それは、ある日シンが学校から帰っていた時のこと。いきなりシンの目の前に謎の怪物?が現れたことから話は始まる。
シン「…な、何だよ、オマエ?」
??「僕が何者かって?…イージャン、別に知る必要ないよ…そんなこと。だって君の体は…今日から僕のものなんだから…!」
シン「ハァ?…ってか、オイ…ち…近寄るな!う…うわぁぁあああ!!!」
それっきり、シンの意識は途絶えた。
それからと言うものの、シンの様子はがらりと変わった。子供っぽくなったとでも言うのだろうか。
シン?「
こなたぁ!早く学校行こうよぉ!…早くお姉ちゃんに会いたい~!!」
こなた「…前々から兆候あったけど、まさかシン…完全に乗っ取られちゃったかな…?」
シン?「何ブツブツ言ってんのさ。もう…こなた遅いから、先に学校行くよ!」
こなた「わ!ちょっと…」
シン?「答えは聞いてない!」
あと、大きく変わったことがもう一つあった。それは、妙な口癖が増えたということだ。
そして登校途中のこと。シン?は御機嫌に歌を歌っていると…前に柊姉妹を見つけた。
シン?「いーまと、みらーい、ひーとつにとけあーうしゅーんかんー♪…って…わー!
かがみお姉ちゃんだ!お姉ちゃーん!」
そう言ってシン?はブレイクダンスを踊りながら、かがみの元へと走ってくる。
かがみ「げ…!アイツがやってきたわ…。シン、なんか最近ずっと変なのよね…」
つかさ「そだね…。それになんだか…私のこととか…全然相手にしてくれないし…」
かがみ「つ…つかさ。あんなヤツに相手されると疲れるだけよ。そんな…落ち込むな」
そうこう言ってる間に、シン?はかがみの前にやってきた。
シン?「お姉ちゃん、おはよう!朝から会えるなんて、僕…幸せだよ!」
かがみ「ちょっと…!声が大きいわよ。それに大袈裟よ…、朝会ったくらいで…」
シン?「それじゃあ、さっそく朝の挨拶…っと☆」
かがみ「へ?ちょ…!」
シン?はいきなりかがみの顔を両手で掴んで自身の方に向ける。シン?は赤紫の目で、かがみの瞳をまっすぐ見つめていた。
かがみ「な…何するつもりよ!?」
シン?「挨拶代わりのチューだよ!」
かがみ「チュ…チュー!?もしかして…ア…アンタが…私に!?」
シン?「そうだよ。なんか問題ある?」
かがみ「オ…大アリよ!…こ…恋人でも…ないのに…」
シン?「そうなんだ…。よくわかんないけど…じゃあ、僕達これからその恋人になれば問題なイジャン♪じゃあ、するよ。いいよね?」
かがみ「わ…わわわわわけわかんないッ///…つ…つかさッ、助けて!」
つかさ「…お…お姉ちゃん…シンくんと、そういう関係だったんだ…。…ど…ど…どんだけー!!」
そう言って、つかさは泣きながら駆け足で去っていった…。
シン?「邪魔者もいなくなったね…。そうだ…、今度家に遊びに行ってもいい?言っとくけど、答えは聞かないよ」
そう言って、シン?はゆっくりとかがみに唇を近づける。
かがみ「ちょ…ちょっとタイム!やっぱ…お…おかしいわよ!アンタ…普段はこんな強引じゃ…!
そ…それに、こ…こういうことはもっと人目に付かない所で…///」
かがみの言葉も聞かず、ついにお互いの唇が触れ合おうとした…その時のことだった。
ここで不意にシン?の体が止まったのだ。
シン?「アレ…?体が…動かないや…。まさか…!」
シン?は自身の精神世界に目を向ける。すると、この体の本来の持ち主の精神が暴れていた。
シン「(こんのォォ!!誰だか知らないけど…人の体で好き勝手するなぁーーーッ!!)」
シン?「やめてよ!!邪魔しないd……わ…わぁ!!」
そしてシン?の精神は体から弾き飛ばされた。
シン「(ハァ…ハァ…!なんだったんだ…アイツ。オレの体を好き勝手に操りやがって…)」
シンは久方ぶりに、なんとか自分の体を取り戻した。だが、シンはここで自身が抱きしめている存在に気づくのである。
かがみ「………」
それはかがみであった。しかもかがみは観念したように目を閉じ、顔を真っ赤にしながらも唇をシンに差し出している。
恋愛事に鈍いシンでも、かがみが何を待っているかが…一目瞭然だった。
シン「う…うわぁぁぁぁあああ!!ご…ごめんッ!!オレには…オレには…そんなことォォ!!」
シンは慌ててかがみを離し、その場からガードレールを飛び超え道路に出て行く。そして…車に跳ね飛ばされた。
かがみ「きゃッ…!シ…シン!」
だが、シンは生きていた。さらに、血だらけになりながらも…なおも獣のような叫び声をあげながらどこかへ走り出していったのだった。
かがみ「な…何よ…。どうせなら、さ…最後までしちゃえば良かったのに……って、何言ってるのよ私はッ!!」
ちなみに数時間後、シンが道端で倒れているところを発見され、病院に担ぎ込まれたのはまた別の話。
最終更新:2007年11月29日 17:35