とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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小ネタ カイロ 2



「ったく」
俺は意識を失ってる御坂をおぶりながら自分の寮に向かった。
おそらく彼女を常盤台の寮まで連れて行った場合、不幸な上条さんはお嬢様み

んなに誤解されて大変な目にあうんだろうな……
特に白井とかには殺される気がする……
(まぁこいつまだ暖かいからヌクヌク状態のまま自分の寮まで帰れるのは幸せ

ですね!)

~10分後~

「やっぱり熱いよ!!」
御坂(カイロ)をずっと背負っていたため背中が熱くなってしまったのだ。
ちくしょー、なんで気を失ってるのにまだ熱いんだよ。
(んーこれ以上おんぶはムリだな……そうすると前だな。)
そう思い上条は御坂をおんぶからお姫様抱っこに切り替えて自分の寮まで急い

だ。

(うわあああああ、おんぶはおんぶで胸くっつくのが気になったけどお姫様抱

っこは!!!!!!こいつまだ私が気絶してると思ってるわよね……?)
そう御坂は最初から気絶していなかったのである。幸せと恥ずかしさから妄想

して話が聞こえなかったのと足に力が入らなくなったのを上条が勘違いしただ

けだった。
(どうしよう!こんな幸せで良いのかな?こいつ多分自分の寮に帰るのよね?

そうしたらこいつん家わかるじゃん!しかもお姫様抱っこって//////絶対今ニ

ヤけちゃってるわよ!!)

(ん?気絶してるのにやたら幸せそうな顔してるな~気絶しても良い夢って見

るもんなんだな)
やっと寮に着いたけど、土御門とかいないよな?と辺りをキョロキョロしなが

ら自分の部屋に入っていった。
インデックスはもうイギリスに帰ったのでとりあえず安心して俺のベットに寝

かせられる。
(ん~風邪かなんかかな?まぁこいつにはいつもお世話になってるしお粥でも

作ってやりますか……)
御坂を俺のベットに寝かし、掛け布団をかけて俺は料理を始めた。
(でもまだ寝てるしとりあえず自分の飯だな、簡単だし野菜炒めでいいや)

(どうしよう?今起きて平気かな……?まだ寝とこうかしら?いや、ここで逃すとこれからドンドン起きにくくなりそうね、起きよう!)
私は目を開けて、辺りを見回してノビをした。
「ん~…………よく寝たわ」
わざとあいつにも聞こえるくらいの声で言った。
さすがにこの状況あいつもきっと「美琴、よく起きたな。心配したんだぞ!」とか言っちゃったりして!もしも抱きしめられたりしちゃったらどうしよう!?
「ふっふーん♪楽しい楽しいお料理~♪」
「…………」
「おお!今日は良い感じにおいしく出来たぞ~♪」
「………」
「さてと御坂のおかゆはどんな具合かな~♪」
「……」
「やべっ!ちょっと焦げちゃった!」
「…」
「まぁいっか、これくらいどうせあいつじゃあ気づかねぇな」
「焦がしてるんじゃないわよ!てかいい加減こっちに気づきなさいよ!!」
相変わらず私に対しては検索件数0のあいつに電撃の槍をぶち込んだ。しかしやっぱりあいつは私の渾身の一撃を右手であっさり防いでしまう
「のわ!何すんだよ御坂!?」
「あんたが無視するからでしょう!」
あーもー!!なんで素直になれないんだろう……短気はダメだってわかってるのに!いくらあいつが無視するからって……心配してくれないからって……
「ったく、防げたから良いものを……まぁ、元気そうで良かったよ、心配したんだぞ。」
え?心配しててくれたの?やだ……すごいうれしいかも
「ほれ、イライラしてないでお粥でも食べろ、今食べさせてやるから」
そう言いながら上条は近づいていきベットに寝てる御坂のすぐ脇に座りお粥が入った鍋を板にのせベットに置いた
「ふえ?」
「ふえ、じゃなくて食わせてやるから待ってろ」
そう言い、お粥をレンゲで一掬いするとフーフーと息を吹きかけ始めた
(ええ!?これってもしかして「アーン」ってやつ!?まだ心の準備が出来てないわよ!!どうしようでも嬉しいかも)
「食欲ないかもしれないけどこれくらいは頑張って食えよ。ほれ、アーン」
(嘘!?!?これって夢?いやいや、ふわあああああ。夢なら夢で良いから夢から覚めるまでに食べよう!)
決心して目を閉じて口を広げてレンゲの方にちょっと近づく御坂
………
……

しかしいつまでたってもなかなかレンゲが来ないから目を開けると
「今考えると小学生じゃあないんだし、自分で食うよな。しっかり食えよ~」
そう言いながらレンゲを置き、台所から野菜炒めを持ってきて一人でパクパク食い始めた
「うお~やっぱり今日のは絶妙な味付け!上手く作れたぜ~」
「この……バカ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「うわああああ、不幸だ!!!!!!!!!!」
短気はダメとわかっていても止められない電撃があるのであった


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