俺たちに明日はない

09.俺たちに明日はない(Bonnie and Clyde 1967年 アメリカ)

監督は、アーサー・ペン(Arther・Penn)。主演はウオーレン・ベイティ(Warren・Beatty)、フエイ・ダナウェイ(Faye・Danaway)そしてジーン・ハックマン(Gene・Hackman)です。ところが、私が妙に印象に残ったのは、共演者としてのマイケル・J・ポラード(Michael・J・Pollard)とエステル・パーソンズ(Estelle・ Parsons)なのです。最近になって、エステル・パーソンズはこの映画出演でアカデミー助演女優賞を獲得したとわかり、その演技の凄さから納得しました。


ボニー・パーカー(フエイ・ダナウェイ)とクライド・バロウ(ウオーレン・ベイティ)


C・W・モス(マイケル・J・ポラード)です。往年の野球のホームランバッターベーブ・ルースを思わせるお面相。そしてどこかとぼけたユーモアのある演技で目をひきます。映画では運転手の役です。


警官に襲われ、恐怖のため夫であるクライド・バックの兄バック・バロウ(ジーン・ハックマン)の後を追いかけるブランチ・バロウ(エステル・パーキンズ)。そのすごい金切り声、追いかける足の速さ、圧巻ですぞ。
この映画は、1930年代のアメリカの大恐慌時代に実在した銀行強盗、ボニーとクライドの出会いと死に至るまでを描いた犯罪映画です。当初配給元のワーナーブラザーズは、この映画の価値を認めていなかったが、公開されるやその斬新な内容が批評家たちに絶賛され、若者が続々と映画館に集まりだしました。そして最終的には空前の大ヒット作品となりました。1967年のアカデミー賞では、作品賞をはじめ10部門にノミネートされ、助演女優賞と撮影賞を獲得しました。


テキサスレンジャーの一人を捕えて、写真撮影をしようとするクライドの兄バック(ジーン・ハックマン)。ここに登場するカメラは、グラフレックス社から発売されたセンチュリー・グラフイックと思われます。しかし、このカメラは1949年発売となっています。この映画の物語は1930年代の話ですから、時代考証が合っていません。なお継続して確認はとりたいと思います。


ボニーとクライドは銀行荒らしの連続でした。しかし長続きはしません


映画の最後の場面です。待ち伏せされた警官隊の一斉射撃を浴びて、蜂の巣状になって絶命するボニーとクライドです。

(未完成)

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最終更新:2015年07月03日 06:33