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リズリット公国(Rizlitte Principality)
ディルタニア大陸西部、リルバーン第二帝国及びモリヴァニア第二共和国に隣接する山岳国。四方を急峻な山脈に囲まれ、大陸性の寒気団の影響により夏には霞が発生し、冬には大雪によって閉ざされる。ゆえに陰湿な土地柄のイメージが強く、リルバーン帝国人なら誰もが行きたがらない。古来より月、アルテミスを崇拝する土着宗教を有するが、隠れ里を求めて隣国モリヴァニア、リルバーンからパロンシュレイヒ教徒が大量に流入した結果、急速に広まって国民の過半数以上がパロンシュレイヒ教化した。

アルカード・ブリュンスタッド
リズリット初代大公。
リルバーン帝国の格式ある貴族、ブリュンスタッド家の故アルトルージュ公爵の子の姉妹が公国を共同経営。
姉アルカードが事実上の元首たる大公で、公務を執行する。妹はこれの補佐を行う。
彼女らの持つ紅い瞳はブリュンスタッド家の正統な血を引く証であり、国民の全てがこれによって判断できるほど公国内では一般常識となっている。
首都ルーンミストにリルバーン建築様式の城を所有しており、居城としている。
その妖美な容姿と桁違いの体力の持ち主で、稀に凶暴な性格に変わる。
敬虔なるパロンシュレイヒ教徒で、記念聖堂を建立した。

首都ルーンミスト
人口100万を抱える公国最大の都市であり、かつ大公の居城が存在する首都。
放射状及び同心円状の街路が整備され、一定の高さの中層アパートが整然と並んでいる。
大公の居城であるリズリット城は外郭を有し、ルーンミスト旧市街を(東方の騎馬民族から)守る防壁の役目を持っていた。現在、城門は随時開かれている。
ルーンミストの町並みを象徴する時計台は、かつての慣わし(門の開閉の合図)に則って朝夕二回鐘を鳴らすことになっている。

政治
大公による事実上の直接統治が為される。
各都市では長老を議長とする市議会が開かれるも、市長に任免権は大公側が有する。
国家規模の小ささから、直接統治でも十分に施政が行き届くので、行政組織が簡略化されている。またリルバーンより制度輸入された議院内閣制政治も失敗に終わり、廃止された。
憲法は忠君報国を基とし、リルバーンとの友誼(主従関係には無い)を明文化している。
大公の権威は絶大であり、司法・立法・行政の三権を掌握し、警察権も持つ。裁判は大公の名の下に開かれる。非侵略主義に立脚した専守防衛の範囲に止めた軍備保有を行う。国際協力の一環として海外派遣を部分的に容認している。
明確な反共路線ではなく、リルバーン共和国不承認の方針の立場に基づいた外交を展開。また大公はファーレの独立志向に対する批判的態度を取っている。
小国として自覚から、善隣外交を基とする。

経済
チョコレートを特産とし、リズリット製菓の主要商品となっている。カカオ豆は専らアレイスターに依存。時計など精密機器や玩具の製造も行われている。
山岳国ゆえに森林資源に恵まれており、林業が盛ん。
国民性ゆえに人件費が高く、外資系企業の進出は好まれない。
国内移動手段は鉄道が主力で、地方の主要道路の舗装率の悪さと首都の街路が石畳であること、元々天候上の関係で自動車の普及を奨励していない。防弾使用の公室専用車を保有。ただし公室専用列車があり、こちらが公務に頻繁に使用されている。
首都近郊に中規模空港が整備されている。大型機は発着できず、中型機、小型機のみが運航されている。これは過去に航空機事故によって両親を亡くした経験上、大公が航空機を忌避しているゆえに予算を空港拡張整備事業に回していないため。ただし航空機自体には予算を相当に掛けており、航空機の安全運航体制の確立に熱心であることが窺える。

文化
国民的飲み物としてホットココアが群を抜いて人気を誇る。

略史
太陽と月は常に対極に位置することから、宗教の問題でリルバーン帝国とは宿命的に不仲であった。しかしパロンシュレイヒ教化が進んだ今日では両国民の感情は緩和された。
逆に急速にリルバーン帝国から離反し、独立を志向したファーレ大公国とは対立の一途を辿り、リルバーン帝国滅亡及び第二帝国の成立後、一方的なリルバーン共和国の成立の承認以て激昂するリズリット公国人によるファーレ系金融機関の焼き打ち事件が相次いだ他、ブリュンスタッド家が多量に株を保有している報道メディア各社もこれに追随し積極的に煽り、リルバーン第二帝国への帰順とファーレへの反撥姿勢を示したブリュンスタッド家への妄信的支持に繋がった。
国民強い支持の声を得て、ブリュンスタッド家の家長として姉アルカードは公国の建設を宣言した。

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最終更新:2008年06月15日 22:39