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シンの部屋

シン「ふう、いい湯だった…ん?これは…マユの携帯」
訳も分からずこの世界に来てこの家に厄介になって
初めの頃はあまり馴染めなくて一人で携帯をいじってこなたに笑われたけれど
こなたやそうじろうさん柊姉妹や高良、その他大勢の人々に囲まれて騒がしい毎日を送ってきた。
マユの携帯も、いつも誰かと一緒で独りになる時間なんかなくて見なくなった。
忘れたりなんかしない。
だけど時々は、本当に時々はマユの声を聞いても女々しい奴だなんて言われないだろう。
シン「マユ…」
 『ピッ』
シンは携帯の留守電音声を再生させた。
携帯『こなたで~す。こなたは今電話に出ることができません』
シン「…あれおかしいな疲れてるのか?幻聴が…」
 『ピッ』
携帯『こなたで~す』
 『ピッ』
携帯『こなた』
 『ピッ』
携帯『こな』
シン「…」
次の日 教室

シン「マユ…マユ…マユ…マユ…マユ…マユ…マユ…マユ…マユ…マユ…」
かがみ「それでシンがあんな風になったっていうわけ」
こなた「あは♪」
かがみ「あは♪、じゃないわよ!」
みゆき「こなたさんひどいですよ」
つかさ「そうだよこなちゃん。あの携帯ってシンくんの妹さんの形見なんでしょ」
こなた「わかってるよちょっと待って」
こなたが席を立ちシンの前に立つがシンは微動だにしない。
そこでこなたはシンの部屋から持ってきたマユの携帯を開きボタンを押した。
携帯『マユで~す。マユは今電話に出ることが出来ません』
シン「マ…ユ?マユ!!これは!?」
こなた「そんな大事なもの消すわけ無いじゃん。設定を変えただけだよ」
シン「な…なんでこんなことするんだよ!」
こなた「マユちゃんが寂しいと思ってね」
シン「寂しい?」
こなた「うん、携帯の中で一人ぼっちで。だから私の声を入れたっていうわけだよ」
シン「あ…なるほど…よしっ!かがみ、つかさ、高良みんなの声も入れてくれよ!」
つかがみゆ「!?」

先生「次は…」
携帯『か、かがみだけど今電話に出られないからメッセージを…』
携帯『みゆきです。今電話にでることができません。お手数ですがメッセージを…』
携帯『つかさです。えーとバルサミコ酢~の後にメッセージをどんだけ~』
シン「マユ、みんな付いてるからな…」
先生「シン携帯没収や」
シン「ア、アンタって人は!!」
つかさ「恥ずかしいよ~」
みゆき「少し恥ずかしいです」
こなた「恥ずかしいね」

かがみ「なんか悪寒が…」

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最終更新:2009年07月10日 02:36
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