6-57

離れているような気がする
こんなに近いのに遠く感じる
「だったら家族になればいい」

目が覚めた。
さっきの声はレイか・・・?

「家族・・・か・・・」

オーブのオノゴロのビジョンが見えた
血まみれの両親。そして妹
自分の無力に泣いていた

「シン、おはよー!」

朝からうるさいな
「おはよう、こなた

何気ない朝
「シン・・・泣いてるの?」

いつの間にか頬を伝っていた涙

「なぁ、もし俺が家族になりたいって言ったらどうする?」
「もちろん歓迎するよ」
「そうか」

失ったものをもう一度取り戻したかった。

「俺を家族にしてください」

そう言って頭を深く下げた
暖かい空間に一人冷たく座っているようで不安?とまどい?

「正式には家族じゃなくてもこなたもゆーちゃんも君を家族だと見ているよ」
「シンがあんまり心を開かないから心配してたよ」
「これからもよろしくね、シンお兄ちゃん」

4人の声が家をこだまする
(ごめんな・・・レイ・・・そっちには帰れそうにない・・・)
気にするな、俺は気にしない、とレイの声が聞こえた気がした。
ここにはC.Eにいたシン・アスカはいない

 戻る 

タグ:

家族
+ タグ編集
  • タグ:
  • 家族
最終更新:2009年08月17日 10:05
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。