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How To Game

試合のやり方


はじめに

これから試合に出ようと思っている方、試合に現在出ているけどなかなか思うような成果が出ない方、
そこそこの成果は出ているけど今ひとつスッキリできない方、
そんなあなたに捧げるメッセージ!!!・・・なんて大袈裟なもんじゃない。
アドバイス!!!!・・・とんでもございません。興味本位で目を通していただければ、
そう、ただ「ふ~ん」「あっそう」ぐらいで結構。
読んだらポイ。ゴミ箱にポイ。でOKです。・・・・・・・・・・んな事あるか~い!
メッセージなんて生やさしいもんじゃない、アドバイスなんて半端なもんじゃない。
”教え”あるいは”命令”です。ゴミ箱なんてもってのほか仏壇か神棚かお手洗いにでも置いて欲しい、
置きなさい、置くべきです。。。。。。お願いします。置いてください。
この《試合のやり方》の作成にあたり惜しみないご尽力をいただきました
TIPSコーチングスタッフに心よりお礼を申し上げます。


試合前の準備

「試合の前日はいつもより早く寝て・・・・」
なんて三流のテニス雑誌が云う事を他でもない僕が云うはずもありません。
いつも通りでいいんです。レッスンのある前日、練習日の前日、あなたはそんな事をしますか?
しないなら試合前日もする必要はありません。
試合の日を特別な日にしてしまったら、つまらない緊張を煽るだけです。
「素振りは・・・」
バカおっしゃい!練習前のフォーム改正のためならともかく、試合前日にフォームを変えるはずもありません。
万が一にも過去にそのような行動をとった方がいらっしゃるなら、
ご自分で自信のことを「おバカ様」と悟して一生その事実を封印してください。
千が一にもはにかみながら、「私、実はやってたんです」なんて勇気ある告白をしないで下さいね。
これだけ云っても、まだいつも通りにするだけでは不安になってしまう、
そこのあなた!仕方ない、とっておきの方法を教えましょう。
試合当日、試合当日の朝です。「あら食パンが無いわ~」と云いながら、
少し離れたコンビニまで自転車をこぎながら食パンを買いに行って下さい。
ちょっとばかり、足を刺激するだけです。
それでいて主婦としての任務を全うし、ひとときりでも独りの時間を過ごせる。
つまらない緊張感を煽る、非日常を作り上げることは禁物です。
いつも通り、いつも通りでいいんですよ。
あとは試合直前に、直前って云ったって、本当に対戦相手と挨拶を交わし、
サーブ4本の練習のとき、足をバタバタバタバタ、ジョギングしているように動かす。
これが大事です。そして、これで充分です。
プロやテニス漬けの学生、そんな人たちがやっているようなウォームアップは現実的に不可能なはずです。
心配しなくてはいけないのは、準備不足だと思い込んで、
不安な気持ちいっぱいのまま、ずるずる試合を始めてしまうことです。
繰り返し云います。腕や肩じゃありません。
足です。足だけです。コンビにまで食パンと足バタバタです。
お忘れなく。

