悪魔
by (≡ω≡.)神奈川
「ん~むにゃむにゃ…… Zzz Zzz(≡ω≡.)」
???「もしも~し。」
「駄目だよ、かがみん。私達姉妹じゃない…… ムフフ Zzz(≡ω≡.)」
???「どんな夢見てるんだ? まぁ、いいか。起きろ~」
「…… ? 誰? (ノω≡.)?」
???「僕はね――」
「家のクラスの白石君? なんでこんな夜中に私の部屋に…… って!キャ…… (≡Д≡.)!」
???「静かに…… それに僕はその白石某でも無いよ。」
???「僕はね、悪魔なんだ。」
「悪魔? やばいね。こんな夢見るなんてゲームのやり過ぎだね。さっさと起きろ~わ~た~し~ ≡○)ω≡.)、;'.・」
「ううっ…… 夢でも痛い。 ・゚・(つω≡.)・゚・」
悪魔「夢じゃないし、僕は幻でもない。」
悪魔「姿も君の記憶から適当に抽出したイメージで成り立っていて、特に意味はない。」
「どうせならかがみんとかが良かったな…… (≡ε≡.)」
悪魔「さて、本題に入らせてもらおうか。って、君は余り驚かないんだね。僕に。」
「うふふ~ ゲームやアニメでこういう展開に慣れてるからね。中学時代はよく妄想してたよ。こういう場合どうするかを。 (≡ω≡.)」
悪魔「そうかい。なら、話は早そうだ。」
「どこの世界を救うの? 魔法は使える? 仲間は? 実は私が記憶を無くした勇者で…… (≡∀≡.)」
悪魔「あ~ 違う違う。僕はそういうのの悪魔じゃなくて、もっと一般的な奴。死神にむしろ近いかも。」
「なんだ、つまんない…… って、私の命を取りに来たの!? Σ(≡Д≡.)!」
悪魔「そうじゃない。むしろ君は死なない。」
悪魔「君には決めてもらいたいんだ。僕が殺す相手を。」
「殺す相手? (≡ω≡.)?」
悪魔「そう。君にはこれから言う3名から1人、朴に殺されても良い人を選んでもらう。」
悪魔「まぁ、すぐには決められないだろうから猶予を3日間あげる。そして4日目の朝に君の答えを聞くよ。」
悪魔「でもね、3日間は少し特殊なんだ。」
悪魔「1日毎に3人の誰かが存在しない世界。君には実際に対象が居ない一日を過ごしてもらう。」
悪魔「どう? 簡単でしょ? 」
「…… (≡ω≡.lll)」
悪魔「どうしたの? さっきの元気はどこかな? あれ? もしかして気づいちゃった? 対象が誰だか。」
「…… や、やっぱり…… (≡ω≡.lll)」
悪魔「ご推察の通り、対象は柊かがみ・柊つかさ・高良みゆきの3名だ。」
「そんなの嫌だよ! かがみもつかさもみゆきさんも、誰も死なせたくない! (≡皿≡.)」
悪魔「困ったな~ それだと色々と不味いんだよな…… 」
「帰って! そして二度と来ないで! (≡皿≡.)」
悪魔「じゃあ…… ゆたかちゃんだっけ? 彼女で良いや。それじゃ…… 」
「待って! Σ(≡ω≡.)!」
「まさか、私が答えなかったらゆーちゃんなの? (≡ω≡.)?」
悪魔「悪魔もノルマが厳しいんだよね~ 手段は選んでられないんだよ。」
悪魔「さて、どうする?」
「分かった。選ぶよ…… (≡ω≡.lll)」
悪魔「ありがとう。それじゃ、もう一度ベットに入るんだ。さて、いったい誰が居ない世界かな? ふふふ――」
フタエノキワミアー! フタエノキワミアー! フタエノ
「(朝か…… ) (ノω≡.)」
「変な夢だったな~ 体がだるいよ…… (≡ω≡.)」
そうじろう「こなた~ 起きたか~ 」
「は~い。今降りる~ (≡ω≡.)」
「(とりあえず学校行かなきゃね。) (≡ω≡.)」
かがみ「おいっす!おはよう、こなた。」
「おはよう、かがみん。 (≡ω≡.)」
「あれ? つかさは? (≡ω≡.)?」
かがみ「つかさ? 」
「(まさか…… ) (≡ω≡.;)」
つかさ「お姉ちゃ~ん。待って~ 」
つかさ「酷いじゃん。なんで待っててくれないの? 」
かがみ「ごめんごめん。でも、寝坊するあんたが悪いんだよ? 」
かがみ「こなた? どうしたの? ビックリした顔して。」
「(つかさも居る。なんだ、やっぱ夢か。) (≡∀≡.)」
「なんでもないよ。さぁ、学校に行こう! (≡ω≡.)」
「そいえば、今日は小テストの日だね。休み時間にみゆきさんにノート見せてもらわなきゃね。 (≡ω≡.)」
つかさ「みゆき? 誰それ? 」
