ゆたか「……あ、凄い大雨…………」
みなみ「たぶん、にわか雨だと思うけど…………でも、それにしては風が随分強い」
ゆたか「テレビ見てみよう。何かやってるかも」
TV『緊急速報です。先程、春日市付近でアスランが脱走し、雷を伴う集中豪雨が発生しました。どう思われますか、気象予報士のバレルさん』
バレル『外に出るなよ。出ても救ってはやれない。ただ祈って明日を待つだけだ、俺達は……』
TV『昨夜の予報では今日は一日中晴れだったのですが、この件についてはどう思われますか』
バレル『今更そんなことを責めても無意味でしょう。気にするな、俺は気にしない』
TV『ありがとうございます。尚、この雨は明日まで勢いを弱めないらしいです』
ゆたか「……う、うそ!? 明日まで!?」
みなみ「…………確かに、どんどん強くなってる……」
(=ω=.)「そんなこんなでお泊り
イベント発生だよ」
シン「誰に向かって言ってるんだ……」
みなみ「……ご迷惑をおかけします」
シン「あ、いや、いいんだよ。こんな大雨じゃ、迎えに来るのだって危ないからな」
ゆたか「ちょっと先が見えないもんね……みなみちゃん、気にしないで」
みなみ「……ありがとう」
こなた「じゃあ私はちょっと部屋のセッティングしてくるねー」
シン「手伝おうか?」
こなた「いやいや、流石にゆーちゃんやみなみちゃんの布団にシン先輩の温もりを残すわけにはいかないなー」
ゆたか「こ、こなたお姉ちゃん!?」
みなみ「え……!?」
シン「ちょっ……なんだその言い回しは!?」
こなた「それよりシンは窓の補強お願い。新聞紙とガムテープはあっちにあるからー」
シン「……ッ……わかったよ、やっとく」
こなた「……って、ありゃ……そういやシーツ、干しっ放しにしてたんだっけ……」
こなた「あちゃー、全然乾いてないや……ドライヤーでも使おうかな…………」
(=ω=.)「……ん……いや……」
こなた「いやー、参った参った。今日、掛け布団ほとんど干しちゃっててねー……壊滅状態だよ」
シン「…………ホント、なのか?」
(=ω=.;)「ほ、ホントだよ? ……敷布団はあるし、残ってるのは結構大きめの掛け布団だから……居間で一緒に寝よっか。
二人とも、いいかな?」
ゆたか「あ、うん、わたしは平気っ」
みなみ「私も……」
こなた「まぁ、私もゆーちゃんも小さいから、あんまり場所は取らないと思うけど……みなみちゃん、ごめんね」
みなみ「いえ、そんな……」
シン「…………話はまとまったか? じゃ、俺は隣の部屋で……」
こなた「何言ってるの、シン? シンはこっちの部屋だよ」
ゆたか「!!」
みなみ「!?」
シン「ハァ!? ちょっと待て、どう言う事だ!?」
こなた「おやおやシン…………」
ゴロゴロゴロ…………ピシャーンッ!!
ゆたか「きゃあっ!?」
みなみ「…………っ!」
こなた「こんなにかよわい少女達を放っておく気かね」
シン「……う……で、でも、そっちの二人は、男と一緒の部屋なんてイヤだろ?」
ゆたか「そ、そんな事ないよ! シンおにいちゃんなら、大丈夫!」
みなみ「…………わ、わた、私も……先輩なら、別に……」
シン「……うぅ……わ、わかったよ。一緒の部屋にいるだけでいいんだな?」
こなた「うん、それだけで凄く心強いよ。ふふふふ」
シン「なんだその怪しげな笑み……ったく。……歯、磨いてくる」
(=ω=.)「いってらっしゃーい」
(……これで、いくら鈍感でも、少しはシンも周りの女性陣を意識するよねー……)
ガラガラガラッ
そうじろう
「あいや待った! ちょっと待った! 布団が足りないなんて何を言っているんだ!
この押入れの奥の毛布を使ってついでに俺を加えて寄り添い合うのが常識だろう!
いや、常識と言うよりも……もっと、こう……そう! その状況にしないなんて俺に対する苛めd」
こなた(ギロッ)
ゆたか(うるうる)
みなみ(ジーッ)
そうじろう「…………」
――……
――――……
――――じゃあ、俺はソファーで……
――――……ダメ、風邪ひいちゃうよおにいちゃん!
――――え? でも……
――――気にしないで下さい。私は気にしません(CV:茅原実里)
――――ほらほら、真ん中真ん中
――――な、なんでよりにもよって……!?
――――……
――……
そうじろう
「いいかいシン。
今夜はインペリアルアローという陣形で眠る。
邪魔者扱いの俺は隣の部屋で毛布を引っかぶって徹ゲー、
両脇をこなたとみなみちゃんが固める。
一番軽いゆーちゃんはお前の上に乗って寝てもらう。
お前のポジションが正直羨ましい。
覚悟して眠れ」
シン「……え? ……あれ? ……え? ……なんで?」(全身に華)
こなた「(=ω=.)ZZZ」(添い寝に慣れた)
みなみ「(///)…………」(眠れない)
ゆたか「(///)え、えへへ……」(役得)
最終更新:2009年08月17日 10:06