メンタルなんて関係ない

「テニスはメンタルスポーツだ!!。」そんな事を大々的に云っている三流テニス雑誌を見つけたら、即刻、捨ててください。
それこそ、ゴミ箱にポイ。ゴミ箱でもまだ足りない、ゴミ収集車に直でお願いします。
「私、精神的に弱くて・・・」
「緊張しちゃうから・・・」
「振り切れなくて・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
 Noノー!!
あるショットを打つ時に手が縮んで振り切れなくなったり、足が動かなくなったりするのは、はっきり云ってメンタルのせいじゃなく、
単にあなたが下手だからです。技術的な問題です。
仮に、あなたはフォアが上手でバックが下手だとしたらどっちが振り切れなくなるでしょうか。
おそらく、あなたはバックと答えるでしょう。しかし、あなたはこう云うかもしれません。
「私は現にフォアが得意でバックが不得意ですが試合になるとどちらも振り切れなくなる・・・・」と。
それはあなたが得意だとおもっているだけで実のところどちらも下手なのです。
「いつも思い切り振り切れるフォア、スピードもあるしスピンだって打てる」確かにそれらは技術です。
しかし、試合における技術とはそれらに正確性、安定性が加味されたものを指して云うのです。
僕が学生時代、テニス部の仲間と対戦相手についての情報交換をすることがありました。そのときのやり取りを思い出します。
 Q 「今度、アイツと当るんだけど」
 A 「あいつはバック無いよ」
どんなショットもある一定の正確性、安定性を持たなければ「無い」も同然です。
          • ちょっと待った!ちょいと待っておくんなせー!!
僕が言いたい事は、そんな事じゃないんです。ついついムキになってしまいました。傷ついた方はすみません。
僕が本当に云いたい事は、あまりにも「テニスはメンタルスポーツだ」という言葉が氾濫して、
独り歩きしたその言葉が誤った意味を持ちながら多くの人たちに受け入れられていると云うことです。
そして、その事がどれだけ多くの人の大事な試合を台無しにさせてしまったか、振り切れなくなることやビビってしまう事と、
試合に勝つ、負けるということは、本来全く関係の無いことです。
ビビる=メンタルが弱い、メンタルが弱い=試合に勝てない、
よって、ビビる=試合に勝てない。
こんな馬鹿げた公式に、多くの人たちが支配されていないだろうか。
あなたは支配されていないだろうか。技術力の無いフォアを縮こまった腕で、それでもなんとか、コートにボールを入れようとする人。
ビビってはいけないという事に意識を奪われて、技術力の無いフォアを無理に振り切ろうとする人。
どちらが本当にメンタルが強いのか。
何とか勝とうとすることに全身系を集中する事ができる人、ビビっても縮こまっても、そいつをさらけ出しても勝とうとするあなたがメンタルの強い人です。
いや~臭いね~、匂うね~、いい話だね~

1ポイントマッチ

あなたが出場しているトーナメントは1セットマッチでしょうか。
一部のトーナメントでは3セットマッチが行われているかもしれません。
グランドスラム(全豪、全仏、全英、全米)での男子プロは5セットマッチもの試合を行うのですから、その体力は想像を絶するものですね。
ただし、1セットでも、3セットでも、5セットでも、はたまた10セットマッチでも、
1ポイントの積み重ねから構成されているという事には変わりはありません。
ゲームを得るためにも、セットを得るためにも、勝利を得るにも1ポイントの積み重ねなしにはあり得ません。
あなたはこう云うかもしれません、
「またその手のお話ですか。判ってます、もう聞き飽きたわ」。
そうです。その通りです。そんな事、みな知っています、三流テニス雑誌ならともかく、
僕がわざわざ判りきったことを声高々に云うはずもありません。
この章では、その事実を念頭に置いた具体的な試合のやり方、そして、その効果を解説していきます。
この章を読み終えたあなたはきっとこう云うはずです。
「私は、1ポイントの積み重ねを知らなかった」と。。。。
イメージしてください。
あなたは、今から朝日レディース愛知県代表と1セットマッチで試合を行います。
勝てますか?「勝てません!」あなたはそう云うかもしれません。
では、1ポイントマッチなら。「勝てるかもしれない・・・・」
そう、あなたが今まで勝てないと決め付けていた相手でも、本当は勝てるかもしれないのです。
テニスというゲームは1ポイントマッチという、勝てるかもしれない戦いを積み重ねていくスポーツなのです。
頭のいいあなたは、同時に大事なことに気が付いたはずです。どんなに格下の相手でも油断できない。
勝てるかもしれないという言葉は負けるかもしれないという言葉に置き換えることができるのです。
試合中に、あなたが考えなくてはいけないのは、試合に勝とうとすることではありません。
セットを取ろうとすることではない、ゲームを取ろうとすることでもない、1ポイントを取ろうとすることです。
ただ、ただ、目の前にある1ポイントマッチに勝とうとすることなのです。
15-0にすることです。
15-0なら30-0に、
0-15なら15-15に、
ゲームカウント3-0(30-0)であなたがリードしているときに考えなくてはいけないのは、
3-0(40-0)にすることです。
0-5(15-40)で負けているときに考えなくてはいけない最小最大の目標は、0-5(15-40)にすることです。
本当に精神的に強い人はなかなか見当たりません。
0-40や40-0、こんなときにその人の精神力が垣間見えます。
ゲームスコアやポイントに惑わされること無く、目の前にある1ポイントに集中できる人。
誰だって5-5のデュースなら「この1ポイント!」と思えるはずです。
1ポイントマッチを繰り返してきた人は、本当に5-5-のデュースになったとき、
急に勝ちを意識したり、緊張したり、平常心を失うことはありません。
「1ポイントマッチ」、「1ポイントマッチ」
試合中における最高の独り言をここに紹介します。

Are You a 九官鳥?

