ルール

レース中のシチュエーション別に、注意すべきルールをまとめた。
ルール違反でペナルティを実行しなければならないのはレース中。=4分前(準備信号)からフィニッシュまでの間。 
 

スタート

状況 注意すべき規則 対処
シバしている列に割り込む

12条「同一タックでオーバーラップしていない場合」(クリアアスタンクリアアヘッド)

クリアアヘッドでシバしている艇を避ける(追突禁止)

15条「航路権の取得」(避けるルームを与える)

割り込んですぐ上艇にあたらないよう、割り込んで接触まで目安5秒以上確保できるようなスペースに入ること。
シバ中にタックがかえった

10条「反対タックの場合」(ポートスターボ)

上に十分な余裕があって意図的にタックするのでない限り、絶対にタックを返してはならない。

ポートになったらすぐもう一度タックしてスターボに戻す。(シバタック)

シバ中にバックした

22.3条「セールを逆に張ること」(バック中は他艇を避ける)

後方に十分な余裕があって意図的にバックするのでない限り、絶対にバックしてはならない。

バックしてしまったら波舵でクローズにして前進する。

シバしていると下に他艇が入ってきた

15条「航路権の取得」(避けるルームを与える)

シバ中は後方に注意しておき、下に入ろうとしている艇とラップする前に自らベアして下のルームをつぶし、その艇が自艇に「避けるルームを与えられない」配置にする。
入ろうとしている艇があきらめたら、ラフィングして自艇のための下のルームを稼ぐ。
 
シバ中に下艇がラフィングしてきた

定義「避けている」(b)(定義「避けている」)

下艇がラフィング開始したときにただちに接触する位置にいてはならない。(下艇を「避けていない」)
下艇がラフィングしても5秒以内に接触しないよう、自艇と下艇の間にルームを確保する。

11条「同一タックでオーバーラップじている場合」(上下)

下艇が風位までラフィングしても接触しないよう回避する。(上記6)で「避けている」ができていれば、理論上接触は必ず回避できる)
ただし、自分が風位に向いてバックしたりタックを返したりしないこと。
シバ中にラフィングして上艇のルームをつぶした

16.1条「コース変更(避けるルームを与える)

コース変更から接触まで5秒以上確保を目安とし、上艇が近い時は急激なラフィングを行わない。

42.2条「禁止される行動」(b)(1)(ロッキング)

ラフィングのためオーバーヒールをつけた後一気に起こすが、そこでアンヒールさせるとロッキングをとられる。

シバ中に風軸を向いた

のでスカリングでベアした

42.3条「例外」(d)(スカリングの例外)

風位からクローズのコースまでベアするためのスカリングは、禁止事項の例外として許される。
走り出しで大きくヒールをつけ一気に起こして加速した

42.2条「禁止される行動」(b)(1)(ロッキング)

ラフィングのためオーバーヒールをつけた後一気に起こすが、そこでアンヒールさせるとロッキングをとられる。
リコールしそうなのでベアして下艇の前を横切ろうとした

11条(同一タックでオーバーラップしている場合)(上下)

下の下。やってはならない。死刑。
下に十分なルームがあったり下集団がラインから十分離れていて、下集団の前を走りきれればよいが、下集団が走り出してしまうような時刻であれば逃げ場がない。

またタクティクス的にも、もともと上からスタートしようとしたのは上有利か右のコースをとりたかったからなので、下に流してしまうとその後のコースでの挽回も難しくなる。

なので、不用意に周囲よりも前に出て「リコールしそう」にならないよう神経を使うこと。
下イチからスタートしようとしたがマークの上側を通過できそうになく、上には他艇がいてタックもできない

17条「同一タックでのプロパー・コース」(同一タックでのプロパーコース)

シバの位置取りで予測が甘いとこうなる。

風位に立つまでラフィングしてマークを通過する。このコースが自艇にとってのプロパーコースなので、上艇はラフィングに応じなければいけない。ただし上艇に避けるルームを与えること。
※それでもマークを通過できそうに無ければ下記の方法でタックする。

14条「タッキング中」(タッキング中)

タックすると上艇と接触しそうな場合は、一度ベアして上艇との間にルームを作ってからタックし、ポートで上艇のスターンを通る。※その後に続いてやって来るスターボ艇に注意すること。

上イチからスタートしようとしたが下艇に追い出され、下には他艇がいてベアできず、上にも他艇がいてタックできない。

Ⅽ節前文(スタート前はマークルームを要求できない)

シバの位置取りで予測が甘いとこうなる。

スタートラインを横切るまではマークルームを要求できない。上艇に通過のためのルームを与える必要もない。

17条「同一タックでのプロパー・コース」(同一タックでのプロパーコース)

下艇が後ろから追いついてラップしていたのなら、下艇はスタート信号後にプロパーより上して走れないので、それによってルームができる可能性はある。
リコールした

29.1条「個別リコール」(個別リコール)

X旗による個別リコールの解消中は他艇を避けること。

30.3条「U旗規則」(U旗規則)

U旗の場合リコール艇は失格UFD。ただしゼネリコならリセット。

30.4条「黒色旗規則」(黒色旗規則)

黒色旗の場合リコール艇は失格BFD。ゼネリコでもリセットされない。延期または中止の場合、レース再開の予告信号前にその艇のセール番号が掲示され、その艇は帆走してはならない。

本部船やマークに接触した

44.2条「1回転と2回転ペナルティー」(1回転ペナルティー)

できるだけ早く他艇から離れた後、1タック1ジャイブを含む回転を、同一方向で行う。

※アンカーロープはマークに含まれない。

22.2条「ペナルティの履行」(ペナルティの履行)

ペナルティを履行中は他艇を避けていなければならない。

 

クローズホールド

状況 注意すべき規則 対処
下艇と並走 避けている  
ポートスターボ ポートスターボ  
タックしたいが上に艇がいる 急激な権利の取得  
                              ポート帆走中に下艇と一緒にスターボ艇とミートした
障害物  

 

上マーク

状況 注意すべき規則 対処
ポートアプローチでスターボ艇とミートした    
スターボでマークに入れないが上にも後ろにも艇がいてタックできない    
マークタッチした    

 
   

 

リーチング・ランニング

状況 注意すべき規則 対処
後続に追い付かれた    
先行に追い付いた    
下艇と並走    
他艇と一緒にマークに達した 回航順  
先行艇がマーク回航後に止まった クリアアスターンクリアアヘッド  

 

フィニッシュ

 

最終更新:2018年04月04日 14:56