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こなた「おーいシンちゃーん。ゲームやろう」
シン「・・・ちゃん付けはやめてくれないか?」
こなた「別にいいじゃん。細かいことは気にしないほうがいいって」
シン「確かに細かいことだろうけど・・なんか納得いかないな。で、何のゲーム?」

するとこなたがシンにとっての最大のトラウマである・・あるモノを取り出した
シン「それは・・ガンダムSEED DESTINY 連ザⅡ・・!!」
こなた「そだけど・・・アレ?シンくん、なんかすっごく怖い顔してない?」
そう、シンの瞳から光が消えていた。力なく膝をつき、頭を垂れる。
その姿には一目でわかるくらい凄まじい絶望が感じられた

そしてシンは誰に言うでもなく、床を拳で叩きながらいきなりブツブツとなにか呟き始めた
シン「くっそぉ・・!あの監督、オレを・・あそこまで貶めやがって・・!
   もうあんなアニメに出演していたことなんか・・思い出したくもない!
   でも・・全編通して地獄だった・・。出番なんかほとんどなかったし。
   しかもリアリティがないからと言って一緒に出演してたオレの家族をホントに・・!!
   ってダメだ・・やっぱり思い出したくなくても思い出してしまう・・。
   1クール目なんて何だよ・・!!議長の方が目立ってたじゃないか!!
   で・・撮影の時なんか、壁を殴るシーンを取り終わっただけなのに・・スタッフさんに、
   [はい終わりでーす。もう帰っていいよー]・・なんて言われた時には無償に泣きたくなったのを今でも覚えてる・・。
   正直目立ってたって言えるのは、全編通してガンプラやフレッツのCMだけだ・・。これは一体どうなってるんだよ!?
   それに監督・・!オレがどんな気持ちでフレッツCMでの[僕の出番がなくなるじゃないか]なんて台詞を言ったか・・アンタにわかるのかッ!!?
   血涙なんて・・・初めて流したぞ、俺はーーーーーーッ!!!!」
こなた「・・ヒートアップしてるね、シンくん。それになんというか・・いろいろ恨みつらみがあるんだね・・。
    でもさ、まだ映画あるじゃん。それで挽回できるんじゃない?」
シン「・・脇役・ラッキースケベ・シスコン・永遠の空気・人間ミラコロ・恩人殺し・・・あの時は数々の汚名を付けられたな・・」
こなた「・・・って、話聞いてないじゃん」

そしてシンはますますネガティブになってゆく
シン「オレの物語での存在意義や立場って一体何だったんだ・・。当て馬?それともヤ○チャか?」
こなた「いや、その二つは同義語だね。あとさ、もっかい言うけど・・まだ映画あるじゃん。元気出しなよ」
シン「いや・・一応、名 目 上 では主役だったSEED DESTINYでもあのザマだったんだ。
   あるのかないのか知らないけど、映画なんかさらに悲惨だろうよ・・。
   出番があっても、画面の隅っこで壁殴ってるだけ・・・とか。
   まぁ、扱いが良くてもキラさんの前座で、はいそれまでよが関の山だ。
   でも・・別にいい。あんなアニメで主役なんざ取れなくても、どうせギャラだって安いし悔しくもなんともn」
こなた「シンくんストーーップ!収集つかないからもうやめたほうがいいよ。あと、最後のって負け惜しみじゃん」
シン「・・厳しいな、アンタは。・・それよりも出番どころか、一秒でもオレは出演できるのか・・?」
こなた「出演すら怪しいんだね。でもさ・・もうちょっと前向きになったほうがいいって。
   きっと出演できるって。まぁ、私が言えることでもないんだけどねー」
シン「・・・アンタは甘すぎる。安易な希望は・・更なる絶望の裏返しでしかないんだよ」
こなた「・・・・・・・どんだけー・・・・・・」

そしてシンは話を脱線させすぎたことにやっと気づき
シン「えっと・・ゲームの話だったよな?悪いけど、そんなゲームは、見ない、やらない、持ち込ませない・・だ。他を当たってくれ」
こなた「でも、お父さんじゃ相手にならないんだよー。それにこのゲームはけっこういいと思うよ。
    シンくんが出演してたアニメには問題があるのかも知れないけど、ゲームに罪はないね。
    ってわけでやろうよ、シン お 兄 ち ゃ ん!」
この一言で、明らかにシンは動揺した
シン「お・・お兄ちゃん!!??バ・・バカ言わないでくれ。オレの妹は一人・・・ただ一人なんだ!!
   で・・でも、まぁちょっとぐらいならやっても・・いいかもな。・・ところで操作は簡単なのか?」
こなた(シンくん。きっとシスコンの汚名だけは絶対に晴れることはないね・・)
シン「・・・なんだ?何か言いたいことでもあるのかよ?」
こなた「いーや、なんでもない。操作は簡単な方だから、すぐできると思うよ♪」
シン「そうか・・。なら、アンタのような素人には絶対負けない。オレもZAFTのエースだった男。
ここで主人公の・・ZAFTのスーパーエースの力、見せてやる!」
こなた(シンくん・・・それ・・死亡フラグ・・)

結局、シンを待っていたのは・・更なる絶望だったのであった。

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最終更新:2007年11月10日 08:31
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