6-86

この一週間シンちゃんがうちに晩御飯を食べに来てくれることになった。

どうしてかっていうのを説明するとこなたゃんが困るだろうからここは黙っておいてあげることにする。

「隠し味~隠し味~バ・ル・サ・ミ・コ・・・・・・あっシンちゃんこれ苦手って言ってたっけ」

そんなこんなで晩御飯の時間。
シンちゃんは居間でテレビを見てる。
調子に乗ってあなた~♪とか呼んでみたくなっちゃうけど、お姉ちゃんもいるからやめておく。

「お姉ちゃ~ん。シンちゃん呼んできてくれる?」

お姉ちゃんを台所から遠ざけてる間に先に二人分をよそっておく。
居間の方から「シン~」ってお姉ちゃんの声が聞こえる。
シンちゃんの分をテーブルに運んでる途中でちょうど二人が来た。

今日、お父さん達はみんな用事があって出掛けてる。もしかしたらシンちゃんが来るからって遠慮してくれてるのかな。
だから晩御飯は三人分だけ。


「前から思ってたけど、シンって結構食べるのねぇ」
「そうか?かがみのと大差ないと思うけど」
「ほら冷めないうちに食べようよ。シンちゃんはマヨネーズいる?」

こんもりと盛りつけられた自分の分を見て私の方を見てくるお姉ちゃんをよそにいただきますを催促する私。
私の分はちゃっかり二人に比べれば少なめだ。

今日は結構会話も弾んだ楽しい食事だった。
シンちゃんも
「かがみと違ってつかさはやっぱり女の子相応の量なんだな」
なんて言ってくれたし、お姉ちゃんにはご飯炊きすぎちゃったってことにしたら
「まぁ食べられないわけじゃなかったから今日はいいけど、明日からは気をつけなさいよ」
ってなんだかんだで許してくれた。
だから同じ作戦は使えないけど、お姉ちゃんとは違うってさりげなくアピールできたから結果オーライだよね。

「明日も頑張っちゃおっと♪ 」

二日目
「どう?シンちゃん」
「あぁ。美味しいよ。親子丼にマヨネーズって結構合うんだな」
「(へぇ。シンが言うならなら試してみようかな)」

三日目
「どう?シンちゃん」
「あぁ。美味しいよ(にしても、またタマゴ料理か)」
「ふもふふもふ」

四日目
「どう?美味しい?」
「あぁ。当たり前だろ(なんで二食もミートスパを・・・・・・)」
「にゅるにゅる・・・・・・ひっ(しゃっくりが///)」

三日目の夜の電話にて
「それでさぁ~ーーーーー」
「へぇ。そういえばかがみんや。つかさに何か買い物頼まれたりしてない?」
「え?よくわかったわねぇ。明日あやの達に会った帰りにミートスパに使うパスタを買ってきてって頼まれてるけど」
「まぁなんとなくだけどね。あぁ!?そういえば私も買い残しがあったんだった~それじゃねかがみん」

ガチャン


まぁ最初の方はおそらくタマゴ料理だと踏んでたからね。
私を敵にまわした報いを受けてもらうよ、つかさ。

まさか初日がカレーとは思わなかったけど・・・・・・腐らせるのが怖かったのかな?

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最終更新:2009年04月30日 17:33
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