どうでもいい話だが、今…陵桜学園高校内で男子が異常に騒ぎ立てていることがある。
それは陵桜の(エロ)魔人こと、シン・アスカの腕についてだ。
なにせ、彼の手にかかれば…どんな状況であろうと、あくまで「偶然」に女子の胸を掴んでしまう。
陵桜の男子は、全てを掴むシンのその掌に、敬意と羨望…ちょっぴりの妬みも込めて、
どこからともなく「パルマ・フィオキーナ」と呼んでいた。
白石「よぉ、陵桜の魔人。今日も掴んでるか?」
シン「な…なんだよ、その言い草は?」
白石「トボけるなって。ところで、今日は誰のを掴むんだ?」
シン「茶化すな!オレは……掴みたくて掴んでるわけじゃ!!」
白石「だから余計に羨ましいんだよ。いいよなぁ、おまえのその力。オレも欲しい…」
シン「…白石、やめとけよ。いくら偶然だからって、掴んだ相手によっては痛い目を見るだけなんだぞ」
白石「ああ、そういや前にオマエが
かがみのを掴んだのを見てたけど、ボコボコにされてたな」
シン「そうだろう?正直、こんな力…迷惑なんだよ。それにかがみのなんて、ボリュームがないから触り損だ。しかも、後で殴られるし」
白石「おいおい、シン。かがみのをボリュームないなんて、贅沢なヤツだな。………って
アスカ、後ろ後ろ!」
シン「え?」
だが、もう遅い。お約束というか、シンが後ろを向いた先には…すでに修羅と化したかがみが立っていたのだ。
かがみ「ボリュームなくて、悪かったわねッ!!この…変態ッ///」
シン「こッ…この殺気! う…うわぁぁぁぁぁぁッ!!!」
そしてシンとかがみは、殺るか殺られるかのリアル鬼ごっこを始めたのである。
その鬼ごっこの途中で、またもシンがかがみの胸を「偶然」掴んでしまうというのは、もはや言うまでもないだろう。
白石「シン、その状況ですら胸を…! ある意味、尊敬するよ(敬礼)」
シンのどこまでも漢らしい姿に感動した白石は、名実共にシンを「友」として認めたのであった。
最終更新:2009年07月10日 02:23