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恋姫†学園第二話『逆境』選択肢②



  蓮華たちは大丈夫だろうか。
  気になって俺は放課後、二年二組をたずねた。

「あ、思春。蓮華、まだいる?」

「ん、あぁ北郷か。蓮華様なら、あそこに」

  思春が指差した方を見ると、なるほど、窓際の席に蓮華はいた。
  一生懸命になにかの作業をしているようだった。

「サンキュ、思春」

  俺は礼を行って蓮華のほうへと足を進めた。
  蓮華は何をやっているのだろうと気になり、後ろから覗いてみた。
  机の上にあったのは数学の教科書だった。

「む、これが同じ項で……いや、そもそも開校式とは何だ?  ……むぅ……」

  熱意は伝わってくるが、予備知識なしにいきなり二年生の問題は無理だよ、蓮華……
  俺は声を掛けることにした。

「頑張ってるみたいだな、蓮華」

「な!? ……か、一刀!?」

  慌ててノートと教科書を隠す蓮華。う~ん、可愛いな。
  思わずニタニタと笑ってしまう。

「北郷、戯れもほどほどにな」

  いつの間にか、息が吹きかかるほど近くに忍び寄った思春から冷たく釘を刺された。
  いや、目が据わっててしかも声にもとげがあって怖いよ、思春さん?
  その様子にあきれたように蓮華が口を開いた。

「思春、もう良い。で、一刀は何をしにきたのだ?」

「ん、蓮華たちが困ってないかと心配になって様子を見に来たんだよ」

「な、べ、別に困っていることなど……」

「ないって? 別に恥ずかしがらなくてもいいよ。
  この世界に来たばっかりなんだから勉強が出来なくても当たり前だし」

「う、うむ……そうだ、確かに今は勉強ができないが、すぐに………!!」

「分かった、分かった。まぁ蓮華なら努力家だしすぐに追いつけるよ」

  息巻く蓮華を抑える。

「そこで提案なんだけど、なんなら勉強手伝おうか?」

「へ?」

目を丸くして驚く蓮華。
  珍妙な生物を見るような目で見ないでほしい。

「前の世界では俺のほうが教わる側だったけど、一応俺だってこの世界では中くらいの成績はあるんだよ。
  基礎くらいなら教えられると思うし。
  そしてなにより、困ってるのを見逃せないしね」

「一刀……」

嬉しそうに微笑む彼女はとても魅力的で、思わずドキッとしてしまった。



「水を差して悪いが、このままだと日が暮れるぞ?」

蓮華に見とれていた俺を思春が戒める。

「あ、やば。んじゃぁ一緒に帰ろうか」

「……あぁ!」





  帰り道、一緒に本屋で参考書を買ってから帰った。
  本屋で知的快楽に悶える穏の対応に戸惑ったが、流石は上司、蓮華がうまくやってくれた。





  さて、夕食を終えて勉強会となったのだが、はたしてこれは勉強会といえるのだろうか?
  小蓮が俺の左腕に抱きついていて、それを見た蓮華が負けじと右腕に抱きついている。
  穏はまた知的快楽に襲われて嬌声を上げている。正直、なまめかしくって困る。
  大喬、小喬は冥琳といちゃいちゃしていて、とても楽しそうだ。
  唯一まじめに勉強しているのが思春なのだが、時々俺に向ける冷ややかな目が痛い。


  妙にピンク色の空気の中、俺は当惑していた。


  これで勉強が一向に進まないのなら注意すればよいだけのコトなのだが、ちゃんとみんなの勉強が進んでいるから質が悪い。
  小蓮と蓮華は俺の腕に抱きつきつつも、開いている腕でせっせと勉強し、穏は快楽に震えながらも物凄い勢いで知識を吸収し、時々他の娘たちの勉強を見てあげている。
  勉強を一向にしたがらなかった大喬、小喬だったが、冥琳のいうことはよく聞くようで、いいところを見せようと一生懸命だ。
  冥琳も、元々学問は得意のようで、難なくこなしている。


  唯一俺だけが両手を塞がられて何も出来ていない。
  しかも、俺が席を立とうとすると小蓮、蓮華の二人にものすごい目でにらまれるため、一歩も動けない始末。
  もはや拷問の類だろ………
  勉強会が終了して俺が解放されたのは始めてから三時間がたってからのことだった。




  先日の様子を見て、呉の皆は俺がいなくても勉強ができるだろうと安心した俺だったが、その認識は甘かったようだ。
  小蓮は俺がいないと勉強しなくなるし、蓮華はそれを戒めようとするので精一杯。
  蓮華に頼まれて教師役をしていた冥琳は大喬、小喬を自分の部屋に連れ込み、本格的にいちゃいちゃし始める始末。
  穏は蓮華たちという教える相手がいなくなった途端、学校の勉強とは無関係な、自分の興味のあることしか勉強しなくなり、思春はその惨状を俺に子と細かく伝えてきて、復帰を促してくる。
  どうやら俺なしでは空中分解するようだ。



………こんなまとまりのない国がよくあんな強大国になれたものだ………



  しぶしぶ俺は身動きすら許されない女の花園という名の監獄に連日収容されることとなった。
  この毎日はヤバかった。
  精根使い果たして死ぬかと思った。





  皆の協力と努力、そして俺という憐れなる犠牲のおかげで皆、みるみる成績が上がっていった。
  俺は勉強できなかったので逆に落ちたが。
  何か言いようのない不満が残るが、取り敢えずのところ、問題だった勉強に関しては解決されたし、良かったことにしよう。


……そう俺は自分を偽ることにした。








蓮華フラグ①

を入手した!!













  • 更新のやり方わからないので誰かやっておいて下さい

    おそらく、「精魂使い」が「精魂伝い」になってます
    ヨロですm(__)m -- 刹那 (2008-11-03 09:44:33)
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最終更新:2009年02月16日 10:17