/08/12(火) 18:37:27.96 ID:jlNBasHS [2/8]
どれくらい経ったのだろうか…
トシヤには時間の感覚が無くなっていた。
気付いたら、両手には手錠を掛けられ、ベッドの端に縛り付けられていた。
両足もそれぞれの端に紐で縛られている。
それに…さっきから“自身”が痛いほどに怒張してきていた。
媚薬も盛られたらしい…。
その光景をミコトは隣でじっと見ていた。
その眼には狂気の光を宿して…。
「クスクスっ。苦しい?トシヤ君?苦しいよね?でも…まだおあずけ」
「―――!」
ついでに口にはギャグボールが括り付けられており、声も出せない。
「私はね、トシヤ君が好きなんだ。ずっと恋焦がれていたんだよ、わかるよね?」
トシヤは戦慄していた。
彼のいる部屋一面にトシヤの写真が張り付けられているからだ。
しかも、身に覚えのない写真が大半なので盗撮されていたらしいということ。
中には、中学入学したての物もあり、どうやって撮影したのか…ミコトのその執念深さが写真だけでわかった。
「最初はね、見てるだけで良かった…。静かに私が見守り続けることでトシヤ君を
ずっと害虫共から遠ざけてきたんだ。でも一匹の虫が君に近づいた…」
ぽつぽつと語りながら、ミコトはトシヤに近づいた。
「紅保ユリコではないよ。彼女が兄一筋というのはわかっていたし…。
君の姉、向田マキ…。色々事情があってこっちに引っ越ししてきたみたいだね。
傍にいながら媚びるような視線に何度苛立ったかわからない…」
トシヤのパンツを器用にずりおろし、ボクサーブリーフが露わになった。
怒張の先端は、先走り汁で濡れている。
ミコトが全体を軽く撫で上げると、びくんと大きく跳ね上がった。
彼女にはそれが嬉しくて堪らなかったようだ。
375 名前: ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2014/08/12(火) 18:38:28.06 ID:jlNBasHS [3/8]
「クスクスクスっ、とても気持ちいいみたいだね…。素敵だよ…」
射精しそうで、出来ない―――。
快楽と悶絶の地獄の中、トシヤは正気を失いかけていた。
「私の言うとおりにしたら、すぐに楽にしてあげる。
いや、もっと気持ち良くしてあげるよ」
耳元で囁き、同時に彼女の舌が耳を舐め回した。
怒張が暴れ回るように動き回った。
「おやおや、ここは正直だね。無理は良くないよ。
なに、簡単なことをしてもらえればいいんだ」
理性が削られていく…。
欲望が頭の中を染め上げ、他のことがどうでもよくなっていく―――
「君の姉、向田マキと絶縁してもらえればいいだけさ」
またその話か…。
拘束されてから何度も聞かされていることだった。
しかし、ミコトは初めて話すようにトシヤに聞かせた。
「そうしたら、二人で永遠に暮らそう。誰にも邪魔されないところで…」
トシヤは僅かに首を横に振った。
「そう…、まだわからないようだね…。もう少し“治療”がいるかな…」
微妙な刺激を与えられていた怒張が急に解放された。
ミコトは液体の入った容器を持ってきた。
“それ”はドロドロと粘性のある物のようだった。
トシヤには“それ”に見覚えがあった。
実際に使ったことはないが…、AVなどでよく使われるローションというやつだろう。
376 名前: ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2014/08/12(火) 18:39:23.73 ID:jlNBasHS [4/8]
ブリーフをも下ろした後、ミコトはローションを指に垂らして馴染ませた。
そしてそれを―――
ズブッ!
「―――――!!!」
トシヤの肛門に指を突き立てた。
怒張がさらに暴れ回る―――
が、イクことは許されず、絶えず寸前の快楽が繰り返されていた。
「男の子は前立腺が気持ちいいんだよね?どうだい?」
指が不規則に動き回り、肛門を犯していく…。
常に脱糞しているような妙な感覚に襲われながらも、快楽が思考を奪っていく。
「そろそろ馴染んだかな?」
ミコトはそう言うと、指を抜いた。
トシヤに刹那の安息がもたらされている間に、ミコトはある物を手にしていた。
典型的なバイブレーターだ。
「!!?―――!!―――!!!」
これから何が起こるのか、トシヤはすぐに想像出来た。
声にならない叫びをトシヤは上げたが、ミコトが止まる筈もない。
グリグリグリっ!
「よく考えてみることだね。私の言うとおりにするか、自分が壊れるか―――」
カチ!ヴヴヴヴヴ―――
そう言って、部屋から出ていくミコト。
377 名前: ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2014/08/12(火) 18:40:10.19 ID:jlNBasHS [5/8]
気付けば、トシヤは涙を流していた。
どうしてこんなことになったのか…。
自分が迂闊にもミコトと付き合おうと考えたからだろうか?
