208 巨乳と貧乳 越えられない壁 sage 2008/01/22(火) 15:06:10 ID:ksEe2mG7
「兄さん、この本について説明して頂けませんか?」
妹が指差すそこには、俺が集めた秘宝、個人的趣味で集められた女神達が並べられていた。
その日、帰宅した俺を出迎えたのは、怒りで顔を朱く染めた妹様だった。
言葉を発する機会もないまま、リビングに連行され、今に至る。
妹は、躾に厳しい両親の影響で、普段から礼儀正しく丁寧な言葉遣いをするのだが、それが怒った時に迫力をもたらす。今がその状態だ。
「これはその‥、俺も思春期、ということデシテ‥」
「そんな事を聞きたい訳ではありません!」
妹の罵声がリビングに響き渡る。
視線を俺に固定したまま、一歩一歩と迫ってくる妹‥、
それなりに長身な上、二つのデカい膨らみもあるものだから、有無を言わせない威圧があり、‥正直、怖い。
「私がお伺いしたいのは本の中身についてです!」
何か抑え切れないモノを感じさせる声…。
何だろう、そこまでの事を俺はしたのだろうか。
本の中身、言うまでもなく、エロ本だ。だが、近親相姦やSM、ロリコン等の特殊性癖がない俺が持つエロ本は、出てくる女神の特徴を除けば、普通の品々なハズ‥。
妹が本のタイトルを読み上げ出す。
「貧乳女教師‥無乳に近い彼女‥ツルペタコレクション‥」
読み上げる度に目が血走っていくような、握りこぶしが硬くなってるような‥。
「揚げ句の果てに‥、微乳‥なお
姉さん…!」
最後の一冊を読み上げる時には、口から血を流してた。
「兄さんは一体、何がしたいのですか!」
口から血をながした般若の表情で、二つの大きな膨らみを揺らしながら妹が叫ぶ。
「兄さんが私に何を求めているのか教えて下さい!」
「この胸は兄さんの為に努力して大きくしたのですよ!」
「兄さんに触れて貰えばそれだけで絶頂出来るほど、感度もいいんです!」
「それなのに‥ソレナノニ‥」
妹の取り乱しぶりに、俺が何も言えず、何も出来ずにいると、妹が急に冷静になった。
「分かりました。」
「包丁を取って来ますので、それで兄さん好みの大きさに切り揃えて下さい。」
その言葉に思考停止する俺‥。
「まて、マテ!馬鹿な事を考えるな!」
本当に包丁を取りに行こうとした妹を押さえて叫ぶ。
「包丁が駄目なら鉋で削って下さい!」
「いや、そういう問題じゃなくて‥」
「兄さんが小さい方がお好きなら‥私は出来ます!」
「ダ、ダメだって‥」
「大きくなった胸を‥それ以外でどうやって小さくしろと言うのですかー!」
リビングに妹の絶叫が響き渡った。
あの後、俺は妹に対し、二度とあんな本を買わない、一日一回はスキンシップをとる、休日に遊びに連れて行く、との約束する事で、何とか妹を宥める事はできた。
だが妹よ、一つだけ分かって欲しい事がある。
俺は貧乳マニアではない。巨乳が怖いのだ。
その理由を察して欲しい。
最終更新:2008年01月27日 20:07