シン「イテテテ…」
こう「まったく、すっ転んで手に擦り傷とはあんたらしくない凡ミスだわね。
でもま、そのおかげで学園のアイドルふゆきちゃんに会えると思えば安い物かしらん?」
ふゆき「ふふ…いやだわ八坂さんったら。さあ
アスカ君、怪我した所を見せて下さい。
きちんと消毒をして、もし傷が深いようでしたら包帯も巻きますから」
シン「……いえ、天原先生。それは必要ありません」
ふゆき「えっ?」
こう「…ちょっとシンちゃん?キミは一体何を言い出すのかな」
シン「言葉通りの意味だよ、八坂。俺には天原先生に消毒用の薬を塗って貰う必要なんて無いんだ」
ふゆき「だ…駄目ですよ!そんなことを言って、もし傷口が化膿でもしたらどうするんですか!」
こう「まさかシンちゃん…すっ転んだ影響でアタマに深刻なダメージが…うう、なんと哀れな」
シン「先生がどんな薬を使っても、俺には効果なんて無いんです……何故ならば!」
クルクルクル、シュピン!
シン「天原先生と俺の間に燃え上がる恋の前には、どんな特効薬も意味が無いのだから!(キラーン)」
ふゆき「……!」
こう「あ、あま~い!甘過ぎて虫歯になりそー!!は、歯が浮くぅぅぅ!!」
ふゆき「……それなら、私は尚更アスカ君の手当てをしてあげなくてはいけませんね」
シン・こう「「へっ?」」
ふゆき「きちんとお薬を塗って、包帯も巻いて……
これ以上アスカ君の心が怪我をしないように、ちゃんと私の手で包んで挙げないと。
…そしてこの怪我をした手のように、アスカ君の心も私が包帯のように縛ってしまうのね」
シン「う……うぐっ!?」
こう「…シンちゃん、あんたお得意の甘い言葉もふゆきちゃんの前には形無しだわねー。
でも喜びなさいよー、ふゆきちゃんにここまで言わせるなんて、あんたってば相当の果報モンよ?」
シン「……す、素直に喜べねー…恥ずかしさと敗北感で…俺の胸はいっぱいだ…」
最終更新:2009年04月23日 21:36