離れているような気がする
こんなに近いのに遠く感じる
「だったら家族になればいい」
目が覚めた。
さっきの声はレイか・・・?
「家族・・・か・・・」
オーブのオノゴロのビジョンが見えた
血まみれの両親。そして妹
自分の無力に泣いていた
「シン、おはよー!」
何気ない朝
「シン・・・泣いてるの?」
いつの間にか頬を伝っていた涙
「なぁ、もし俺が家族になりたいって言ったらどうする?」
「もちろん歓迎するよ」
「そうか」
失ったものをもう一度取り戻したかった。
「俺を家族にしてください」
そう言って頭を深く下げた
暖かい空間に一人冷たく座っているようで不安?とまどい?
「正式には家族じゃなくてもこなたもゆーちゃんも君を家族だと見ているよ」
「シンがあんまり心を開かないから心配してたよ」
「これからもよろしくね、シンお兄ちゃん」
4人の声が家をこだまする
(ごめんな・・・レイ・・・そっちには帰れそうにない・・・)
気にするな、俺は気にしない、とレイの声が聞こえた気がした。
ここにはC.Eにいたシン・アスカはいない
最終更新:2009年08月17日 10:05