モデルを作るとき、最初はできるだけ単純なものを考えた方がよい。
物理系なら、まずは1つの質点に、単一の方向から力が働いている時を考えたりする。
そこで、
世界とは何かを考えるときも、まずは最小の世界のモデルを考えると良いだろう。
ここで、先の物理系のモデルは最小の世界モデルには適さない。
物理モデルには、質点の他に、原点、力、質点の移動できる空間が必要である。
また、この動きの観測者が必要である。物体の運動には影響しないが、観測者がいなければ、原点や原点からの距離が定義できない。
このモデルを解釈するには原点の存在が不可欠であり、その導入は観測者に委ねられる。
どうやら、世界の見え方というのは観測者に依るようである。
ならば、観測者の外にあるものを想定しなくても世界は成立するだろう。
それを実際に考えた例として、デカルトが有名である。彼は、観測者の外にあるものを全て否定し、観測者のみから得られる世界のモデルを示した。
ただ、これもまた、最小の世界ではない。彼は観測者に自身を選んだ。つまり、それは人間である。
最小の世界を考えるには、最小の観測者を想定しなくてはならない。
ここで、最小の観測者とは何かを考える。だが、観測者とは一体何なのか。
(書きかけ)
最終更新:2008年05月02日 01:46