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[[機械系技術資料]]
*CAM
CAMとはComputer Aided Manufacturingの略で、
NC,CNCの加工機械を使用するなら必ずと言っていいほど必要になるものです。
CADで書いた図形データから加工に必要な軌道データへの変換が主な役割となります。
**CAMの種類
***NCVC
2次元(2.5D)データから切削パス生成、確認用までのフリーソフト。
舞鶴高専の方が作成、現在も更新中。
基本的には平面加工パスまでだが工夫次第では2.5D加工パスも生成可能。
**NCVCでの切削パス生成
CNCフライス向けの基本的な使い方は、いろいろなサイトに書いてありますが、
かわロボなどの実際の部品製作を意識した加工をまとめます。
CNCフライスでの加工は主に4種類に分けられます。
1.外形切削または内形切削
2.穴空け
3.ポケット加工
4.3次元加工
3次元加工についてはいろいろと難しいため、他の3種類ごとに切削データの作り方をまとめます。
CADデータのサンプルを添付しておきます。
***外形切削または内径切削
板材の加工時間としてはもっとも多い加工方法でしょう。
[[機械系技術資料]]
*CAM
CAMとはComputer Aided Manufacturingの略で、
NC,CNCの加工機械を使用するなら必ずと言っていいほど必要になるものです。
CADで書いた図形データから加工に必要な軌道データへの変換が主な役割となります。
**CAMの種類
***NCVC
2次元(2.5D)データから切削パス生成、確認用までのフリーソフト。
舞鶴高専の方が作成、現在も更新中。
基本的には平面加工パスまでだが工夫次第では2.5D加工パスも生成可能。
**NCVCでの切削パス生成
CNCフライス向けの基本的な使い方は、いろいろなサイトに書いてありますが、
かわロボなどの実際の部品製作を意識した加工をまとめます。
CNCフライスでの加工は主に4種類に分けられます。
1.外形切削または内形切削
2.穴空け
3.ポケット加工
4.3次元加工
3次元加工についてはいろいろと難しいため、他の3種類ごとに切削データの作り方をまとめます。
CADデータのサンプルを添付しておきます。
***想定する切削部品
簡単なモデルとして、以下を想定します。
板厚3mmの部品。
大きさ40x40。
四隅に丸穴、中央には四角い穴とポケット加工(板圧を一部だけ薄くする)
#image(無題1.JPG,width=400)
下準備として、以下の画層(レイヤ)を作ってください。
括弧の中は不要です。
0(元からあるレイヤ)
CAM01(穴用)
CAM02(内形用)
CAM03(ポケット加工用)
CAM04(外形用)
ORIGIN(基準用)
CADは参考にDraftsightを使用してファイルを作成しますが、
他のCADでも同様の設定ができれば問題ありません。
ただしjw cadの場合、専用ファイル形式では読み込みが別になります。
***外形切削または内径切削
板材の加工時間としてはもっとも多い加工方法でしょう。
ただし、エンドミルの直径と刃長を意識しないといけません。
まずはテストピースなどを製作し、CNCフライスと加工機の精度及び特性を確認しておきます。
たとえば幅10mmの部品を製作しようとしても、加工機の構成によって10mmを上回ったり、下回ったりします。
この誤差が影響しない場所(外形など)であれば構いませんが、
ベアリング関連など精度を要求する場所では特に注意が必要です。
そして刃長が部材の厚さ以上でなければ部材を最後まで切ることができません。(ただし後述の手段で可能)
今回は2mm×2.5D(刃長5mm)のエンドミルを使用し、加工幅はちょうど2mmの場合として考えます。
まずは外形のパスを考えます。
オフセットコマンドを利用し、外側の四角を囲うように四角を書きます。
オフセット幅は加工幅の半分の1mmにします。
四角を線で書いていた場合は、オフセットコマンドでは線が途切れてしまうので、
線をつなぐようにしてください。
書いた線のレイヤは、CAM04に変更します。
次に、レイヤはORIGINを選んだ後、原点を示す円を外側の四角の左下に合わせて書きます。
円のサイズは自由です。
#image(無題2.JPG,width=400)
外形データはこれだけで十分です。
CADデータをdxfなどで保存し、NCVCを開きます。
ファイルを開く前に、[オプション]>>[CADデータの読み込み設定]を開きます。
レイヤ名は[CAM04]、原点指定レイヤは[ORIGIN]とします。
読み込みレイヤ2はオプション指定なので必要ありません。
これでやっと読み込みを行います。
[ファイル]>>[開く]からCADデータを選んで開きます。
すると、外形切削データのみが開かれ、四角のみが表示されます。
#image(無題3.JPG,width=400)
次に、切削データを生成します。
[ファイル]>>[NCデータの生成]>>[標準生成]を選びます。
ファイル名はCADデータの名前が元になります。
自由に変更して問題ありません。
同じファイルから複数の切削データを作る場合は上書きに注意してください。
次に、切削条件ファイルを選びます。
といってもはじめての場合は設定が何もされていないので、
編集を選びます。
設定は環境によってまったく異なります。
-基本タブ
+主軸回転数
CNCフライス側で指定可能な場合のみ有効です。
+切削送り
F値と呼ばれ切削時の水平方向の移動速度です。
+Z軸送り
深さ方向の移動速度です。
CNCフライスは垂直方向の切削が苦手ですので、10mm/min以下に設定することが多いです。
+R点
次の切削場所に移動するときの高さです。
材料や固定時具に当たらない高さに設定しますが、高すぎると加工開始位置で降りる時間が伸びます。
+切り込み
最初に深さ方向を何mm削るか設定します。
+ヘッダーカスタム,フッターカスタム
NCデータの最初と最後に付ける定型文です。
初期値ではヘッダーの中にG92指定が入っていますので、削除をお勧めします。
これがあると、ワーク座標での現在地を(0,0,10)に上書きされます。
-生成
+プログラム番号
複数のNCデータを同時に生成するときに関係します
+ブロック番号
行番号をファイルに入れるかを指定します。
+位置指令
パスを絶対指定にするか相対指定にするか選びます。
基本的には絶対指定のほうが楽です。
+省略型など
特定の条件で不必要なコードを省略できる機能です。
基本的には設定を変える必要はありません。
-表記
+座標表記
各座標の表記を変更できます。
基本的には小数点表記で問題ありません。
+円・楕円の切削方向
単独の円や楕円の切削方向をG02かG03で統一できます。
基本的には切削方向で有利な反時計方向にします。
+円弧補間
円弧補間の表記を変更できます。
RD300用のソフトは全円指定が使えないので、全円は2分割にチェックを入れます。
+円または楕円
よくわかっていない。
とりあえずここまで。
設定値はノウハウの塊で、材料、加工機械の最大速度、エンドミルによって大きく変わってきます。