小ネタ「ホワイトアウト・デイ」

691 小ネタ「ホワイトアウト・デイ」 ◆6AvI.Mne7c sage 2009/03/14(土) 17:53:01 ID:mKNg0aYp
「ただいま~」
「おかえり、ア・ナ・タ。な~んてねっ」
「おかえり、ア・ナ・タ。な~んてねっ」
 家に帰宅してわずか1秒で、全身の気力を削がれた。
 我が家には安息の場などない、とわかっていても悲しい。

 その原因は、今俺の目の前にいる、俺の実の姉と妹だ。
 なんというか、この2人、本当にいろいろと最悪で。
 俺の寝込みを襲い、勝手にセックスして、子供をこさえやがった。
 そしてこの間のバレンタインに、「来月予定日だよ」とかほざくし。
 それも母乳入りチョコと、母乳直飲みのサービス付きで。
 あはは、もう逃げられないや――って、この時悟ったよ。くそう。

「まったく、ノリが悪いわね。キスくらいしてよー」
「そんなだから、あたしたち以外にモテないんだよ」
 うるさい。だいたいモテないのは、お前らのせいだろうが。
 俺に気があるっていう女の子を全員潰しただろ。証拠はあるんだ。
 おかげで俺は、お前ら以外のチョコなんて……うぅ

「まあそれはソレとして、おとーと。今日は何の日でしょう?」
「ハイねーちゃん。今日は3月14日、ホワイトデーです!」
「もう。妹ってば早いよ。でもそうね、今日はホワイトデーだよ」
「さて、にーちゃんは、あたしたちにどんなプレゼントをくれるの?」
「え……?」
 やべえ。今日がホワイトデーだと、忘れてた。
 この2人、記念日やプレゼントを大事にするから、用意してないのバレたら――

「まあどうせ、おとーとのことだから、忘れてるんでしょうねえ」
「でしょうねえ。だから、別の白いものを貰います。異論は認めませーん」
「うわぁ――なあ、白いものって、やっぱり、精えk」
「わかってるんなら話は早いわ。じゃあ、いただきま~す!」
「代わりの栄養源に、母乳あげるから、頑張ってシャセーしてね!」

 言うと同時に、飛び掛ってくるバカ姉妹。身重のくせに速ぇ!
「ぎゃああああああああ! やっぱりそういうの目当てかよおおおおお!」
「いいじゃない。母乳と精液、この2つで永久循環できるじゃない」
「そんな効率よく、母乳を精液に変換できねえよ! 殺す気か!」
「いいじゃん。それより暴れないでよ、お腹が重くて動けないよ」
「当たり前だ! つうか、お腹の子を大事にしてやれよ頼むから!」

 ああもう! 聞いてねえよこの変態姉妹ども!
 うあ、母乳が顔に掛かる! 吸われ……胸で呼吸でkn

――この日、俺はマジで、視界が白くなるのを体感した。したくなかったよ……
                            ― A HAPPY WHITEDAY!! ―

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最終更新:2009年03月15日 22:23
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