「えっ!? つかさ、何言ってるの? (≡ω≡.)?」
つかさ「お姉ちゃん、みゆきって人知ってる? 」
かがみ「家のクラスにもそんな人居ないけど、どこのクラスの人? 」
「二人とも何を言ってるの? みゆきさんだよ! 高良みゆき。物知りでメガネかけてて、巨乳の。 ヽ(≡ω≡.ヽ)」
つかさ「知らな~い。」
かがみ「こなたの中学時代の友達か何か? 」
「…… (≡ω≡.;)」
「(そうか…… ここは、みゆきさんの居ない世界か…… ) (≡ω≡.)」
「いや、気にしないで。昨日やったエロゲのキャラのことだよ…… あはは。 (≡ω≡.*)」
かがみ「こなた~ あんたやりすぎよ。ゲームと現実がごっちゃになったら人生終わりよ? 」
「(みゆきさんが居ないとこんなに大変だったとは…… ) (≡ω≡.;)」
「(小テストは0点で居残りさせられたし、宿題も出せなかったし。) (≡ω≡.;)」
「(みゆきさん居なくて、私は卒業できるのかな? )(≡ω≡.;)」
「(うん。みゆきさんは必要だな…… ) (≡ω≡.;)」
フタエノキワミアー! フタエノ
「(朝か…… ) (ノω≡.)」
「(今日は誰が居ないのかな…… ) (≡ω≡.;)」
つかさ「おはよう! こなちゃん。」
「おはよう、つかさ。あれ? かがみんは? (≡ω≡.)?」
つかさ「かがみ? 誰? 」
「!? Σ(≡Д≡.)!」
「誰って、つかさのお姉ちゃんだよ。双子の。 ヽ(≡ω≡.ヽ)」
つかさ「あはは! こなちゃん大丈夫? 私は双子でも何でもないよ? お姉ちゃんは居るけど…… 家3人姉妹だし。」
「そ、そう…… (≡ω≡.;)」
「(今日は地獄だった…… ) (≡ω≡.;)」
「(そいえば、かがみんは休み時間毎に遊びに来てくれてたんだな~) (≡ω≡.;)」
「(かがみんが居ないとみゆきさんもつかさも用が無きゃ昼くらいしか話してくれないし…… ) (≡ω≡.;)」
「(なんか中学時代思い出したな…… 毎日独りぼっちだった3年間を。) (TωT.;)」
「(それに、かがみが居ないせいか、つかさが積極的になって、クラスの女子と楽しげに話してたな。) (≡ω≡.;)」
「(私と同じくらいの馬鹿なのに楽しそうに笑って…… ムカツク! ) (≡皿≡.)」
「(かがみんは必須だね。むしろ居ない生活なんて考えられないね! ) (≡ω≡.)!」
フタエノ
「(朝か…… ) (ノω≡.)」
「(今日はつかさか…… ) (≡ω≡.;)」
かがみ「おはよう!こなた。」
「おはよう。いきなりで悪いんだけど、かがみって双子だっけ? (≡ω≡.)?」
かがみ「何言ってるの? 私に妹なんか居ないわよ。柊3姉妹の末っ子よ。」
「そ、そうか…… (≡ω≡.;)」
かがみ「あはは、変なこなた。さっ、学校行こう。」
「(つかさの居ない世界。思ったよりキツかったな。) (≡ω≡.;)」
「(かがみんとみゆきさんがモロに私を馬鹿扱いして接してくるしね。) (≡ω≡.;)」
「(つかさが居ないからその辺のが全部私に来るんだろうな~) (≡ω≡.;)」
「(毎日続くとさすがに堪えるかも…… ) (≡ω≡.lll)」
「(でも…… つかさが居ないから、かがみんを独り占めに出来る。ずっと私を見ていてくれる。) (*≡ω≡.*)」
「(うふふ、結構良いかも。) (*≡ω≡.*)」
「(それじゃ、つかさは…… つかさは…… ) (≡ω≡.)」
悪魔「フタエノキワミアー!」
悪魔「おはよう。どうだい? お目覚めの気分は。」
「最悪だよ。 (≡ω≡.lll)」
悪魔「まぁ、そう言うなよ。で、決まったかい? 殺して欲しい人は。」
「うん…… (≡ω≡.;)」
そうじろう「こなた~ 起きたか~ 」
「は~い。今降りる~ (≡ω≡.)」
悪魔「俺のことは気にするな。答えは通学路で聞こう。」
「えっ、でも…… (≡ω≡.;)」
悪魔「安心しな。普通の人には見えないよ。」
悪魔「それで? 誰なんだ? 殺して良い奴は。」
「うんとね…… 柊…… 柊つかさ。 (≡ω≡.)」
悪魔「ヌハハ! 柊つかさか! なんだ、一番お前と仲の良い奴じゃないか。」
悪魔「なんだ? 同族嫌悪か? それとも柊かがみを独り占めしたいとかか? 」
「良いでしょ! さっさと殺してよ。つかさを。もう決めたんだから。 (≡皿≡.)!」
