1979年度
本試験
世間胸算用・世の中に、借銭乞ひに出あふほど〜さらりと埒をあけける。
追試験
更級日記・足柄山といふは
1980年度
本試験
源家長日記(後鳥羽院が『千載和歌集』の撰者藤原俊成に、九十の賀を賜った前後の記事) 今年、三位入道は、〜いかさまにせましとのみ思ひあへり。
追試験
夜の寝覚・この君に、姫君はいま五つばかりが年上にものし給へば、ことごとおとなび給ひにたるを〜まづ大姫君の御事を、八月一日と取りて、いそぎ給ふ。
1981年度
本試験
宗祗終焉記・二十七日、二十八日、この両日はここに休息して、〜国府に出で侍りし。
追試験
増鏡・さても院のおぼし構ふる事、〜あはれに心細げなり。
1983年度
本試験
平家物語・この頼政、一期の高名とおぼえしは、〜流されけるとぞ聞こえし。
追試験
与謝蕪村・
新花つみ・結城の丈羽、別業をかまへて、〜秋のくれ仏に化ける狸かな
1984年度
本試験
徒然草・百七十五段・世には心得ぬことの多きなり。〜をかしく、つきづきし。
追試験
十訓抄・或人言はく、人の世にある習ひ、驕慢を先として穏便なるは少なし。〜穏やかなる思ひを先とすべし。
1985年度
本試験
奥の細道・月日は百代の過客にして〜路次の煩ひとなれるこそわりなけれ。
追試験
成尋阿梨闍母集・人々のおのが思ひ思ひもの言ふも、耳にも聞き入れられず、〜あまりの命長き身恥づかしうぞ。
1986年度
本試験
和歌威徳物語・小式部が歌のよきは、母の和泉式部によませて、〜まことに名誉の歌人なるべし
追試験
本居宣長・
鈴屋集・A明らかに和らぐといふ年の、八年といふ年〜思ひやる身を思ひやらなむ・B棟隆のぬし、今は俗ながら、悦可と法師名をさへつきて〜うき世のものと思ひ捨つらむ
1987年度
本試験
松平定信・
花月草紙・今日はいとのどかなり。いでや隅田河原の花見んと、〜つひにこぎ帰りしとか。
追試験
吉野拾遺・ひろなりの皇子の、いまだをさなうおはしましける時に、〜いとせめて覚え侍りしか。
1988年度
本試験
撰集抄・過ぎぬる八月の初めつ方、西山の西住上人とともなひて、〜いとありがたきことには侍らずや。
追試験
平家公達草紙・安元三年三月一日ごろ、内裏にて、〜とぞのままひける。
1989年度
本試験
源氏物語・胡蝶・更衣の今めかしう改まれるころほひ、〜はかばかしうも聞こえたまはず。
追試験
源平盛衰記・澄憲、そのかみ法住寺殿にて、御講の導師勤めけるついでに、〜底にがにがしき景気なり。
最終更新:2022年05月12日 09:14