いったんプレーが始まってしまえば、よっぽどのことが無い限り集中するものです。
飛んできたボールに、体が自然に反応するからでしょう。
では、集中しなくてはいけないのは、いったいいつだ。それは、プレーとプレーとの間、ポイントとポイントとの間。
そうです。サーブを打つ前やレシーブをする前です。逆に云うなら、この一瞬さえ集中することができれば、ゲームを通して集中できていると云えるのです。
っとここまでの話で、この章が終わるなら、どうか僕のことを強く叱ってください。
無論、そんなはずはありません。大事なことは、
その集中の仕方、集中するということの具体的な意味を知り、実行することは、さもなければ、
あなたも試合会場に必ず現れる「集中!集中!」と繰り返し叫び続ける九官鳥になってしまいます。ずばり、集中するとは、リハーサルすることです。
サーブ前に、レシーブ前に、あるプランを持って頭の中で実際に打つのです。
プラントは「相手のバックにサーブを打つ」とか「フォアにサーブが来たらクロスに打ち返す」とか「バックに来たらロブ」というように配球を決定すること。
そして、プランが決まったら時間が許す限り、それを何度も何度もリハーサルします。
つまり、イメージするのです。
もし、あなたやあなたのペアが集中できていない場面に遭遇したら「集中、集中!」ではなく「サーブどこに打とうか?」「レシーブはロブね」のほうが、よっぽどいいですね。あなたの「集中!」は九官鳥の「おはよー!」ではなかったですか?

あなたは下手です。相手も下手です。

「たいして技術的な差はないと思うんだけど、勝てないな~」
ってなことを感じながら、この”試合のやり方”を読み始めた方はかなり見込みがあると思っていただいて結構です。
逆に試合前、後に、「私は下手だから、勝てない」と思っている方、厳しい言い方ですけどもはっきり云ってあげましょう。
あなたは下手です。そして、さらにきつーく、あなたはナルシストです。とも・・・。
あなたがどれだけ上手くても(強くても)相手がもっと上手ければ(強ければ)試合に勝てません。
あながたどれだけ下手でも(弱くても)、相手がもっと下手ならば(弱ければ)、試合に勝てます。
当たり前のことです。これが対人スポーツが持つ性格であり、難しさであり、おもしろさです。
「私は下手だから勝てない」という言葉の裏に自己本位な考え方が隠れてはいないでしょうか。
あなたは確かに下手かもしれない。それはそれでいいじゃなですか。
では、相手は本当に上手いのか?あなたがあなた自身の事を下手というなら、無理に過大評価する必要はない。
しかし、相手を過大評価する必要も全く無い。
ちょっとばかり、過去に優勝経験があるとか、聞いたことのある名前だとか、シードだとか、ともすると、同じ所属に強い人がいるとか、
それだけの理由で試合をやる前から、勝敗をあなた自身が決め付けてはいないでしょうか。
「駄目もとだから、思いっきりやってみよう!!」
こんな言葉をよく耳にする。僕の経験上、こういう”さわやかな人”ほど楽な相手はいない。
あなた自身・・・
「駄目もとだから、思いっきりやろう」を「どうせ負けるなら、ガンガン打っちゃえー!」という意味にすり替えて、
何もしていない相手に”自滅”してしまったことは無いでしょうか。
「もうちょっと慎重にやればよかったなぁ~」では、後の祭りである。
試合に勝っている人は、皆知っている。
「自分は、下手である」でも、「相手も下手である」ことを。