ミコトの影の部分を見抜けなかったからか…?
マキ
姉さんのことを見放していたからだろうか…?
後悔しても現状は変わらない。
ミコトの言うとおりにすれば少なくとも現状からは解放される。
だが、それから逃れられるだろうか?
いや、ミコトが見逃すはずがない。
もっと凄惨な結末になるのではないか…?
トシヤに出来ることは、無限とも続く苦痛と快楽を耐えることだけだった。
ミコトはリビングでくつろいでいた。
目の前のパソコンからは、隣室のトシヤの姿が映し出されている。
必死に快楽と苦痛とに抗う彼の姿にミコトはオーガズムを感じた。
既に下着はびしょ濡れだ。
さっき、ベッドの上のトシヤに襲い掛からないように我慢するのは相当大変だった。
「クスクスっ、トシヤ君…、本当に魅力的だね…」
そう言いながら、オナニーを始めるミコト。
「んんっ…はぁ…トシヤ君…」
秘所は熱を帯びて、指をさらに締め付けた。
ああっ…もう今すぐに襲いたい…、焦らす必要があるのだろうか…。
すぐに、彼を、身体の奥底で感じたい…。
何度も何度も…そして、彼の種を私に…植えつけてほしい…。
でも、余興があるからこそ、最高潮は格別なものになるのだろう…。
もう少しだけ…、あともう少しだけ…。
378 名前: ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2014/08/12(火) 18:41:17.36 ID:jlNBasHS [6/8]
行為を終えた後、余韻に浸りながらミコトはこれからの事を考えていた。
長く監禁を強いると、失踪騒ぎになる。
警察も動き出すだろう。
だからGW中にトシヤ君を陥落させることが絶対だ。
今なら、痴話喧嘩程度で済むだろう…。
それから、あの女…マキが二度とトシヤ君に色目を使わないようにする対策がいる。
それは簡単だ。
私が妊娠さえすればいい…。
トシヤ君との既成事実であの女は絶望に塗れる…。クスクスッ
だが、同時に大騒ぎにもなる。
この場所で学生生活を続けるのは難しいだろうから、引っ越しも考えなければならない。
私には財力もある。
これだけは私を産んだあいつらに感謝しなければな。
なるべく人里から離れた場所の方がいいかな…。
学力は通信制教育で補うしかないだろうか…。
ピンポーン
突然、間の抜けたチャイムが鳴った。
こんな時に、無粋な…。
ミコトは苛立ったが、心当たりもあった。
頼んでおいた食材の宅配が来たのかもしれない…。
ミコトは身だしなみを整えると、玄関に回った。
玄関には覗き窓があり、カメラ付きインターホンもあるが、オートロック完備の
マンションに住んでいるため、今まで使う用事はなかった。
それが、ミコトの命取りになった―――
ガチャ
「はい」
「失礼します。私、○○警察の者です」
整ったスーツ姿のいかにも、な刑事が警察手帳を手にしてそこに立っていた。
ミコトは動揺した。
もう失踪届が出されたのだろうか…。
379 名前: ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2014/08/12(火) 18:42:52.82 ID:jlNBasHS [7/8]
「突然で申し訳ありません。本日は二、三件聞きたい事がありまして伺いました」
「何でしょうか…」
声が裏返りそうになる。
「この少年について聞きたいのですが…、最近何処かで見かけませんでしたか?」
刑事はトシヤの写真を差し出した。
やはり…失踪届が…。
「はい、二日前に遊びに来ました。後輩のトシヤ君ですよね?夕方には帰られましたけど」
いけしゃあしゃあと素知らぬふりをするミコト。
しかし、身体の芯は不安で震えかけていた。
「はい、実はご家族の方から二日前から帰ってないという相談を受けまして…」
「そうなんですか…」
「何か、心当たりは?」
「―――すいません、特には…」
刑事はじっとミコトを見つめた。
血の通ってない冷たい視線が突き刺さる感じがした。
「そうですか…。わかりました、今日はこれでお暇させていただきます。
また、訪ねる機会があるかもしれませんがその時は…」
「はい、協力させていただきます」
「ありがとうございます。では―――」
「た、助けてくれー!!!ここだ!!ここにいる!!」
部屋の奥からトシヤの叫び声が聞こえた。
まさに玄関を閉めるかという、瞬間だった。
ミコトは急いで閉めようとしたが…刑事の方が上手だった。
乱暴に玄関を開け、ミコトを突き飛ばし、部屋の奥に進む。
こうして、トシヤの監禁生活は幕を閉じた。
が、ミコトは身柄を拘束されてもなお、トシヤのことは諦めていなかった―――
最終更新:2015年03月22日 02:08