「んっ!」
アーモンドチョコを食べていると急に
こなたが唇を突き出して何かを要求してきた。チョ
コが食いたいのか?仕方のない奴だ。
「ほら、一個だけだぞ」
そういって俺はチョコを一つ摘み、こなたの口へと持っていく。しかしこなたは食べよう
としない。そうじゃないとばかりに首を横に振り、また
「んっ!」
と唇を突き出す。勘のいい俺はその意味を察する。全く、いくらつき合っているからって
仕方のない奴だ。俺はこなたを抱き寄せ唇を重ねる。
「……っと、満足したか?」
それでもこなたは首を横に振る。もう訳が分からない。
「じゃあ一体どうしろって言うんだよ!」
苛立ち混じりにそう言うと、こなたはアーモンドチョコを一つ摘み、俺にくわえさせた。
そして
「んっ!」
さすがの俺もこなたが何をしたいかを理解する。しかし学生の身分でそれはやり過ぎじゃ
ないだろうか?そんな風に逡巡していると、業を煮やしたのかこなたの方から唇を重ねて
きた。そして俺からアーモンドチョコを奪わんとして舌を侵入させてくる。ここまで来た
ら俺も覚悟を決める。
「んっ……」
俺の方からも舌を絡みつかせると、こなたが声を上げる。普段のこいつからは想像できな
い声音に少々驚きつつもキスを続ける。チョコの甘さが口の中に広がっている。
「……ぷはっ!」
チョコがすっかり溶けてなくなり、アーモンドだけになった頃、俺たちは唇を離した。ア
ーモンドはこなたが食っている。
「なあ、何でいきなりこんなことしようと思ったんだ?」
俺は疑問をこなたにぶつける。
「ん~、何となく」
そういってこなたはいつものいたずらっ子のような笑みを浮かべる。その笑顔を可愛いと
思ってしまったのがなんだかしゃくだったので、再び俺の方からキスしてやった。
こなたとシンは付き合い始めたら、普段はゆる~くしながらもいちゃつくときは凄いいちゃ
つくと思う。根拠は俺の独断と偏見
最終更新:2008年06月02日 15:43