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<公園にて>
シン 「ふう、ランニングは終わりっと。ノルマ終わったけど時間余ったなぁ」
みなみ「あ……」
シン 「ん? あぁみなみ、犬の散歩か?」
みなみ (コクリ)
シン 「でっかいな……ってなんか擦り寄って来るんだけど」
みなみ「人懐っこい子だから」
シン 「ふーん。あ、そうだ。邪魔じゃないなら少し話し相手になってくれないか?」
みなみ「話……?」
シン 「今家に誰もいなくてさ。鍵忘れたから帰るに帰れなくて」
みなみ「……散歩しながらでいいなら」
シン 「サンキュ、助かるよ」
みなみ「いえ」

みなみ「……先輩は身体を動かすのが好きなんですか?」
シン 「え? いやそうでもないけど。これは習慣というか勘を鈍らせたくないというか……」
みなみ「?」
シン 「ま、まぁ好きってほどじゃないよ。得意といえば得意だけど。そういえばみなみは運動も得意な
    んだっけ? ゆたかが自慢してたけど」
みなみ「……別に」
シン  (そっぽ向かれた。怒らせたかな……)
 ?  (まだまだ女性の感情が理解できんようじゃの~ (=ω =.))
シン 「ッ!?」
みなみ「……? 何か?」
シン 「い、いやなんでも……」
 ?  (それは典型的な照れ隠しじゃよ少年。人から誉められるのに慣れていない娘は時として誤解され
    やすい行為を取ってしまうのじゃ。そこがまたイイ! (=ω =.))
シン  (知らないよそんなこと! 誰だよってか何してんだよ人の頭の中でべらべらと!)
 ?  (私のことは遠慮なく大人(ターレン)と呼んでくれたまえよ少年 +(=ω =.))
シン  (誰が呼ぶかッ!)
みなみ「あの……大丈夫ですか?」
シン 「え? あぁいや、疲れてるんだと思う、多分」
みなみ「……休む?」
シン 「あ~……そうだな、休んどこう」
 ?  (見事じゃ少年! さすが天然のフラグメイカー! CG一枚もってけドロボー! d(=ω =.))
シン  (……ダマレシャベルナブッコロスゾ)
シン 「何か飲む? 奢るけど」
みなみ「え……い、いえ結構です」
シン 「いいから。暇つぶしに付き合ってもらった礼だと思って」
みなみ「えっと、じゃあ……お、お任せします」
シン 「ん、了解」
シン  (コーヒー全部売り切れって……まぁいいか、適当に炭酸にしとこう。徳用サイズだし)
 ?  (安易な考えは失敗の元じゃぞ少年 (=ω =.))
シン  (…………)
 ?  (え? 何無視? 無視すんの? やだよー寂しーよー反応してよー (〒ω 〒.))
シン  (…………)
 ?  (………………………………………………このラッキースケベ (=ω =.))
シン 「黙れ」

シン 「悪い待たせた……ってなんでこっちを睨んでる!?」
みなみ「あ……すいません」
シン 「い、いやなんでもないならいいけど。はいコレ」
みなみ「……ありがとうございます」
 ――カシュッ!
シン 「ふぅ、やっぱ夏場は炭酸だなぁ。五臓六腑に染み渡るぉわっ!?」
みなみ「……(えれえれえれ)」
シン 「ちょっ、垂れてる! 口から垂れてるから!」
みなみ「だ、大丈……」
シン 「夫に見えるかっ! 顔真っ青だし! 今すぐ水のみ場に!」
 ?  (アチャー(ノω =.))
シン 「いろいろうるさいっ! あぁこっちの話だから気にしないで早く!」

