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毒にも薬にもなる姉 ◆9BssOn5LsM sage 2007/09/28(金) 00:03:48 ID:RPlBxVbC
第四話 キモ姉に抜かりなし?
灯火 芥
皆さんお久しぶりです。芥です。
季節はずれですが、入学式の話をします。
まず出発前から話すべきでしょう。
「ハアハア弟モエスハアハア」
あなたは自分の姉が自分のスーツ姿に欲情したことがありますか?
鼻血も大量にたらしながら。
目の前にいるのは灯火 光。
医学で世界的に有名な二本松大学教授であり、僕の姉。
本当に「自慢の姉」、といってみたいけど・・・
「ああ、殺人兵器だよ、弟feat.スーツ!」
こんなんじゃなあ。
81 毒にも薬にもなる姉 ◆9BssOn5LsM sage 2007/09/28(金) 00:07:23 ID:RPlBxVbC
灯火 光
さてさて、おなかいっぱいになったところで出発です。
準備だって完璧です。
このために買ったハイビジョンDVDカム。
そしてブランクのDVD。(高画質にて100時間分)
もちろん純日本製!
「小学生じゃないんだよ。」弟が冷ややかに・・・。
弟×スウツ×冷ややかな言葉=大量殺人兵器級
ああああ、血が足りないよぅ。
「いや、その前に遅れるでしょ。」
「はいはーい、行きましょうねー。」
実際遅れ気味だったのでバイクで飛ばす。
「いとしの弟の経歴には傷ひとつつけさせない!」
「だったら早く出ようよ!これいつか死んじゃうって!」
「そのときは二人一緒に混ざり合い…」
「経歴を傷つけない以前に守るものがあるでしょー!」
さてさて、学校の大
ホールに到着。
「んじゃ先生の仕事あるからこれでねー。」
「はいはいはいはい。」
82 毒にも薬にもなる姉 ◆9BssOn5LsM sage 2007/09/28(金) 00:07:59 ID:RPlBxVbC
さて、準備の前に後始末。
「灯火教授。おはようございます。」
「おはようございます、二本松校長先生。」
「んー、めんどいから端的にいうよ。30万。二週間後まででどうよ。」
「いや、口止め料込みで40まで払えますよ。」
「んじゃそれで。」
「しかし、廊下でこんな会話だなんて。大胆不敵ですね。」
校長はあきれたように笑ってタバコを吸った。
「みーんな同じ穴のムジナ。それだけ。この話をきいてにすぐ乗りついたお前さんのほうがもっとどうにかしてる。」
「いや、不思議じゃないと思ってますよ。大学って黒いじゃないですか。」
「ふーん、やだね、白い○○効果。少しフ○テ○ビが憎たらしいよ。」
といいつつにやける。「でもおもしろいんだよなー、○ちゃ○ケと、C*が。」
この人は読めない人だ。何を考えているのか。
時々何も考えていないと思えてしまう人。
それこそが二本松大学校長、二本松先生。
そういえばこの人も、あっくーと同じ人だ。
「んじゃ、警視総監にはよろしく行っておくよ。そうそうあと、」
「あとなんですか、バックマージンですか?」
「息子さんが君のファンなんだって。今度サイン書いてね。」
83 毒にも薬にもなる姉 ◆9BssOn5LsM sage 2007/09/28(金) 00:08:41 ID:RPlBxVbC
灯火 芥
集合時間はあまりにも早く設定されていた。
これは一種の人間性のテストなのか聞きたい。
長い間騒音が響いていたが、先生たちが出できてから沈黙がこの場を制圧した。
「それではこれより入学する皆様に校長より激励の言葉を…。」
い、いまさら気づいた。
あの馬鹿っぽく見えていた姉が、司会者になっている!
何だかとても凛々しい。司会者の魔力恐るべき。
いや、まて。あれは光ねえが開発したクローン!?
「お兄様もそう思います?」
「うん。」…あれ?
「ざんねんながら『はじめまして』。お兄様。」
「ど、どなた様で。」
84 毒にも薬にもなる姉 ◆9BssOn5LsM sage 2007/09/28(金) 00:09:51 ID:RPlBxVbC
灯火 光
ふふふふふふふふふふふふふふふ。
司会者という貧乏くじで私に福が来た。
私の凛々しさを再確認したあっくーはこれで私に…。
ふふふふふ。
「あっくー、またせたねー。帰りま…しょ……」
「あら、お久しぶりです。光お姉さま。」
…こ…こ…。
このガキはああああああっ。
「お姉ちゃん、何で49日のとき合わせてくれなかったの?」
「あっくー、それは面倒ごとをさせたくなかったから。」
「仮にも妹のことを面倒ごとだなんて。信じられません。」
「はいはい、子供はお昼寝の時間だよ。海音(かいん)ちゃん。」
確か御義父さんの兄弟の二人目の長女だったような…。
「お姉さまが天才であることは認めますが、社会性は評価できませんね。」
「いや、何でいるの。」
「それが海音ちゃんもこの学校に入学するんだって。飛び級で。」
「しかし住居がないので、できれば同居させてほしいのですが。」
「お姉ちゃん、いいでしょ。確か部屋広かったから。」
薄れ行く意識の中
私はさよならを告げた
いままでのらぶらぶな生活に。
「いや、そんな生活送ってないし。」
「何ですの、お兄様。」
「あっ、いや、ひとり言。」
最終更新:2007年11月16日 21:51