ある日の夜。
こなた「シンー、物理教えて」
シン「ゆーちゃん、明日は雪が降りそうだから今夜は暖かくして寝るんだぞ」
ゆたか「はーい」
こなた「シン?今さりげなく酷いこと言ったよね?」
シン「いや、まさかこなたから勉強の誘いがあるとは思わなくて」
こなた「まぁいつもだったら一夜漬けなんだけどさ。今回はちょっと調子が悪くてね」
シン「そうか。まぁ断る理由もないしな、早速やろうぜ」
シン「いいか、ミノフスキー粒子を限界まで圧縮した物を撃ち出すのが…おっと、もう日が
変わりそうだな。そろそろお開きにするか?」
こなた「ん~…もうちょっとだけ付き合ってくれない?」
シン「だが、あんまり一度に詰め込んでも効果は期待できないんだがな」
こなた「それなら休憩しよ。そうだ、ちょっと待ってて」
シン「?」
こなた「はい、頭を使ったら甘いものだよ」
シン「お、チョコか。…うん、美味い」
こなた「本当?」
シン「ああ、美味いよ。個人的にやっぱりチョコは甘くないとチョコとは言えないと思うんだ。
こなたはチョコって言ったら何が好きだ?」
こなた「…ぐー」
シン「ちょっと目を離した隙に寝てる!?全く、自分から勉強しようと言っておいて…」
こなた「むきゅー」
シン「また部屋に運ばないと。まぁ、日付が代わる時間だから誰だって眠いか。今日はもう
2月…あ!」
シン「そう言えば、このチョコ見たこともない形だったな。一昨日は遅くまで起きてて朝は眠
そうだったし」
こなた「むにゃ…」
シン「思えば今日一日俺のこと一度も冷蔵庫には近づけなかったな。変だとは思ってたけ
ど、こういう事だったのか」
こなた「すぴー」
シン「ありがとうな、こなた。これは味わっていただくよ」
こなた「ん…♪」
シン「後で
そうじろうさん喜ぶだろうなぁ。娘がこんな気合い入れてチョコ作ってくれたんだ
から」
こなた「ふがっ!?」
こなた(あ、あのね、シン?私が手間暇かけて本命を二つも作る女だと思う?ああ、突っ込
みたいけどもう眠いから…明日チョップしよ)
夜更かしが当たり前なこなたは、きっと日付が代わった瞬間シンにチョコをあげるんだろう
なー、と思う。
最終更新:2008年06月01日 16:41