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避11-615

こなたに聞けなかったな…うー…どうしよ…」
帰宅後、かがみはベッドに寝転び天井を見上げながらつぶやいた。
いつものように昼休みに集まって話もしたし、聞くタイミングもあった。
だが。なぜか聞くことが出来なかった。
昼休みにでも聞いておく、とシンに言った手前聞き出す必要はあったのだが…
「あら、何か悩み事かしら?」
「!?」
声に驚きガバッっと体を起こす。
そこに立っていたのは少し大人っぽいかがみ…ではなく、母みきだった。
「お母さん!?い、いつからいたの!?」
「うー、どうしよ…の辺りかしら?だってノックしても返事がないんだもの」
「~~~!!」
頬を赤くして声にならない声を出す娘。その様子を不思議そうに見つめる母親。
この親子、顔は似ているが性格は全く違うようだ。
「で、一体何を悩んでたの?うーん、あ、もしかして、恋愛かな?」
「う゛!!」
冗談ぽく言う母についつい反応してしまうかがみ。結果として、かまをかけられた格好になった。
「あら、当たりみたいね。」
「いや、ほら、その、あの…それは…」
取り繕おうにもすでにバレバレだった。こなたやつかさ、みゆき相手ならばこのまま強引に押し通すだろう。
だが、相手は自分をよく知る母である。
(隠し事は無理か…)
かがみは観念したかのように事を相談する。

「なるほど、好きな人がかがみの友達の好きな人の事を聞いてきたわけね?」
「うん、そう…」
かがみの脳裏に今朝のシンの顔が浮かぶ。
『サンキューな、かがみ!』
満面の笑みで感謝を述べるあいつ。裏を返せば、それほどまでに思い悩んでいたということだ。
あいつとこなたは一緒にいる時間も多いし、きっと姉弟…いや兄妹のような関係なのだろう。
そして、それが何かのきっかけで思慕の情に変わったとすれば…。
ただの友人である自分に出る幕はない。
「確かに、普通に考えればその男の子はかがみの友達のことを慕ってるんでしょうね。」
「そうだ…よね…」
「でもね…恋愛って言うのは最後まで何があるかわからないの。
 だから、最後の最後まで悪あがきしなさい。
 足掻いてもがいて、それで駄目なら気が済むまで泣きなさい。
 …なんてね、これじゃあお母さんお節介よね」
笑いながら言った。きっと、母も色々な恋愛をしたのだろう。
そして、その経験をもって私にアドバイスをくれた。
「ううん、そんなことない。」
「あら、それならよかったわ。」
「うん…ありがとう、お母さん。」
母の言葉が、迷いを吹っ切ってくれた。
明日。明日確かめよう。こなたの、そしてシンの好きな人を…。



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最終更新:2008年04月14日 12:59
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