悪魔「そうか~ つかさか~ へ~ 」
悪魔「だってさ! つかさ。」
つかさ「……」
「つかさ! 何時からそこに? Σ(≡Д≡.)!」
つかさ「ちょっと前から居たよ。」
「ち、違うんだよ。つかさ。これは独り言、昨日の晩やったエロゲの台詞言ってただけで―― ヽ(≡ω≡.ヽ)」
つかさ「こなちゃんは、私が居なくても良いんだ…… 」
「だからエロゲの―― ヽ(≡ω≡.ヽ)」
つかさ「だって! 今、悪魔に願ってたじゃない! 」
「!? つかさ、コイツが見えるの? Σ(≡Д≡.)!」
悪魔「言い忘れてたけど、僕と話したことある人には見えちゃうんだ。ボクは。」
つかさ「酷いよ、こなちゃん。」
つかさ「こいつは私の前にも出てきたよ。でも、私は誰も殺したくないって言ったよ!それなのに酷いよ…… 」
「えっ? でも断ったら身近な人が殺されるんじゃ…… (≡ω≡.;)」
悪魔「誰も殺されないよ。ただ次の選択者が選ばれるだけだよ。」
「嘘だ! だって、ゆーちゃんを殺すって…… Σ(≡ω≡.)!」
悪魔「別に俺は、『ゆたかちゃんを殺す』なんて言ってないよ? 君の勝手な思いこみだよ。 ウヒャヒャ。」
「そんな…… それが分かれば誰も選ばなかったのに! Σ(≡皿≡.)!」
悪魔「つかさ? まだ、君の権利も残ってるよ? 」
悪魔「誰を殺したい? 」
つかさ「こなた。」
「嫌~~~!! (≡Д≡.;)」
悪魔「は~い! 地獄に2名ご案内~♪ 」
「つかさ! 落ち着いて! 私、つかさを殺したくない! ヽ(≡ω≡.ヽ)」
つかさ「うるさい! オタクブス。調子良く言って、迷わずに私を選んだじゃない! 」
「それは仕方が無かったんだよ! アイツに騙されてたんだよ! ヽ(≡ω≡.ヽ)」
つかさ「どうだか? どうせ心の中じゃ『つかさウザい』とか思ってたんでしょ! 」
つかさ「どうせ、もう死ぬから言うね。私、こなちゃんが大嫌いだったよ! 」
つかさ「私と同じで人付き合いが下手で馬鹿の癖に、なぜかお姉ちゃんとかみんなに好かれて…… ムカツくんだよ! 苛つくんだよ! 垂れ目がキモいんだよ!! 」
つかさ「アハハ。でもね、今は幸せ。こなちゃんも道連れに出来るからね! 」
「あ…… ああっ…… (≡Д≡.;)」
悪魔「お取り込み中失礼。あちらから居眠り運転のトラックがやってくるよ。どうしよう? アヒャヒャ! 」
「つかさ! 離して! 死んじゃうよ! Σ(≡Д≡.)!」
つかさ「往生際が悪いね、こなちゃん。死ぬときくらい垂れ目止めなよ! 」
「これは生まれ―― (≡ω≡.)」
悪魔「うわ~ 二人ともズタボロだね。こりゃ酷い。」
「ウッ…… (;≡;;≡.;;)」
悪魔「こっちはまだ少し息があるようだ。」
悪魔「すぐに魂を取り出しても良いけど、面倒だし死ぬまで待ってよ♪ 」
悪魔「苦しめ苦しめ、でも、さっさと死~ね♪ 」
そうじろう「こなた…… ううっ…… 」
黒井「泉さん、この度はまことに残念でした。」
そうじろう「ウクク…… クハハッ! ハ~ハッハッハッ!」
黒井「泉さん? 」
そうじろう「おい、ななこ。どうせみんな帰ったんだ、いつも通りで良いぜ。」
黒井「ほんなら、そ・う・じ・ろ・う。 何が嬉しいんや? 娘が死んだのに。」
そうじろう「娘? ああっ、アレは良いよ。どうせ生きてても何の役にも立たなかっただろうしな。」
そうじろう「それより見ろよ! アイツに掛けてた保険金がこんなに入ったんだぜ。うひゃひゃ、しばらくは遊んで暮らせそうだ。」
そうじろう「ななこ、今度海外にでも連れていってやるよ。欲しいもんも買ったる。」
黒井「ほんま!? 嬉しい。そうじろう、だ~い好きや。」
そうじろう「そういや、この家はアイツの母親に掛けてた保険金で買ったようなもんだからな。」
そうじろう「わざと毎晩激しく抱いて、体に負担かけてやってな…… まぁ、アイツが生まれたのは計算外だったがな。」
黒井「酷いわ~ でも、うちはそうじろうの激しいの、大好きよ? 」
そうじろう「そうか? そうか!? それじゃ、ここで一発やるか? 喪服のお前見てて興奮してたんだ! 」
黒井「んも~ そうじろう~ やめて~ この――」
黒井「ア・ク・マ」
終
最終更新:2024年04月17日 22:22