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13-70

「おい、こなた。起きろよ」
「…んー? シンのアロンダイト小さすぎ…! むにゃ…zzz」

 学校の帰り道。帰りの電車の中でのことだ。
オレが電車の窓から、移り変わる風景を見て「人生」というものを考えていると
「スぅー…」
 寝息を立てながら、いきなりオレの肩にコトッと頭をもたれかからせる少女が一人。
アホ面で、鼻風船がよく似合いそうな…幼すぎる寝顔を惜しげもなく晒していた。
普段、学校でもよく寝てるくせに…こういうところでもよく寝られるらしい。
つっても、徹夜でゲームばっかしてるせいだろうが…。
「………ったく。いい加減起きろよ、こなた」
 オレはありがたーい説教をしてやるべく、こなたの頬を思いっきりつねってやったのだが
こなたは全く起きる気配を見せなかった。無駄に頬が柔らかいせいで、痛みを感じていないのかもしれない。
 その柔らかな頬に対抗すべく、さらに力を入れて頬をつねってみると…
「ウー。シンのバカー…! 朴念仁ー! 主役落ちー! zzz…」
「………!」
 ま…まぁ、電車が目的の駅につくまでにはまだ少々の時間の余裕があるし…無理に起こしてやることもないと考えた俺は
なんだか自然と拳に力が入ってくるのを抑えながらも
「オレも少し寝るか…! koolになろう」 
 気を静めるべく、オレも少しだけ眠ることにした。
こなたの下らん寝言など忘れるように、ゆっくりと目を閉じ…
(デスティニーが一機…! デスティニーが二機…! デスティニーが三機――)
 愛機の数を数えるという、オレが最近考案した効果的な催眠方法を実施した。
これをかがみに勧めてみたところ、「眠れんわッ!」と即座にツッコミが帰ってきたのには驚いたが、
それはとんでもないことだ。なんたって…効果はオレが実証済み。
ほーら、どんどん意識が…遠く――なって――
「ふにゅう…! シンは空気…zzz」

 ……眠れなかった。

 そして、俺の目の前が真っ赤になってどのぐらい経ったろうか。
『○△駅~。○△駅~。お降りの方は、足元に気をつけて――』
 いつの間にやら、電車は目的の駅に着いていた。そして…
「ふぁあ…!」
 こなたがやっと起きやがった。アホ面をさらに満開にして。
「おお…シン、お早うー! zzz…」
 しかしながら、寝ぼけてるらしい。オレはそのアホっぷりに敬意を表してポカッとその頭を軽く叩いたあと…
さっさと電車から降りた。


 そこに、こなたを残したまま…!


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最終更新:2008年04月02日 16:38
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