続・キモ姉妹の胸騒動

475 続・キモ姉妹の胸騒動 sage 2009/06/10(水) 12:15:33 ID:lXZsM6GI
俺のおっぱい(揉みてぇ)発言から一ヶ月。
迂闊にも、女兄弟の前であからさまにセクハラな発言をしてしまったことに後で気付き、戦々恐々とした毎日を送っていたが、そんな俺の内面なぞどこ吹く風。我が実に個性的な兄弟達は、いつもと変わらぬ日々を送っていた。

変わったことと言えば、

吹雪姉は、胸元が開いた服をよく着るようになった。まぁ、胸の大きい女性は、谷間に汗が溜まり易いって言うしな。
紅葉姉は、風呂上りのマッサージを強請るようになった。陸上のサークルに入っているらしいので、毎日のマッサージはマジで必須だ。
桜花姉は、ノーブラで過ごすことが多くなった。垂れるぞ。
真捺は、家にいる時は、薄着で過ごすことが多くなった。最近暑いしな。
霧葉は、毎日ラジオ体操をするようになった。あの寝坊助の霧葉がなぁ…お兄ちゃんびっくりだ。
音々は、週一で近所の温水プールに、泳ぎに行くようになった。もちろん俺も同伴だ。

要するに、一家全員が夏仕様になったのだ。



「起きろこの愚兄!」
「ぐはっ!?」

休日朝の惰眠を楽しんでいた俺を、力ずくで現実に叩き落したのは、数多の萌え要素の集合体、しかしあまりに集めすぎて、逆に相殺し合ってしまっている我が双子の妹、真捺であった。

「あ…真捺?」
「ようやく起きたか。この朴念仁」
「…実の兄に向かって酷ぇ言いようだな」
「そうか?それは失礼した。では女の敵と呼んでやろう」
「もっと酷ぇよ!っつかお前俺に何か恨みでもあるのか!?」
「言って欲しいか?」
「やっぱ止めとく」
「ではとっとと起きろ。人間失格」
「そこまで言うか?」

こいつ、『毒舌』の属性も身に着けたのか?

「おはよう」
「おひゃよぉ~」

真捺と一緒に階段を下り、欠伸をしながらキッチンに入る。

「おはよう、真捺ちゃん、灯火ちゃん」
「吹雪姉上、おはようございます」
「おはよう、吹雪姉」

今日の朝食当番は吹雪姉のようだ。今日はいつもの和服ではなく、胸元の開いた白いTシャツに紺色のミニスカート。そして桃色のエプロンを着けている。


476 続・キモ姉妹の胸騒動 sage 2009/06/10(水) 12:16:10 ID:lXZsM6GI

「はい、おはよう。今日も眠そうね、灯火ちゃん」
「ああ、最近眠りが浅いみたいd「おっはよ~!あっく~ん!!」邪気が来たか!」

桜花姉は飛びついた!しかしかわされてしまった!

「ぎゃふん!」

俺が身をかわしたことにより、予想通りTHE・FLOORに激突する桜花姉。

「…朝っぱらから本当に元気だな、桜花姉」
「ぅぅ~、痛いよぉ~」
「自業自得d「おっはよう!お兄ちゃ~ん!!」そこかっ!」

霧葉は飛びついた!しかし迎撃されてしまった(クッションで)!

「うにゃん!」
「フッ、ニュータイプの感は伊達じゃない!」
「貴様はいつの間に人類革新を果たしたのだ?」

ノリというものを解っていない双子の妹を無視し、俺は第二の霧葉に目を向ける。

「ぅぅ~っ!」
「お前も懲りん奴だな。というか、桜花姉の真似をするのは止めろとあれほど(ぽすっ)ぽす?」

音々のバックアタック。灯火は捕まえられてしまった。

「お、おはようございます、お兄様…」
「ああ、おはよう。だが音々、後ろから抱きつくのは止めてくれないか?」
「ど、どうしてですか?」
「お前の頭を撫でてやれないだろう?」
「!」

