14-272

シン「休日だからって昼間からごろごろするなよ……」
こなた「しーん。そこにある爪きり取って~」
シン「ったく、自分で取れよ……」
こなた「いやぁ、なんだかんだで取ってくれるんだよね~。ほれほれちこう寄れ」
シン「投げたら駄目なのかよ……」
こなた「えいっ!」
シン「うわっ! いきなり抱きつくなよ!」
こなた「だってシン、最近娘ばっかり見てるんだもん。私のことも構ってよ」
シン「そりゃこなたがネトゲーばっかりやってるからだろ」
こなた「いやぁ、ネトゲーじゃないよ。ネットのみんなに私とシンのLOVELOVE惚気話を聞いてもらってるんだよ~」
シン「な……、何言ってるんだアンタは!」
こなた「照れない、照れない♪」
シン「ふん……! こなた、もっと近づけよ」
こなた「なになに~? 爪でも切ってくれるの? ……って、んっ!」
シン「お返しだ」
こなた「もう……いきなりキスしないでよ……」


かがみ「もう~! 何やってるのよアンタは!」
シン「なんだよ! 仕方ないだろ!」
かがみ「信じられない……。その姿息子に見せないでよ!」
シン「わかってるよ! こんな姿見せられるか!」
かがみ「あー、もう! 酷い火傷じゃない……」
シン「このぐらい、家で冷やせば大丈夫だろ」
かがみ「もう少し自分の体を労わりなさい!」
シン「火事で逃げ送れた子供を見捨てられるか!」
かがみ「だったらちゃんと消防車を呼びなさいよ! 火事場に突撃するサラリーマンなんて馬鹿みたい!」
シン「馬鹿とか言うな! それにちゃんと水は被った!」
かがみ「そういう問題じゃないでしょ!」
シン「じゃあなんなんだよ!」
かがみ「何よ!」
息子『うちのお父さんとお母さんはいつも喧嘩しています。
   でもその喧嘩の内容はお互いのことを心配しているみたいです。
   好きなのに喧嘩するのっておかしいですよね』
シン・かがみ「何書いてるんだーっ!」


老婆「高良先生は優しいねぇ」
老爺「そうかい? わしが見た高良先生はやけに無愛想だったぞ」
白石「何が悲しくて男に見られなきゃいけないんだーっ!」
男性「え? 慎ましくていい女(ひと)でしたよ?」
女性「え? 無愛想だけど腕はしっかりしている男でしたよ? あれで子持ちなんて信じられない」

みゆき「今日も診察終わりましたね」
シン「……ああ」
みゆき「どうしましたか?」
シン「……別に」
みゆき「あ、あの、私何か……?」
シン「さっきの奴、みゆきのことをいやらしい目で見てた」
みゆき「は、はぅ!?」
シン「ちょっとぶっ飛ばしてくる」
みゆき「や、やめてくださいー!」(でも嫉妬してもらえて嬉しい)


シン「何……が起こっているんだ?」
こなた「シン……私もう我慢できないよ」
シン「ぐ、こなた!? その鉈をしまえ! ……ごめん!」(手刀で気絶させる)

シン「みんな一体どうしちまったんだ?」
みゆき「見つけましたよ、シンさん……」
シン「た、高良? そのメスは……クソッ!」(当身で気絶させる)

シン「レイ、レイ! みんなは何でこうなったんだ!? クソッ、レイもいない!」
かがみ「アンタを殺して私も死ぬ……!」
シン「死ぬとか言うな!」(当身で気絶させる)

シン「誰かが操っているのか!? ……くそっ、許さない! ……?」(急に日差しが途切れる)
つかさ「あははははは! 『バルサミコスだッ』!! GUUUUUUUNN!!」(グーンの上に乗ってシンを押しつぶそうとする)
シン「く、クソッ! みんなぁ!」


シン「ゆ、夢?」
こなた「なんだ……夢かぁ」
かがみ「ど、どんな初夢よ!」
みゆき「……幸せな夢でした」

数日後、みんなで集まって
つかさ「みんな初夢は何を見たの? 私覚えてないよー」
こなた「うむ。いい初夢だったよ。初夢らしく正夢になってもらいたいね」
かがみ「ま、正夢になる……!?」
みゆき「私も同じ思いです」
シン「ま、正夢!? や、やめろぉぉぉぉぉーーーっ!!」
全員「!?」

かなた『レイ君。シン君がやけに憔悴しているけど……』
レイ『正直、暇だったんです』

つかさ「あ、アレ? 私初夢見てないよー!!」

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最終更新:2008年05月02日 18:04
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