みなみ「……ごめんなさい」
シン 「いや、俺が悪かった。炭酸苦手とは知らなくて」
 ?  (「知らなかった」で済むなら警察は要らないぞよ少年 (=ω =.))
シン 「(無視)でも無理して飲まなくてもよかったのに」
みなみ「いえ、せっかく買ってもらったのに……」
シン 「はぁ……ゆたかも言ってたけどさ、あまり気を使いすぎるってのもどうかと思う」
みなみ「え……?」
シン 「それでみなみが無茶したら助けられた奴だって困るだろ?」
みなみ「……ごめんなさい」
シン 「いやだから謝ることないって。ただちょっと心配になったからさ」
みなみ「心配……?」
シン 「誰かに気を使えるような優しい奴が苦しい思い味わうって、嫌だろそんなの」
みなみ「それって……」
シン 「ゆたかもずっとそれ気にしてたみたいだしさ」
 ?  (ちょっとちょっと、ここで他の女の子の名前出すのはNGだよー? (=ω =.;))
シン  (うるさいな、なんでだよ?)
 ?  (………… ハァ(=ω =.))
シン  (重苦しい溜め息を吐くなっ!)

シン 「まぁその、なんだ、何が言いたいのかっていうと……困ったことがあったらいつでも声かけて
    くれて構わないっていうか」
みなみ「どうして……」
シン 「ん?」
みなみ「どうして先輩が、そこまで気にするんですか?」
シン 「どうしてって、それは……なんとなく似てるから、かな」
みなみ「似てる?」
シン 「俺の仲間……いや、友達にさ」
みなみ「…………」
 ?  (HEY BOY! 友達ってなにさー? そこんとこkwsk (=ω =.))
シン  (あーはいはい後でな)
 ?  (軽くあしらわれたッ!? Σ(=ω =.;))
シン 「そいつも自分のことを後回しにして他の奴らのために命まで懸けてた。で、肝心なときに俺は
    そいつの力になってやることができなかった」
みなみ「……そう」
シン 「勝手な話だとは俺も思う。今さら何をしたってあのときの悔いが消えるわけじゃないってことは
    分かってる。でも、それでも似たような奴が苦しんでるのは見たくないんだ」
みなみ「…………」
シン 「あ、もちろん迷惑なら言ってくれ。押し付ける気なんてないから」
みなみ「迷惑なんかじゃ……(ボソッ)」
シン 「え?」
みなみ「い、いえ、その、気持ちだけ受け取っておきます」
シン 「そっか、悪い」
みなみ「そんな……こちらこそありがとうございます」
 ?  (おお~これはどっちだ~? フラグ立ったのか、それとも未遂で終わったのか!? ゴクリ(=ω =.;))
シン  (未遂言うな。俺が悪いことしたみたいだろ)

みなみ「……時間は」
シン 「え?」
みなみ「時間の方は、大丈夫?」
シン 「あ、あぁ、そろそろこなた達が帰ってる頃かな」
みなみ「そうですか……ではこれで」
シン 「お、おう」
 ?  (あ~さすがに無理だったか。ま、落ち込むことはないよ少年。ギャルゲにだって攻略できない
    良キャラはわんさかいるんだし)
シン  (どんな例えだよそれは……っていうかさっきから気になってたけどお前まさかこなたか!?)
 ?  (禁則事項です d(=ω =.))
シン  (納得いかねー)
みなみ「…………あの」
シン 「はい?」
みなみ「……また会えますか?」
シン 「え? あぁ、たまにここには来るし。っていうか学校とかなら時間が合えばいつでも会えるかな?」
みなみ「そう……じゃあまた明日に。シン、さん」
シン 「あぁ、それじゃあ……………………え?」

 ――呆気に取られたシンを置き去りにしたまま、みなみは犬を連れて夕陽が沈む方へと去っていった。

 ?  (わお、これはひょっとしてひょっとする事態? 隠しイベント発生、みたいな? +(=ω =.))
シン 「……何がだよ?」
 ?  (まーたまたぁ、とぼけちゃって。ところでさ)
シン 「何?」
 ?  (『シンさん』ってさ、『辛酸』って脳内変換されない? (=ω =.))
シン 「…………頼むから消え失せやがれこの野郎」

 沈む夕陽を眺めながら思い出す
 去り際、紅い景色のせいか赤く染まったみなみの顔はわずかに微笑んでいた……


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最終更新:2007年12月02日 09:44
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