直ぐに手を離す音々。うんうん、素直なのはいいことだ。

「ぶ~ぶ~!」
「音々だけずるい~!」
「黙れ駄・姉妹」
「「ひどっ!」」

真捺…お前自分の姉妹にも容赦ないな…

「おはよう音々。最近寝起きがいいみたいだな?」
「はいお兄様。中学生になったわけですし、いつまでもお兄様のお手を煩わせるわけにもいきませんから」

感心感心。だが、愛娘が父親の手を離れていく様で、お兄ちゃんちょっと寂しいぞ。

「それは結構。だが残念だ。髪の毛が撥ねているぞ?」
「ふぇっ!?」


477 続・キモ姉妹の胸騒動 sage 2009/06/10(水) 12:16:28 ID:lXZsM6GI

頭を抑えて洗面所へと駆け込む音々。

「クスクス」
「どうしたんだよ吹雪姉」
「ううん、ちょっと。何だか兄妹みたいなやり取りだなって」
「正真正銘の兄妹です」
「あら?そうだったわね」
「まぁ気持ちは解るぞ吹雪姉上。兄は普段兄らしくないからな」
「どういう意味だ!?」
「そういう意味だ」
「何っ!?」
「まぁまぁ。要するに、お姉ちゃんにとって、灯火ちゃんはやっぱり『弟』なのよ。その『弟君』が『お兄ちゃん』してるのがちょっと新鮮というか…」
「まぁ…言いたい事は解らなくもないが…」
「貴様は弟キャラであって兄キャラではないと言うことだ。か、勘違いするなよ!私が姉だったら吹雪姉上同様、(色々な意味で)可愛がってやれたのにな、なんて思ってないんだからな!」
「キャラ言うな。ってかそのカッコの中はどういう意味だ!?」
「姉貴!洗濯物干し終わったぞ!ってか何やってんだお前ら?」

紅葉姉の登場により、藍園家騒動・朝の陣は終了した。
あ、今更ですが家は苗字は藍園家と言います。



騒がしい朝食の後、俺は自室へ戻ってきた。

「さて、今日はどうしようかな?」
「もちろん桜花お姉ちゃんと、明日の朝までじっとりねっとりしっぽりの合体ルートでしょう!主に性的な意味で!」

黙れ色ボケ。

「灯火!ランニングに行くぞ、付き合え!んでもってその後マッサージだ!主に胸を重点的にな!」

あんたの体力に付き合えるわけないだろう。

「灯火ちゃん。お買い物に行くんだけど、付き合ってくれないかしら?帰りに、どこでも好きな所に、寄って行ってあげるから。18才未満お断りな所へでもね♪」

具体的にどこへ行かせるつもりですか?

「兄よ、何をするかなど決まっている。貴様宿題は終わったのか?今日は一日私と部屋で勉強会だ。か、勘違いするなよ!『お兄ちゃんと一緒にお勉強できて嬉しいな♪』なんて考えてなんだからな!」

前から思っていたが、お前『ツンデレ』を何か勘違いしてないか?

「お兄ちゃん!霧葉とデートしよう!映画見て、御飯食べて、お買い物して、もちろんその後は…グフフ♪」


478 続・キモ姉妹の胸騒動 sage 2009/06/10(水) 12:17:35 ID:lXZsM6GI

お前中学生だろう。

「あの…お兄様?もしよろしければ、また私の水泳に付き合っていただけませんか?あ、その…もし嫌でしたら、私一人で行ってまいりますが…」
「よし解った。一緒に行こう」
「「「「「即答!?」」」」」

かくして、俺は音々の付き添いとして、温水プールへと足を伸ばした。

「あの…お兄様?どうして私に付き合って下さったのですか?」
「決まっているだろう。ボディーガードだ」
「は、はぁ…」

そうとも!こんな絵に描いたような純粋無垢なか弱い美少女が、一人で街中をうろついていようものなら、どんな目に合わされるかわかったもんじゃない!
俺は兄として、そう!あくまで兄として、妹(中学生になったばかり)を守る義務があるのだ!
か、勘違いしないでよね!俺はシスコンなんかじゃないんだから!

「ボソッ(もう手遅れだと思います。お兄様)」
「ん?何か言ったか?」
「へ?い、いえ!別に何も…」
「そうか?」
「ええ。ボソッ(まぁ、私にとっては好都合ですが)」



調子に乗って続編を書いてみた。スレ違いだと言うなら自重することにする。

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最終更新:2009年06月14日 22:04
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