トーナメントで強い人

テニスでいう強さとは何か。トーナメントでいう強さとは何か。
このあまりに漠然とした乱暴な質問の答えの中に”試合に勝つ”ために必要不可欠なキーワードが埋め込まれているのです。
そして、それはあなたのゲームにおいて、プレーにおいて、前述したプランにおいて、具体的な指針を与えてくれることをお約束いたします。
ジャジャーン!(回りクドイのが僕らしくてサイコー!)
さて、ジャンケンのグー、チョキ、パーのうち一番強いのはどれでしょう?
答えは簡単です。一番強いのはありません。
テニスでも同じ現象が起こることがあります。
AがBに勝って、BがCに勝って、CがAに勝つ・・・
陸上競技の100m走ではどうでしょう。Aが10秒、Bが12秒、Cが13秒なら、Aが一番速いですね。
これが対人スポーツとそうでないスポーツの決定的な違いです。
誤解しないでください。ジャンケンと同じように、三つ巴になっていいと云っているのではありません。
相手がグーならパーを、相手がパーならチョキ、相手がチョキならグーを出しなさいと云っているのです。
そうです、あなたのテニス技術も、強さも相手があって初めて存在するもの。
すなわち、テニスでいう強さ、トーナメントでいう強さとは、ある特定の相手に対しての強さではなく、普遍的な強さを持つことなのです。
どれだけあなたのサーブが速くても、早いサーブに滅法強いレシーバが相手なら、全く武器になりません。
どれだけあなたのフォアレシーブが強烈でも相手のサーブがバックにしか来ないなら、何の役にも立ちません。どれだけ・・・・・・
相手を見なさい、自己本位はやめなさい。
「上手くなったのに・・・」
「調子が良かったのに・・・」
「昔は勝てたのに・・・」
こんなことを感じたことはありませんか?
逆もあります。「何故か勝てた!」
これらのゲームをもう一度、思い返してみてください。
あなたは相手を見てプレーしたでしょうか。
おそらく、テニスに限らず、対人スポーツ全般において、次から次へと現れる(変化する)対戦相手に立ち向かう万能な武器はありません。
だからこそ、その相手に対して、自分の武器、自分のテニスを押し付けるのではなく、
相手を見て、相手の嫌がるプレーを常に考えながらコツコツポイントを稼がなければ普遍的強さ、トーナメントでいう強さを得ることはできないのです。

試合のやり方

「くやしい!くやしい!何故、負けたか」
「もっとあ~すれば・・・」
「もっとこうすれば・・・」
はっきり云って遅い!
試合後に反省してはいけないはずもないが、遅い。
あなたが試合後に云っている反省のほとんどが実は試合中にできたのではないか。
あるいは、試合後に気づいたことのほとんどが実は試合中に気づいたのではないだろうか。
テニスのゲームには一発逆転ホームランや100m走のように一瞬のうちに勝敗が決まってしまうスポーツではない。
言い換えるとミスを取り返せるスポーツとも云える。
何も試合が終わるまで、反省を待たなくてもいい。
たいして、力の差はないと解っている相手にズルズル負けてしまったことはないだろうか。
大量リードと思いきや、ズルズル逆転負けを食らったことはないだろうか。
例えば、相手に0-3とリードを許す。
テニスはどんな素晴らしいショットを相手が打ったとしても、突然、0-3にされることのないスポーツだ。
0-3になったら、そうなるまでのプロセス、情報が積み重ねられる。
3-0でリードしているなら、それだけのプロセス、情報。1-1なら、それだけのプロセス、情報。
1ポイント終わる度に新鮮なピチピチした情報が次から次へと流れてくる。これが相手の嫌がること、プランを決断するための糧だ。
あなたがリードしているなら、何故リードしているのか。あなたがリードされているなら、何故リードされているのか。
答えはそこまでのプロセス、情報にある。
何故、ズルズル負けたのか。
答えは、その問いを試合中にしなかったからだ。
試合中のミスを試合中に取り返さなかったからだ。
試合のやり方が解らないというなら、誰も判らないと云っておきましょう。何の情報もないのですから。

哲学を持ちなさい

プレイヤーは必ず誰でも、ある種の哲学を持つものです。
哲学とは云えないまでも、自分なりの試合のやり方、考え方。
この手紙は、僕のたかだか14年のキャリアから生まれた哲学を、半ば自分に言い聞かすように書き上げました。
そして、また書き直さなければいけないかもしれません。
試合のやり方とはいっても、結局、現在の僕のやり方です。
ただ、あなたの哲学が生まれるまでの参考にでもなれば・・・・・・・。

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最終更新:2008年10月22日 01:18
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