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ひかげ「すみませんパティお姉さん、わざわざここまで連れて来て頂いて」
パティ「ノープロブレムですよー。ヒナタのお仕事見学なんてヒカゲは立派なイモートでーす。
    理解は幸せ、ゆくゆくはヒカゲもヒナタと同じく『モエ』だけでエネルギーを…」
ひかげ「やめて下さい!私、絶対にそんな風にはなりません!
    お姉ちゃんのオタク趣味のせいで、うちの生活費はいつもギリギリなんですから!」 
パティ「ギリギリジンジン、赤貧洗うが如シですねー、ワカリます!」

ひなた「――お帰りなさいませ~、御主人様~」

ひかげ「あ、お姉ちゃん…」
パティ「ヒナタは頑張りやサンですよー。まさに天然オットリしっかり者の姉属性三重奏デスね」
ひかげ「…そっか。いつもはああだけど、お姉ちゃんもお姉ちゃんなりに一生懸命頑張ってるんだ…」

ひなた「はい、大変お待たせいたしましたぁ」
客1「お前がメイドさんだ」
客2「やあ、美しいメイドさん。君のような可憐なお嬢さんにお世話をして貰えるなんて
   まるで天にも昇って行くような気分だ。俺のハートはすっかり君に狙い撃たれてしまったぜ。
   そこでどうだろう。もし良かったら今度、二人きりでもっとお互いの理解を深めてみたいと――」

ひかげ「……ッ!あの人達、お姉ちゃんに何を…!」
パティ「落ち着くデス、ヒカゲ。怒る気持ちはディ・モールトわかりマス。
    デモよ~く見てて下サイ、ヒナタなら大丈夫デスよ」

アスカ「御主人様ー?私共は今でも誠心誠意、御主人様のお世話をさせて頂いているつもりですわ。
    その点に関しましては、既に御主人様にも充分に御理解を頂いていらっしゃる筈です。
    もしや、御主人様は私共の忠誠をお疑いになっていらっしゃるのでしょうか?(怒)」
客2「う、いや、それはそうだけど…」
客1「諦めろ。この場でメイドさんを口説くのは世界の歪みだ、今のお前は歪んでいる」
客2「…すまない。俺が調子に乗り過ぎた」
アスカ「御理解頂けたようで何よりですわ、御主人様(営業スマイル)」

ひかげ「……良かった、お姉ちゃん」
パティ「メイドさんをナンパなんてオタクの風上ニモ置けまセーン。
    アキバで働くメイドさん達は、沢山の人にシアワセな気分ニなってもらう為にいるんデス。
    ナンパなんて言語道断、出前迅速落書き無用なのデスよー」
ひかげ「いや、それはちょっと違うような……だけどあの女の人、本当に格好良かったな…。
    後で私も、お姉ちゃんを助けて貰ったお礼をしなくちゃ…」
パティ「アスカのコトですね。フフフ、聞いてビックリ見てビックリして下サイ、ヒカゲ。
    実ハ!何を隠そう、アスカの正体はシンなのデスよー!!」
ひかげ「………。はぁあぁぁぁあ!?な、なんだってぇーっ!?」

後日――

シン「やあ、ひかげちゃん」
ひかげ「近寄らないでよこの変態!セクハラ、ロリコン、女装魔の三重奏男ーっ!!」
シン「え!?」

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最終更新:2009年08月17日 10:25
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