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恋姫†学園第二話『逆境』選択肢①




  とりあえず愛紗たちを教えることにしよう。
  特に鈴々や翠が心配だ。




  俺は放課後に今にみんなを集めて教えることにした。








「さて、まずは教材を買ってこないとな」



  俺の昔の教科書なんてどこ行ったかわからないし、出てきたとしても落書きだらけで全く役に立たないだろうし。
  なにより、恥ずかしい。
  俺は帰り道にある本屋『啓-BOOKS』によることにした。




  一回の奥にある参考書コーナーへと足を運ぶ。とりあえず中学レベルの問題集から始めるべきかな。最低限の知識がないからわからないのであって、彼女たちはもともとの頭は悪くないはず……ごく一部、不安な子もいるけど。
  と、そこには先客がいた。



  聖フランチェスカの制服を着た、小柄な少女。
  熱心に参考書を読んでいる。
  彼女の名は、朱里。
  周りのことなんて一片も気にせず、自分と本だけの世界に入り込んでいた。きっと彼女は今、物凄いスピードで新しい知識を吸収しているのだろう。
  元々向学心のある子だから、この世界の学問に興味があって仕方がないのだろう。ふと見るとすでに何冊かの本が手元に重ねられていた。すでに読み終えたのだろうか。そんなにほしいのなら買ってあげようかなと思い、俺は声をかけることにした。





「朱里、何か良い本はあったか?」



「は、はわわ!? ご、ご主人様!?」



  飛び上がってビックリする朱里。からかい甲斐があるなぁ。びっくりした表情が、声をかけたのが俺だとわかると花のような笑顔に変わり、すこしどきどきした。




「朱里は勉強熱心だな。俺も見習わなきゃ」



「は、はい、ありがとうございます」



  朱里は、俺の顔を見るなり手に持っていた本を背に隠した……気になる。俺は興味心とちょっとした悪戯心から訊いてみることにした。



「あれ、朱里。その手に持ってる本はなんだ?」



「は、はひぃ、な、なんでもないですぅ!!
  わ、私急ぎますので、それでは!!」



  朱里は分かり易すぎるほど動揺して、走り去っていった。 あれじゃぁ何かありますって教えてるようなものなのになぁ。
  盗み見た本のタイトルは






  『How to sex』奈良林祥 著






  ………こっちでもソッチ系の勉強をしてるんだね、朱里……



  俺は軽く咳払いをして気を取り直して参考書選びに戻った。



















  家に帰って早速勉強会の準備を始めた。



「よし、こんなもんだろ」



  俺は今の机に人数分の教材を積んでみんなを待っていた。



「おまたせしました、ご主人様」
「お、おそくなりました」
「準備までさせてすまない、主殿」



  愛紗、朱里、星が揃ってやってきた。みんな、やる気がみなぎっているのが分かった。よっぽど悔しいのかな。






  ふと、昨日黒須に言われたことを思い出した。



「あ、そうだ三人とも。俺の呼び方なんだけど、変えてほしいんだ」



「と、いいますと?」
「は、はぃ?」
「ほう、これまた何故?」



「ご主人様っていう呼び方はこっちの世界じゃ不自然なんだよ。一部例外はあるらしいけどね。
  昨日それを注意されたんだよ」



「そうなのですか?」
「はうぅ、それは仕方ないです」
「では、主殿も駄目なのですか?」



「うん、駄目。北郷か一刀で呼んでくれ。あ、あと様付けも駄目だからね」



「わ、分かりました……えっと、その……か、一刀さ……ん」
「は、恥ずかしいですね、えっと、か、かか一刀さん!!」
「ぞ、存外恥ずかしいものだな、む……一刀殿」





  うーん、三人とも可愛いなぁ。これはこれで初々しくていいかもしれない。
  殿、なら問題ないかな?ちょっと変ではあるけど。まぁ見た目にそう反していないからいいかな。



「あの、これは私たちだけではありませんよね?」
「もちろん、他の子たちにもそう呼ばせるよ。
  あ、ところで鈴々と翠は?」



「そういえば……」
「出てこぬな」
「あ、彼女たちならお部屋に引き籠ってましたよ」



  そこまで勉強がいやなのかい、鈴々、翠。
  本来は強要はしたくないが、ここは冷徹にならなきゃ。



「愛紗、星。引きずり出せ」



「分かりました」
「承知した」
「あ、あの、なるべく穏便に……」




  朱里の気遣いの甲斐なく、憐れにも無理やり引きずり出された二人を加えて、夜遅くまで勉強会は続いた。
  逃げようとした二人に対する愛紗、星の態度が冷ややかだったのは言うまでもない。
  とくに愛紗が怖かった。マジで。向こうの世界でも思ったけど、彼女を怒らせることだけは避けようと改めて思った。











  勉強会は連日続いた。
  それもそのはず、やるべきことは山積みだ。
  思ったとおり、鈴々と翠の進行速度が遅かったが、すぐに身に付けた朱里の協力、そしてなによりサボったら晩御飯のオカズ抜きという無情なるペナルティーが功を奏して、何とかみんな最低限以上の学力はつけられた。といってもやっぱり鈴々と翠は赤点ぎりぎりなんだけどね。愛紗と星は平均点くらいは取れるようになっていた。要領いいからなぁ、彼女たち。
  特に朱里はあっというまに俺を追い抜いて、今では俺が習う側だったりする。なんとも情けない話だが……。




  ま、これで勉強の問題は一段落ついたといえる、かな?鈴々と翠は可哀想だが今後も強制的に勉強させないとすぐにだめになりそうだけど。

7/26 12:35 第一回修正


  • 更新のやり方わからないので誰かやっておいて下さい。
    たぶん「わかり易い」が「わかり安い」になってます
    ヨロですm(__)m -- 刹那 (2008-11-03 09:50:12)
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最終更新:2009年02月16日 10:16