切欠は些細なものだった。いつも通り、あの有名な巨大掲示板群を見回っていたときの、ふとした思い付き。
居候の少年が居た世界、あの
アニメを語る掲示板で、彼の名前を検索してみた。
いくつものスレッドが表示されたが、気まぐれでその中の一つを選び、読み進めてみる。
内容は、彼が多数の女の子と親しくするような、そんな他愛も無い話だった。
読み進めていくうち、画面の前の青い髪の少女の胸が、ちくりと痛んだ。何故だろう。
レスの数は既に900を越えていて、一気に読み終えて再び更新した時には990に達していた。
本当に些細な、悪戯のようなものだった。
キーボードが軽快に弾かれ、画面には短い文章が映し出される。
「>>1000ならシンは俺の嫁」
一瞬の間があった後、送信ボタンがクリックされる。
「アホくさ・・・」
少女から呟きが漏れた。
自分は一体何をしているのか。正気に引き戻されたような感覚。
「こんなこと、したって・・・さ・・・」
でも、本当に>>1000が取れたら・・・。
その時は、こんな冗談みたいなやり方じゃなくて、ちゃんと・・・。
最終更新:2009年04月28日 00:46